抗ヒスタミン薬

医薬品名
構 造 式
常用量
作用・適用
副作用及び注意
塩酸ジフェンヒドラミン
塩酸ジフェンヒドラミン
1回30mg
1日90mg
ヒスタミン遊離の抑制やヒスタミン受容体でヒスタミンと競合。
蕁麻疹、湿疹、アレルギー性鼻炎など。
2003年、睡眠改善薬として大衆薬市場で発売。
眠気、鎮静、熱感、倦怠感、めまい、悪心、嘔吐、皮膚炎ほか。眠気は強い。緑内障、尿路閉塞性疾患は服用禁。副作用が増強するのでアルコールを飲んではいけません。
dl-マレイン酸クロルフェニラミン
1日
7.5mg〜12mg
ヒスタミン受容体でヒスタミンと競合。浮腫、発赤、かゆみなどを抑える。蕁麻疹、皮膚疾患に伴うかゆみ。アレルギー性鼻炎。感冒等上気道炎によるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳など。 過敏症状(湿疹)、眠気、頭痛、胸焼け、口渇ほか。緑内障、尿路閉塞性疾患は服用禁。副作用が増強するのでアルコールを飲んではいけません。
d-マレイン酸クロルフェニラミン
1日
4mg〜6mg
ヒスタミン受容体でヒスタミンと競合。浮腫、発赤、かゆみなどを抑える。
クロルフェニラミンの右旋性光学異性体(d体)。
蕁麻疹、皮膚疾患に伴うかゆみ。アレルギー性鼻炎。感冒等上気道炎によるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳など。
過敏症状(湿疹)、眠気、頭痛、胸焼け、口渇ほか。緑内障、尿路閉塞性疾患は服用禁。副作用が増強するのでアルコールを飲んではいけません。
dl体より眠気は少ない。
酒石酸アリメマジン
1日
5mg
抗ヒスタミン作用。止痒作用。蕁麻疹、湿疹、感冒などの上気道炎に伴うくしゃみ、鼻汁、咳嗽、アレルギー性「鼻炎。 過敏症(発疹)、眠気、血液疾患(顆粒球減少)、肝障害ほか。
緑内障、尿路閉塞性疾患は服用禁。副作用が増強するのでアルコールを飲んではいけません。
メキタジン
メキタジン
1日
4mg
抗ヒスタミン作用、抗アレルギー作用。蕁麻疹、かゆみ、アレルギー性鼻炎など。 発疹、光線過敏、肝障害、眠気、倦怠感、口渇、ほか。緑内障、尿路閉塞性疾患は服用禁。
副作用が増強するのでアルコールを飲んではいけません。
フマルサンクレマスチン
1日
1.34mg
抗ヒスタミン作用。比較的鎮静作用や、抗コリン作用が弱い。 蕁麻疹、湿疹、皮膚炎、アレルギー性鼻炎、感冒等の上気道炎にともなうくしゃみ、鼻水、鼻づまり。緑内障、尿路閉塞性疾患は服用禁。
副作用が増強するのでアルコールを飲んではいけません。
マレイン酸カルビノキサミン(シベロン)
1日
7.5mg〜12mg
抗ヒスタミン作用。
皮膚疾患に伴うかゆみ、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、感冒などの上気道炎に伴うくしゃみ、鼻水、鼻づまり。
過敏症(発疹)、眠気、めまい、頭痛、口渇、悪心、胃痛、腹痛ほか。緑内障、尿路閉塞性疾患は服用禁。
副作用が増強するのでアルコールを飲んではいけません。
塩酸ジフェニルピラリン
塩酸ジフェニルピラリン
1日
4mg
抗ヒスタミン作用。
皮膚疾患に伴うかゆみ、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、感冒などの上気道炎に伴うくしゃみ、鼻水、鼻づまり。
過敏症(発疹)、眠気、頭痛、倦怠感、嘔吐、悪心、喀痰喀出困難、口渇、悪心ほか。緑内障、尿路閉塞性疾患は服用禁。
副作用が増強するのでアルコールを飲んではいけません。


抗アレルギー薬

医薬品名
構 造 式
常用量
作用・適用
副作用及び注意
クロモグリク酸ナトリウム



(クロモグリク酸)
点眼1%液:1回1〜2滴、1日4〜6回
点鼻1%液:1日3〜5回
抗原抗体反応に伴って起こるマスト細胞からのヒスタミンやアンフィラキシー性遅反応物質等の化学伝達物質の遊離を阻害することに基づきアトピー型,混合型,感染型等の種々の病型の気管支喘息及びアレルギー性鼻炎の発現を防止する。
点鼻では、くしゃみ、鼻汁、鼻閉。点眼では、アレルギー性結膜炎の抗原眼誘発反応に対し防御効果、結膜組織内ヒスタミン濃度の低下作用。
鼻腔:鼻内刺激、過敏症(発疹)
点眼:一過性の眼刺激感、結膜充血ほか。

注1)常用量は総合感冒薬、あるいは鼻炎薬に通常配合されている量を示しており、医療用で服用される量とは異なる場合がある。
注2)医薬品相互作用については、ここに示してありませんので、必要な場合には、医師、薬剤師に、問い合わせてください。
注3)クロモグリク酸ナトリウムについては、大衆薬では内服は許可されていない。


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