アーシングのいろは

アーシングは、賛否両論あります。
しかし、私が思うに、アーシングは”ちゃんと”配線すれば”必ず”効果があるものと思っています。
ここにその根拠や、初めてアーシングをするのにどこに繋げばいいのか、作業の注意などを
書いてみたいと思います。

ご意見のある方はメールでもBBSでもお気軽にどうぞ(^-^)


いろはの「い」(電気の基礎)
「電気」は、「エネルギー」です。
なんのこっちゃと思うかもしれませんが、電気を利用してモーターを回す
「運動エネルギー」に変換したり、電熱ヒーターのように「熱エネルギー」に
変換したり、非常に便利な「エネルギー」なのです。

さてこのエネルギーですが、どのように便利かというと、「電線」というものを
伝って、遠くまで簡単に運ぶことができます。 重さもほぼありません。
しかもとっても速いです。 おおむね光の速度に近いです。
まあ、車やバイクの場合は、遠いといってもバッテリーからライトまでとか、
そういった距離ですが、それでも液体や固体のブツを運ぶよりは
はるかに簡単です。

このように簡単に扱える「電気」ですが、この「電気」は、「電子」と呼ばれるものが
金属などの中を移動することによって運ばれます。
この電子の移動速度は光の速さで動くことができます。
しかし、実際に電線に電気を通すと、光よりも遅くなってしまいます。

  なぜでしょう?

これは、電子が金属の中で「遠回り」をしていることによって起こります。
金属の分子構造がとってもきれいに並んでいて、電子が通りやすければ
いいのですが、大抵はそんなにきれいには並んでいません。
不純物も混ざっていたりします。

このように電子が遠回りすると、せっかくのエネルギーがとなって
消えてしまいます。 また、細い電線にたくさんの電気を流すと、さらに
抵抗が増えて、熱が次から次へと発生します。
温度が上がると、さらに電気が流れにくくなり、最悪の場合は電線が
融けることもあります。
超伝導を除き、全ての電線には抵抗が存在します。
そしてその抵抗は、電線の質、素材、長さ、太さ、温度によって決まります。
抵抗の影響(電圧低下)は、オームの法則から

I(電流) = V(電圧) ÷ R(抵抗)

なので、電流をたくさん流そうとするには、電圧を上げてやらなければ
なりません。
たとえばヘッドライトのバルブなどは、12V/55Wで約2.6Ωの抵抗がある計算に
なります。
同じバルブでも、テールランプの12V/5Wでは28.8Ωです。

もし、電線の抵抗がどちらも0.2Ωあったとして、12Vのバッテリーに繋いだ状態で、
バルブの根元の電圧を計算すると、

ヘッドライト:約11.1V
テールランプ:
約11.9V

となります。 バルブに供給される電圧が低いということは、
それだけ暗くなるということです。
電線の抵抗が同じでも、電気が多く流れる場合は、わずかな電線の抵抗が
大きな影響を及ぼします。



電気の特性としてもうひとつ、「行ったら帰る、帰れなかったら行かない」という
ものがあります。
乾電池の+と−に豆電球を繋ぐと、電球が点灯します。
電池の+と−がある程度の抵抗(この場合は電球)を介して接続されると、
+から−に電気が流れます。
(本当は、−から+に電子が移動するのですが、それはこの際置いときましょう(笑))

行きも帰りもすべて繋がった状態で、初めて電気が流れます。
ということは、+側の配線だけ、−側の配線だけを単独でやるのはちょっと
もったいない感じです。

話をまとめると、
電気を運ぶときはなるべく抵抗を減らす。

という、実に単純な結論がでてきます。

・・・・・・長々説明したのに、結局これかい!(^-^;)