裁判の秘密 山口宏・副島隆彦

〈書評〉
 なんかこの作者はめちゃくちゃ日本の裁判が嫌いみたいですね。 前書きの一番はじめから「私は、もう弁護士をやめたい。」ですからね。
 書いてあることはもっともで、日本の民事裁判の現状などがよく分かります (例えば、「口頭弁論」と入っても、書類の受け渡しをして「陳述します。」と言うだけで全然「口頭」じゃないなど。)。 しかし、ここまでネガティブに考えなくても、と楽観主義、お気楽人生猛進中の私としては思うわけです。

 同じ著者で「法律学の正体〈新装版〉」(洋泉社)というのもあります。 「法律学を本当にわかろうとする人にとっての待望の書。」とコピーにあるのでこちらもまた読んでみたいです。

戻る

1997(c)Yuji Hotta