『本の国の王様』  リチャード・ブース  ★★

2002.01 創元社


リチャード・ブースは,世界最大の古書ディーラーとみなされる人物. イギリスの小さな田舎町ヘイ・オン・ワイを史上初の「古書の町」につくりあげ,その後ヨーロッパをはじめ各国で「古書の町」運動を展開. 世界各地をめぐる本探しの旅,業界に集う風変わりな人々,地方再生への熱い思いをつづる. さらにヘイの独立宣言と国王就任,皇帝就任などユーモラスに描く. 社会の画一化が進む中,彼の自由な精神は異彩を放っている.

町おこし,ビジネスの本だった,書物に関する薀蓄や愛情があまりみられずがっかり.

 
『古書店めぐりは夫婦で』  ローレンス&ナンシー・ゴールドストーン  ★★

 ハヤカワ・ノンフィクション文庫


 
『チャリング・クロス街84番地』  ヘレーン・ハンフ  ★★★★

 中公文庫


 
『ロワールの贈り物』  清宮伸子  ★★★★

2000.07 沖積舎


 人生には,時として,予期せぬ巡り合わせが用意されている.ロワール地方の小さな美しい町,アンジェで,私は「ルリュール」という,自分の生涯を賭けて極めたいと思える芸術に出逢った./マロニエの葉が色づき始める頃,お気に入りのセーターを着て,セーヌ河岸に並ぶブキニスト(古本屋)をのぞいて歩くのもまた,悪くない.―「あとがき」より.

 
『モロッコ革の本』  栃折久美子  ★★★★

 ちくま文庫


 
『英国ミステリ道中ひざくりげ』  若竹七海  ★★★

2002.07 光文社


旅と英国ミステリを愛する愉快な夫婦の地獄・極楽何でもありの底抜け旅行記. 詳細な英国各地の古書店ガイド付き.

 
『本の虫』  スティーブン・ヤング(薄井ゆうじ)  (未読)

2002.11 アートン


すべての本好き人間必携の,「本の虫」の生態と病理に関する研究奇書