『祈りの階段』  ミッシェル・フェイバー  ★★

2002.07 アーティストハウス/角川書店
THE HUNDRED AND NINETY-NINE STEPS Michel Faber


 
『私家版』  ジャン=ジャック・フィシュテル  ★★★

1995.09 東京創元社
TIRE A PART Jean-Jacques Fiechter


 
『赤い絵は見ている』  アントニア・フレイザー  ★★

1983.02 ハヤカワポケットミステリブック
A SPLASH OF RED Antonia Pakenham  Fraser


 
『ビッビ・ボッケンのふしぎ図書館』  ヨースタイン・ゴルデル他  ★★★

2002.11 NHK出版
Bibbi Bokkens Magiske Bibliotek Jostein Garrder


ニルスとベーリットはいとこ同士. ふたりがレターブックの交換をはじめたときから,奇妙なことばかり起こるようになった. ふたりのことをなんでも知っているなぞの女ビッビは,世界中の古くてめずらしい本を集めているらしい. ビッビだけがその場所を知っている「ふしぎ図書館」にはまだ誰にも書かれていない本が収められているという. 彼女はいったい何者?レターブックをつけねらうはげ頭の男のたくらみは?フィヨルドと氷河に囲まれた美しい小さな村を舞台に,これから書かれる本を探してふたりの冒険ははじまった.

 
『ギャラウエイ事件』  アンドリュウ・ガーヴ  (未読)

1985.01 ハヤカワ・ミステリ
THE GALLOWAY CASE Andrew Garve


 
『ジェイムズ・ジョイス殺人事件』  バーソロミュー・ギル  (未読)

1994.12 角川文庫
THE DEATH OF A JOYCESCHOLAR Bartholomew Gill


アイルランドの首都ダブリンは,作家ジエイムズ・ジョイスが生まれた街. ある暑い6月の日,この街でひとりの男が殺された. 犠牲者は世界的に有名なジョイス研究家,ケヴィン・コイル. 捜査が進むにつれ,事件とジョイスの代表作『ユリシーズ』との間の奇妙な類似点が明らかになり,ケヴィンを取り巻く3人の女たちの謎に満ちた関係が浮上する. 『ユリシーズ』を開いたことすらなかった文学オンチのマッガー警視が一念発起,さまざまな文献をひもときながら事件の謎を追うのだが…. 人間味溢れるマッガーが活躍する,ちょっと知的でかなり奇妙な文学ミステリー.

 
『メリッサの旅』  ドロシー・ギルマン  ★

2001.12 集英社文庫
UNCERTAIN VOYAGE Dorothy Gilman


二年間の結婚生活に終止符を打ち,精神科医のすすめでヨーロッパへの旅に出たメリッサ. 船上で不思議な男に,一冊の本をマヨルカ島へ届けるように頼まれる. そのときの彼の二つの言葉は何を意味するのか?次々と未知の人や事件に遭遇するにつれ,メリッサは自分のなかにある変化が生まれるのを感じた….

帯には「ヨーロッパの船上であずかった本の謎は?」とあるが, ビブリオ度ゼロだった.素人スパイ物としても,ちょっと古めかしい.

 
『コンドルの六日間』  ジェームズ・グレイディ  ★★★

1975.07 新潮社
SIX DAYS OF THE CONDOR James Grady


 
『ミステリー・ウィーク』  ヘザー・グレアム  ★★★

2002.01 MIRA文庫(ハーレクイン)
Never Sleep with Strangers Heather Graham


スコットランドの古城に一週間滞在し,殺人劇の犯人当てをする『ミステリー・ウィーク』.一部の有名ミステリー作家たちだけの楽しみだったこのゲームの最中,城主夫人カッサンドラが謎の死を遂げた.3年後,ジョン・スチュアートは妻の死に立ち会った作家たちを招待し,ゲームの再開を宣言した.

ミステリー作家が集まったのにミステリー談義はない.図書室のシーンが何回かあるのに部屋の描写はない.スコットランドの古城はハリウッドの豪邸のよう.しかし一気に読まされた(^^;).

 
『クリムゾン・リバー』  ジャン=クリストフ・グランジェ  ★★

2001.01 創元推理文庫
LES RIVIERES POURPRES Jean-Christophe Grange


大学町での事件で最初の被害者が図書館司書.図書館シーンも何度か 出てくる.最近,ジャン・レノ主演で映画化作品が公開されたようが,映像で見るとかなり気持ち悪そうな事件だ.

 
『匿名原稿』  スティーブン・グリーンリーフ  ★★★

1998.03 ハヤカワ文庫(HM)
BOOK CASE Stephen Greenleaf


 
『最終章』  スティーヴン・グリーンリーフ  (未読)

2002.04 ハヤカワポケットミステリブック
ELLIPSIS Stephen  Greenleaf


 
『「老いぼれ腰抜け」亭の純情』  マーサ・グライムズ  ★★★

1993.12 文春文庫
THE OLD CONTEMPTIBLES Martha Grimes


これまでも結構気の多かったジュリー警視だが,ジェーンなる若き未亡人に会った途端に本格的な恋心に取り憑かれてしまった. だが気になるのは,その美貌を時折り暗い影がよぎることだ. 謎を解く鍵は亡くなった夫の過去にある. かつてジェーンが夫と暮らしていたという湖水地方へ行ってみたい,と思った矢先に予想外の事件が….

ジュリー警視の友人プラントが湖水地方の富豪の屋敷に図書係として潜入. ワーズワースやコールリッジなどの名が頻繁に登場する.

 
『フェルマーの鸚鵡はしゃべらない』  ドゥニ・ゲジ  ★★

2003.02 角川書店
 Denis Guedj


古書店「千一冊の文書館」を営む,車椅子の老人リュシュ氏が友人の死の真相をさぐるため,生前友人が送ってきた数学に関する稀覯本を手掛かりに数学の世界へ謎解きの旅へ出る.

「これじゃ,数学が好きになってしまうではありませんか」と帯に書いてあったが やっぱりならなかった.数学史は面白かったが,理論のほうには頭がついていかない.読み終わるまで 時間がかかった(^^;).

 
『エルサレム・ミステリー』  マレク・アルテ  ★★

2000.12 徳間文庫
LES MYSTERES DE JERUSALEM Marek Halter


キリスト教関連の古文書がテーマ.

 
『死が招く』  ポール・アルテ  ★★★

2003.06 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
LA MORT VOUS INVITE Paul Halter


 
『ヘミングウェイのスーツケース』  マクドナルド・ハリス  ★★

1999.04 新潮文庫
HEMINGWAY'S SUITCASE MacDonald Harriss


 
『殺人詩篇』  ウィル・ハリス  ★★

1985.02 ハヤカワ文庫HM
THE BAY PSALM BOOK MURDER Will Harriss


 
『ブック・フェスティバルの殺人』  キャロリン・G・ハート  ★

1997.08 ハヤカワ文庫(ミステリアス・プレス)
MINT JULEP MURDER Carolyn Hart


 
『呪縛の炎』  マーシー・ハイディッシュ  ★★★

1994.07 ハヤカワ文庫
THE TORCHING Marcy Heidish


十八世紀の昔,村人を殺して目をえぐり出し,魔術的儀式を行なったとして火あぶりになった女性エヴァンジェリン―新作の題材を探していた歴史作家のわたしは,彼女のたどった数奇な運命に興味を惹かれた. 産婆として信望も厚かった彼女が,なぜこのような凶行におよんだのか. 事件の背景を調べはじめたわたしの前で,やがて過去と現在とが交鎖する異常な連続殺人が…重層的なプロットを駆使して描く心理サスペンス.

 
『魔女の鉄鎚 』  ジェーン・S・ヒッチコック  ★★★★

1995.05 角川書店
THE WITCHES' HAMMER Jane Stanton Hitchcock


 
『発見』  ウィリアム・ホープ・ホジスン  ★★★

1994.07 角川ホラー文庫「幽霊狩人カーナッキ」所収
"TheFind" CARNACKI THE GHOST-FINDER William Hope Hodgson


 
『夢のなかの騎士』  リンダ・ハワード  ★★

2000.11 二見文庫
SON OF THE MORNING Linda Howard


 
『パーティーガール』  リンダ・ハワード  (未読)

2002.03 二見文庫
OPEN SEASON Linda Howard


顔・髪型・服装すべてが地味でさえない図書館司書デイジー. 34歳の誕生日の朝,彼女は心に誓う―負け犬から脱して結婚するのだ!クールな女に変身したはいいが,夜遊びデビュー早々,捜査中の警察署長ラッソと鉢合わせ. マッチョで強引,理想とはかけ離れた彼に反発しつつ急接近するデイジー. が,ひょんなことから殺人事件に巻きこまれ…

 
『シスキユーの対決』  リチャード・ホイト  ★★★

1988.09 ハヤカワ・ミステリ文庫
SISKIYOU Richard Hoyt


 
『他言は無用』  リチャード・ハル  ★★

2000.11 創元推理文庫
KEEP IT QUIET Richard Hull


英国紳士の社交場(クラブ)での殺人と図書の紛失.

 
『ロンバート卿の蔵書』  マイケル・イネス  ★★

1978.12 創元推理文庫「アプルビイの事件簿」所収
THE LOMBART BOOKS Michael Innes


 
『朝霧の街』  ジョアナ・ジョーダン  ★★

1985.01 ハーレクイン・エンタープライズ
NEVER SAY FAREWELL Joanna Jordan


 
『カームジンと『ハムレット』の台本』  ジェラルド・カーシュ  ★★★

2002.07 晶文社「壜の中の手記」所収
"Kermesin and the Hamlet Promptbook" THE OXOXOCO BOTTLE Gerald Kersh


 
『カエサレアのパピルス』  ウォーレン・キーファー  (未読)

1979.12 角川書店
THE PONTIUS PILATE PAPERS Warren Kiefer


 
『謎の蔵書票』  ロス・キング  ★★★★

2000.04 早川書房
EX-LIBRIS Ross King


 
『古写本の呪い』  C・デイリー・キング  ★★

2000.04 新樹社「タラント氏の事件簿」 所収
THE EPISODE OF THE CODEX' CURSE C.Daly King


 
『図書館警察』  スティーブン・キング  (未読)

1999.08 文春文庫
FOUR PAST MIDNIGHT Stephen King


 
『セレンディピティ』  マーク・クライン(脚本)  (未読)

2002.11 竹書房文庫(池谷津代ノベライズ)
SERENDIPITY Mark Klein


クリスマス直前のニューヨーク. 人気百貨店,ブルーミングデールズで黒のカシミア手袋に同時に手を伸ばした男女がいた. ジョナサンとサラ. なんとなく惹かれあうものを感じたふたりは,“幸せな偶然”という名のカフェ,セレンディピティ3でパフェを食べる. 恋の始まりを予感するジョナサンとサラだが,互いに恋人がいることを知ったふたりは運を天に任せてしまう. 5ドル紙幣に男の連絡先を書いてキャンディを買い,女は持っていた本に自分の連絡先を記し,古本屋に売ったのだ. 「もしこの出逢いが運命なら,きっとまた出逢えるはず」と. 数年後,それぞれの結婚を間近にして,ふたりは気づく. あの偶然の出逢いを忘れることはできないと…. 男は古本を,女は5ドル紙幣を探し,旅に出る. 偶然を運命に変える最後のチャンスに賭けて….

 
『エミリー・ディキンスンは死んだ』  ジェーン・ラングトン  ★★★

1999.07 ハヤカワ文庫(ミステリアス・プレス)
EMILY DICKINSON IS DEAD Jane Langton