スイス、フライト報告
Aug 1998 Swiss Flight Report

 筆者は1998年8月5日から13日まで、エバゴス曽我部氏主催のスイスフライトツアーに参加しました。参加メンバーはスカイパーク宇都宮から、筆者、長田の2名、九州佐世保市の江濱氏、岩屋の新婚柿本夫妻と主催者曽我部氏の合計6名。
 場所はインターラーケンのホテルアイガーをベースにインターラーケン周辺のエリヤおよびグリンデルワルト、シルトホーン、ロットホーン、エンゲルベルクのティトルス、レンク等のエリヤをフライトしてきました。
 天候は到着前日まで曇り空だったがフライト初日から高気圧がどっかりと覆い連日快晴の日が続き最高のフライト日和りでした。しかも帰りの日にやつと雨が降り始めるという、まるで絵に描いたようなフライトツアーであった。
 以下そのフライトの報告を致します。

・8月6日(木)快晴  [写真画像を見るここをクリック Photo click here]
 岩屋の新婚柿本夫妻はルッツェルンで結婚式を挙げてホテルで合流。九州から参加の江濱氏がトラブルで遅れてフランクフルト経由でやっと合流。
 初日のフライトはホテルの近くのアミスビル(高度差800m)から軽く初フライト、そこそこのサーマルで40分フライトを楽しみ、午後はクリンデルワルトへ移動して懐かしのフィルスト(高度差1100m)をフライト。しかしあまりにも天候が安定し過ぎて獲得高度が取れず筆者は2時間ほどのフライトであつた。初めてのメンバーは慣れないせいかほとんどぶ飛び、ある人はハーネストラブルで2回もフライトしていました。

・8月7日(金)快晴  [写真画像を見るここをクリック Photo click here
 いよいよ本番、今日は条件最高との事でシルトホーン(標高2970m)のフライト、007の映画で有名な山頂に回転レストランがある。筆者は4年前に一度フライトしているが、アイガー、メンヒ、ユングフラウを目前にして高度差2000mのまさに豪快にフライトである。今年は風向きから回転レストランの直ぐ下の急斜面からのテイクオフでさほどプレッシャーがない。
 飛び出せば正にアルプスを一望に、そしてラウターブルネンの谷を足元に豪快なフライトを楽しんだ。夕方はインターラーケンに戻り、講習用のルービンブルック(高度差600m)で仕上げた。

・8月8日(土)快晴  [写真画像を見るここをクリック Photo click here]
 今日も雲一つ無い快晴、今日はインターラーケンからブリエンツ湖をはさんで東端に位置するロットホーンのフライトである。小さな機関車で2両の客車を標高2350mの山頂まで運んでくれる。ランディングまで高度差1700m。山頂の展望台直下からテイクオフする。ここで全員山頂を+3〜400mトップアウトしてソアリング。その後フ゛リエンツ湖を対岸に渡り引き返してランデイングしたが、ここは航空管制が特に無く、足元を軽飛行機が飛び交うにはびっくりである。
 夕方は恒例のアミスビルからフライトしてインターラーケンの街の中央公園にランデイングして、野外バー「イエティ」での乾杯となった。観光客ギヤラリー大勢見ている中でのランデイングは実に楽しい。しかし柿本氏は勢い余って機体を木に引っかけて観光客の見世物になってしまい、今日のビールは柿本さんのおごりとなつた。

・8月9日(日)快晴  [写真画像を見るここをクリック Photo click here]
 今日は少し遠出して、エンゲルベルクのティトルス山(標高3293m)フライトに挑戦することになった。山頂に氷河が残る高度差2000mのビッグフライトである。しかしよほど条件が良くないとフォローでフライトチャンスが少ない。筆者も3年前に一度上がったが風がフォロー強風で断念している。珍しい回転ゴンドラで山頂に上がると風は弱いがアゲンスト。展望台から雪の斜面を少し山頂に上がった所からティクオフする。今日は谷の入り口の街スタンスまでクロカンして良いとの事で全員はりきる。雪の斜面を走り抜けてテイクオフするともう別世界、リフトはなくひたすら写真撮影、やっと対岸のエンゲルベルクのエリヤ上空に付けてここで大勢のフライヤーに混じってサーマルソアリング。ここで山頂まで上げ直してからスタンスの街目指して走る。
途中リフトが無くひたすらフルアクセル。目的のスタンスのランディング場には届かなかったが、筆者、長田、柿本、江濱4名はほぼ街外れまでティテルス山頂から直線約20km(高度差2800m)のビッグフライトでした。柿本新婦も14kmのフライトでした。
 その後高度差1200mのスタンスホーンに登り、軽くフライトして帰途についた。今日の会食はビック゛フライトに感動した江濱さんのおごりとなつた。

・8月10日(月)晴れ後曇り  [写真画像を見るここをクリック Photo click here]
何時まで続くのかこの快晴の天候、今日はインターラーケンのフライトスクール「イカロス」お勧めのエリヤ、レンクへ行く事に成った、ここは筆者も初めてのエリヤ。ツーンの街手前の谷を入ると行き止まりの街がレンク、緩やかな山が東西に広がり正面は氷河の掛る3000mの岩壁。高度差900mの西側の山へゴンドラで登ると広々とした草原のテイクオフ、午前中はここでソアリングしてから対岸の山がソアリングコンデションとなる午後に谷渡りすると又遊べるとの事。
 テイクオフすると直ぐにサーマルにヒットして+500m、しかし今日は柿本夫妻が実に調子良く上げまくっている、何時も筆者の頭の上にいる。一時間半ほどフライト、この頃から上空に雲が張り出してきた。この雲の吸い上げで+1300m獲得して対岸の山に渡る。ここは風がぶつかりかなり荒れ気味、しばしフライトしてランデイング。ここはサーマルも穏やかで実に良いエリヤである。又訪れたい。

・8月11日(火)晴れ後曇り  [写真画像を見るここをクリック Photo click here
ここまで連日ビッグフライトが続くともうどこでも良いが、昨年飛べなかったカンデルスタッグへ行く事になった。ここは高度差は600mしかないが、上げてから対岸の氷河湖を見に行く事が目的である。岩壁を垂直にあがる小さなゴンドラで上がり、ティクオフまで登る。ななんとここで岩屋のロールアウトの伊藤氏(昨年のツアーで一緒だつた)に再会。
 テイクオフ後+500mで氷河湖を目指すが手前でリターンした。今日の一番飛びは長田氏で氷河湖上を横切りさらに+7mのリフトで上げまくっていた。
 その後積雲が発達してきて、シンニングプラッテのフライトは断念してピールで乾杯となつた。

・8月12日(水)晴れ後曇り後雷雨  [写真画像を見るここをクリック Photo click here]
いよいよツアーの最終日、軽くニーダーホーン(高度差1300m)をフライトしてから、グリンデルワルトへ入り、フィルストへ再挑戦となった。今日のフィルストは上空に積雲が程よく湧いてかなり高く上げている。テイクオフするとそのままサーマルにヒットして+800m上がる、その後いつもの左側へ移動して積雲の下に入るとさらに雲の吸い上げで雲底近く+1440m(標高3500m)まで獲得、既に稜線フォールホーンは眼下、ここで一気にアイガーの北壁目指して走る。北壁の中間で少し上げ直して、フィルストから約10kmのクライネシャイディク駅の上空に到着、ゆっくり反対側の景色を見学してからグリンデルワルトのランデイング場へ今回のフライトツアーのファイナルグライド。全員ほとんど同様に獲得したフライトを楽しんだ。ランデイング場でななんと横田氏が何時ものスタイルで居るではないか、家族連れの観光で今日グリンデルワルトに入ったとの事、もちろんグライダーを担いできている。
 インターラーケンに戻り野外バー「イエティ」で乾杯して今回のフライトツァーを締めくった。
 筆者のフライト回数12本、合計11時間55分でした。
・[写真画像−番外編ここをクリック  Photo click here]

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