■国旗の意味
赤は勇気と犠牲を、白は石灰質の多い国土と平和と純潔を表している。
中央はレバノン杉でキリスト教徒のシンボル。
この木でソロモンは神殿をつくり、フェニキア人は船をつくり、カルタゴに海洋植民地を築いた。
| |
■備考
レバノン=「白い山」の意味。
第一次大戦後はシリアとともにフランスの委任統治領。
1941年に独立を宣言し、1944年に完全独立。
レバノンは、18の宗教・宗派が入り組んでおり、中東のモザイク国家(モザイクのように様々な人種、民族、宗教をもつ集団が入り交じって融け合わない状態の国のこと)と呼ばれている。
レバノンでは、政治的安定を保つため「宗派制度」という仕組みがあり、国会の議席数は、イスラム教とキリスト教に64議席ずつ配分している。
宗教内でも宗派ごとに割り当てがあり、突出した勢力が出ないようバランスをとっている。
尚、大統領はキリスト教マロン派から、国会議長はイスラム教シーア派から、首相はイスラム教スンニ派から選出することを慣例としている。
|