桂枝茯苓加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

組成  

  ヨクイニン、トウニン、ケイヒ、ブクリョウ、シャクヤク、ボタンピ。
目標タイプ  
桂枝茯苓丸(お血の代表的処方)に、消炎排膿などの目的でヨクイニンを加えた処方。 桂枝茯苓丸の使用目標のほか、皮膚症状や炎症の強い場合に用いる。 体力が中程度の人で、左右の下腹部に抵抗・圧痛を認め、肌はやや黒味を帯びることが多い。のぼせ、頭痛、肩こり、 めまい、肌あれ、疣贅、下肢の冷えなどがある。婦人では、月経異常、性器出血を訴えることが多い。
適応症
  
1)肌のあれ、肝斑、ざ瘡、疣贅などの皮膚症状を伴う場合。 2)頭痛、肩こり、めまい、のぼせ、足の冷えなどを伴う場合。  3)無月経、過多月経、月経困難症などの月経異常のある婦人。