『殺人を呼んだ本』  赤川次郎  ★★★

2001.06 角川文庫


 
『殺される理由』  雨宮町子  ★★

2000.03 徳間書店


 
『しあわせの書』  泡坂妻夫  ★

2002.02 新潮文庫


 
『御書物同心日記』  出久根達郎  (未読)

2002.12 講談社文庫


本の知識では誰にもひけをとらない丈太郎は,天下の稀本珍本が集められた将軍家の御文庫に 勤める新米同心だ.その使命は一にも二にも本を大切に保管すること. 個性豊かな先輩同心がそろう御文庫に,同じく新米同心として角一郎がやって来たときから, 奇妙な事件が相次いだ―.江戸情緒あふれる連作集.

 
『アラビアの夜の種族』  古川日出男  (未読)

2001.12 角川書店


聖遷暦1213年,偽りの平穏に満ちたカイロ. 訪れる者を幻惑するイスラムの地に,迫りくるナポレオン艦隊. 対抗する手段はただひとつ,読む者を狂気に導き,歴史さえも覆す一冊の書

 
『写本室(スクリプトリウム)の迷宮』  後藤均  ★★

2002.01 東京創元社


箱に収められた文書は,壮大な謎への招待状となって推理作家を鼓舞する―第二次世界大戦終結直後,雪に埋もれたドイツの館で繰り広げられる推理ゲーム. 各国から集まった,いずれ劣らぬミステリー狂の滞在客. 「写本室の迷宮」と名付けられた荘厳な図書室. 突如起こる当主殺し. 真相への鍵は問題編のみの推理小説「イギリス靴の謎」の中に?全編に横溢する衒学趣味. 交錯するミスディレクションと,縦横無尽に張り巡らされた伏線. 三重構造の騙りの迷宮を構築した,破格の新鋭による第十二回鮎川哲也賞受賞作.

図書室は魅力的だが,タイトルから期待されるものは何もない.

 
『ヘビイチゴ・サナトリウム』  ほしおさなえ  ★★

2003.12 東京創元社


 
『袋綴じ事件』  石崎幸二  ★★

2002.06 講談社ノベルス


 
『せどり男爵数奇譚』  梶山季之  (未読)

2000.06 ちくま文庫


 
『第三閲覧室』  紀田順一郎  ★★

1999.07 新潮社


 
『古本屋探偵の事件簿』  紀田順一郎  (未読)

1998.12 創元推理文庫


 
『六月はイニシャルトークDE連続誘拐』  霧舎巧  ★★

2002.12 講談社ノベルス


私立霧舎学園への美少女転校生,羽月琴葉とその同級生にして名探偵(?)小日向棚彦が学園の図書館に集うとき,またもや不可解な事件に巻き込まれる!図書館の棚に忽然と現れた謎の本―『私立霧舎学園ミステリ白書』の正体とは?学園ラブコメディーと本格ミステリーの二重奏,「霧舎が書かずに誰が書く!」,“霧舎学園シリーズ”.

あまり笑わなかった.

 
『共犯マジック』  北森鴻  ★★

2001.07 徳間書店


謎の占い書「フォーチュンブック」. 読者の連鎖的な自殺を誘発し,回収騒ぎにまで発展したこの本を,松本市のとある書店で偶然入手した七人の男女. 彼らは運命の黒い糸に搦めとられ,それぞれの犯罪に手を染める. そして知らず知らずのうち,昭和という時代の“共犯者”の役割を演じることに.

本のカヴァーには期待させるものがあったが,昭和の犯罪史とのからみなので イマイチ興味を持てなかった.

 
『図書館戦隊ビブリオン I』  小松由加子  ★★★

1998.07 集英社コバルト文庫


高校入学後,体育委員になりたくない!という理由で図書委員になった仁科昭乃16歳. 昼なお暗く,借りに来る人も少ないその図書館には,数々の秘密が隠されていたのだあ!迫る怪人,怪物たち…. 地下の謎の書庫. 図書館を守れ!悪の組織をやっつけろ!立ちあがれ,命懸けで本を守る昭乃とヘンな正義の仲間たち・勇者ビブリオン!!ゲーム&アニメ感覚,痛快爆笑学園小説デス.

 
『図書館戦隊ビブリオン II』  小松由加子  (未読)

1999.01 集英社コバルト文庫


芸亭高校の地下には,とんでもない謎が隠されていた. 前作で「巨大な紙魚」を撃退し,図書館の秩序,本,利用者の正当な権利が守られたと思ったら,今度は悪の組織『ネオ・バグフォード』の四天王が,またまた暗黒の陰謀をはりめぐらせているのだった!仁科昭乃ら5人の正義の戦士『図書館戦隊ビブリオン』が再び立ちあがる!いざ行け. やれ行け. 悪に負けてはならないのだあ.

 
『赤い額縁』  倉阪鬼一郎  ★

1998.10 幻冬舎


次々と翻訳家が失踪する.古本屋がわけもなく売り渋る.読進める者みな得体の知れない恐怖に戦慄く. 読み終えた者は誰一人としていない.それが洋古書『THE RED FRAME』だった. 著者ジョーグ・N・ドゥームとは何者か.関わる者はなぜ奈落に落ちるのか. この本の周辺で起こる連続少女誘拐殺人事件の犯人は誰なのか?奇妙な隣人. 赤い五芒星.壁の中の物音.匣の中の少女.暗号で書かれた手紙.修復された袋綴じの本. 改竄されたFDのデータ.肩に置かれた柔らかな手. 振り返れば,どこか色褪せ,異界がちらちらと覗く坂下の町. そして泥濘む謎に踏み出す,二人の探偵. 知られざる奇書をめぐる,怪奇と倒錯の大迷宮.

作中小説で何度も”引き返せ”と本を閉じることを勧められる.閉じはしなかったが気持ち悪いシーンはとばして,二人の探偵のシーンだけ拾い読みした.ホラーは嫌いだ.30年後に古本屋を開くつもりの 二人の探偵中心のストーリーだったら面白かったかも.

 
『文麗堂盛衰記』  倉阪鬼一郎  ★★

2003.06 幻冬舎文庫『田舎の事件』所収


田舎のさえない古書店主の前に文学美少女が現れて...

 
『R.O.D』  倉田英之  ★★★

2000.07 集英社スーパーダッシュ文庫


東京,お台場,人の気配のない超高層ビル. 香港から来た呉は稀覯本『黒の童話集』の取引を行っていた. 相手の男は金髪のイギリス人.しかしその横には,鑑定人だという眼鏡をかけた東洋人の 若い女が・・・.ボディチェックのため,女のコートの前を開けさせた呉は, 言葉を失う・・・.コートの裏地にはやたらと内ポケットがあって,そこには,文庫本やら雑誌 やらスポーツ新聞やらが突っ込まれていたのだった!

 
『R.O.D 第二巻』  倉田英之  ★★★

2000.10 集英社スーパーダッシュ文庫


どこにでもありそうなありふれた図書館. 壁際の本棚の向こうに,大英図書館特殊工作部,日本支部はある. ジョーカーは会議で,『黒の童話集』の件について報告をしていた. 読子の功績をアピールするジョーカーだったが,ジェントルメンはなぜか読子の能力について否定的だった…. BBCの放送開始の知らせを受け,会議は中断された. 世界最大の書店『バベル・ブックス』開店のニュースが画面に流れる. オープンを待つ客の行列の先頭にはなんと,読子がいて….

 
『R.O.D 第三巻』  倉田英之  ★★★

2001.03 集英社スーパーダッシュ文庫


大英図書館で司書として働くウェンディ・イアハート,19歳. 同僚のカレンとともに,特殊工作部の要員の募集に申し込んでいた. そんな中,クライブ・カッスラーの『風の止まる庭』の生原稿が,何者かによって偽者とすりかえられてしまった!カレンはなんと,自ら原稿を捜すと言い出す. ジョーカーは,ウェンディにも原稿の捜索を命ずるが…!?ウェンディ,読子,ねねねを主人公にした,一冊の本をめぐるスリーサイドオムニバス.

クライブ・カッスラーが恋愛小説家?「ダーク・ピット・シリーズ」じゃなくて. 作者のジョークでしょうか.イマイチ分かりませんでした.

 
『R.O.D 第四巻』  倉田英之  ★★★

2001.07 集英社スーパーダッシュ文庫


ジェントルメン直々の招集で,英国へやって来た読子. ジョーカーをして「英国の運命がかかっている」とまで言わしめる今回の任務の内容は,ドイツで発見された“グーテンベルク・ペーパー”を大英図書館まで無事に運ぶことだった. ハンブルクからロンドンへの帰途についた「積み荷が紙一枚」の戦艦は,案の定襲撃を受ける. 敵はなんと,紙の龍にのった紙使いだった….

 
『姑獲鳥の夏』  京極 夏彦  ★★

2002.03 講談社文庫


主人公(の一人?)が古書店主.ビブリオ的にはそれだけ.

 
『晴れた日は図書館へいこう』  緑川聖司  ★★

2003.10 小峰書店


 
『月魚』  三浦しをん  ★★

2001.05 角川書店


古書店「無窮堂」の店主本田とせどり屋の瀬名垣はおさななじみ. 二人の間にただよう微妙な空気.

 
『淋しい狩人』  宮部みゆき  ★★★★

2001.03 新潮文庫


 
『快楽殿』  森真沙子  ★★

2001.11 徳間書店


オンライン古書店主の稀覯本探し.

サド・マゾの世界はどうも.そうでなければもう少しは面白かったかも.

 
『塙保己一推理帖』  中津文彦  ★★★★

2002.08 光文社カッパ・ノベルス


年明け早々からしばしば烈風に襲われた,享和二年(一八〇二)の江戸市中. 検校・塙保己一は,幼なじみの河田屋善右衛門を訪ねた根岸の里で,不審な失火事件を聞いた.大店の隠居所が焼けて,若い母親と赤子の二人が逃げ遅れて死んだ,というのだ.両眼は光りを失って久しいが,保己一には,とぎすまされた感覚と,群を抜く記憶力があった.杖代わりの和三郎とともに焼け跡に足を運んだ保己一が「見た」ものは何か! 「観音参りの女」ほか,「五月雨の香り」「亥ノ子の誘拐」.

あとがきによると, 塙保己一は1270余の古文書,子資料を集め,分類し「群書類従」という670刷の書物にまとめ刊行した実在の人物だそうです.知りませんでした.すごい人がいたものです. この驚きで☆一プラスです.

 
『図書館の妖精』  猫玄  ★

1995.02 司書房


成人向けコミック

図書館のシーンはほとんどない.図書館である必然性も無い.

 
『法月綸太郎の冒険』  法月綸太郎  ★★★★

1995.11 講談社文庫


 
『三月は深き紅の淵を』  恩田陸  (未読)

2002.05 講談社文庫


鮫島巧一は趣味が読書という理由で,会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた. 彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは,その屋敷内にあるはずだが,十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話. たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー.

 
『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』  島田荘司  ★★

1994.02 光文社文庫


漱石はロンドン留学中にホームズに出会っていた.

漱石側から見たホームズが面白い.

 
『花ならアザミ』  志水辰夫  ★★

1994.07 講談社文庫


湯原直子がある邸から持ち帰った稀覯本は,直子の勤める古書店の客磯部の蔵書から消えた品だった. 驚いた直子がその邸を再訪するともぬけの殻. 住人も家具も花壇もすべて一日だけのトリックだった. 誰が,何のために. 一冊の古書の謎がやがて過去の惨劇を明るみに出す.

 
『琥珀の城の殺人』  篠田真由美  ★★★

1998.10 講談社文庫


十八世紀ヨーロッパ山中,雪に閉ざされた城館の密閉された書庫で当主の伯爵が死んでいた. 遺体は礼拝堂に安置されるが,一瞬にして消失する. 呪われた館に渦巻く近親憎悪が,次々と不可思議な惨劇を呼ぶ. クラシカルな舞台設定と化学的トリックの配合が絶妙. 建築探偵シリーズで大人気の著者デビュー作.

 
『聖夜(ノエル)は黒いドレス』  新庄節美  ★

2004.06 創元推理文庫


 
『ぼくらのグリム・ファイル探検(上,下)』  宗田理  ★★★

1998.12 角川文庫 上・下


 
『鏡の中は日曜日』  殊能将之  ★★

2001.12 講談社ノベルス


鎌倉に建つ梵貝荘は法螺貝を意味する歪な館. 主な魔王と呼ばれる異端の仏文学者. 一家の死が刻印された不穏な舞台で,深夜に招待客の弁護士が刺殺され,現場となった異形の階段には一万円札がばらまかれていた. 眩暈と浮遊感に溢れ周到な仕掛けに満ちた世界に,あの名探偵が挑む. 隙なく完璧な本格ミステリ.

これもビブリオミステリに入るかな.メタフィクションもの.

 
『ココロ図書館 1』  高木信孝  ★★★

2001.04 メディアワークス


人里はなれた山の奥にある小さな図書館と司書姉妹.

 
『ココロ図書館 2』  高木信孝  (未読)

2001.11 メディアワークス


人里はなれた山の奥にある小さな図書館と司書姉妹.

 
『架空の王国』  高野史緒  ★★★★

1997.10 中央公論社


王太子の聖別式を前に大学図書館の聖母像の前で教授が変死. 遺された謎の古文書を巡り王太子,英国貴族,ゴシップ記者らが王国の存亡を賭けて争奪戦を―.

 
『ダイホンヤ』  とり・みき/田北鑑生  ★★

2002.07 早川書房


199X年,幕張のコミケ会場が何者かに爆破された. そして20XX年,紙の本の激減は,「書店法」に管理された巨大書店の独占やそれに対するテロ攻撃など,本をめぐる犯罪の増加を招いていた.凶悪化する書店犯罪を防ぐべく,武器の携行を許可された書店管理官,紙魚図青春の活躍を描く,星雲賞受賞のSFハードボイルドギャグコミック.

 
『ラスト・ブックマン』  とり・みき/田北鑑生  ★★

2002.08 早川書房


20XX年,活字文化は衰退の一途をたどり,わずかに残った書店さえ廃業に追い込まれつつあった. 情報ネットワークを運営する企業,調和社はこれに乗じて,あらゆる書籍を情報として独占することをもくろんでいた.愛する一軒の書店を守るため,巨大勢力に立ち向かう書店管理官の運命は?

 
『髑髏島殺人事件』  都筑道夫  ★★★

1987.09 光文社文庫


 
『グーテンベルク聖書奪回作戦』  柘植久慶  ★

1999.12 ハルキ・ノベルス


世界各国の政府や,一流法人の依頼を受けて,国際的な規模の仕事を請け負うプロ集団「黄金の頭(オラ・カベサ)」. 新たなる依頼は,モスクワの国立図書館から,1400年代に発行された旅行案内書とグーテンベルクの初版の聖書を奪回して欲しいというのだが….

 
『死体を買う男』  歌野晶午  ★★

2001.11 講談社文庫


 
『古書店アゼリアの死体』  若竹七海  ★★★

2000.07 カッパ・ノベルズ


 
『海神の晩餐』  若竹七海  ★★

2000.01 講談社文庫


 
『クール・キャンデー』  若竹七海  ★★

2000.11 祥伝社文庫


「兄貴は無実だ.あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え,胸弾ませていた中学生の渚.だが,愉しみは儚く消えた.ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し,さらに,同時刻にそのストーカーも変死したのだ.しかも,警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか.

主人公が夏休みに古本屋でアルバイト.最後の1行にびっくり.

 
『古書狩り』  横田順彌  (未読)

2000.03 ちくま文庫


 
『すすり泣く写本』  吉田縁  ★★★

1998.10 集英社コバルト文庫