TPM推進キーワード集その四


 いろいろな角度からの評価

 TPM優秀賞の審査、デミング賞の審査、あるいはISO関連の認証の審査などいろいな側面から審査という形で評価される。
 そしてそれぞれ審査テーブルが異なる。すなわちいろいろな角度から見た評価がされる。
 ピラミッドの形を横から見たら、三角形であり、真上から見たら四角である。同様に円錐の形を横から見たら、三角形であり、真上から見たら丸く見える。どんな角度から見ても丸く見えるのは球体である。
 TPMの活動で丸くなったら、TQM活動で丸くなり、さらにISO関連の認証で丸くなれば行き着くところ球体となる。次ぎにこの球体を膨らませて大きな球体に成長させる。

 管理、管理で管理の一人歩き

 [工場管理](日刊工業新聞社発行)という月刊誌がある。工場管理とは生産工場の「管理」の総称であり、その中には「生産管理」「納期管理」「設備管理」「品質管理」「原価管理」「作業管理」「労務管理」「安全衛生管理」「環境管理」…さらに「目で見る管理」といやいや管理、管理だらけである。これらを総合的にコントロールするマネージメントとしての「方針管理」「日常管理」がある。
 これらの管理が、管理が目的になって一人歩きを始めると危険である。すなわち「管理の仕事を行う」からである。その結果膨大な管理仕事に膨らんでしまう。
 これだけの管理が何の目的で行われているのか考えれば、「管理で目的を達成する仕事を行う」ようになり、必要最小限の管理で目的を達成出来る。そして、管理を無くす「ノー管理」では無く、「管理レス」で目的が達成出来れば理想である。
「管理レス化」はベター、しかし「ノー管理化」はバット。

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