薔薇の聖燭
-祈りのエレミアン-
イラスト：ミツルギアヤコ

COPYRIGHT 集英社		 勝ち気で誇り高いフランディア伯の三女エレミアン。貴婦人のように小姓を従えて歩きたいと願っていた。彼女は宴の席で、黄金の髪と海の色の瞳を持った少年楽士アベルと出逢う。アベルの奏でるビオールの音色に興味を持ったエレミアンは、彼を自らの従者にする。「雨粒ひとつにも濡らさず、あなたをお守りします」と幼い誓いを立てたアベル。それが激しく、哀しい愛の始まりだった……。



エレミアン

フランディア伯の三女。すみれ色の瞳を持つ。美しいが勝ち気でがままな性格。


アベル

ビオールを巧みに奏でる少年楽士であったが、エレミアンの目に止まって小姓となる。


レザンディ

ラングヴェルド伯。冷酷で残忍だと噂され、死の将軍などの異名を持つ。