亡き勇者のための哀歌
-聖堂騎士アルチュール-
発行所:株式会社エンターブレイン
A-NOVELS

12世紀末のフランス、シャンパーニュ。
侯爵領の祭の夜、美しい少年アルチュールは異教徒の女が火刑にされるところを止めに入ったために、侯爵の不興を買ってしまった。アルチュールの生家フォア男爵家は存亡の危機を迎え、そして彼自身と女の命までもが侯爵の手に委ねられる。
侯爵はアルチュールに「聖堂騎士となり、聖都へ出発せよ。そして究極のアイテム、聖骸布(マンディリオン)を奪還せよ」と命じる。
アルチュールは家族に別れを告げ、エルサレムに向けて長い旅をはじめた。
聖堂(テンプル)騎士団は実在した十字軍騎士団。
超絶美形の少年アルチュールが聖堂騎士になり、イスラーム勢の手に落ちた都市アッコンへ潜入。
そこで待っていたものは──。

登場人物

アルチュール
17才。シャンパーニュ地方の男爵家の三男。
聡明で超絶美形だが相続する家督なし。
カ  ナ
15才。アルチュールが旅先で出会った少女。
やさしくて一生懸命だが暴走気味。
タビート
20才。レバノン近辺で十字軍士の道案内と通訳をしている青年。
アルチュールに雇われる。
ミリディア
侯爵領で火刑執行寸前、アルチュールに救われる。
謎めいた美しさをもつ。異教徒の女。
マ イ エ
謎の詩人? 時折アルチュールの前に現れる。
彼の背後に侯爵の影?

挿し絵は人気漫画家、皇名月(すめらぎなつき)先生です。