Flight camp report in Swiss for Aug 9〜16/2003
[Chill Out Flight camp]
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出発当日は台風10号の通過で予定どうり出発出来るのか不安でしたが、風速10m以上の南風アゲンストのなか巨大ジャンボ機は予定時刻に軽々テイクオフしました。

*参加メンバー(主催エバゴス・曽我部氏、現地ガイド・カリーアイゼンフット氏・補助・レネエ氏)
・小川(宇都宮)・大根田(赤岩)・南場(母)(赤岩)・南場(娘)(宇都宮)・松倉(赤岩)・野中(赤岩)・大島(赤岩)・吉田(NASA)・金澤(東京)・長島幸男・長島教子(Coo)・中川(NASA)----合計12名

*フライトテクニック講義内容を別のページに挿入しました。ここをクリックして下さい。(記事完成しました)-8/26日


8月 9日
予定どうり心配したロストバゲージも無く、チューリッヒ空港に到着。曽我部氏とカリーが出迎えた。一路車でインターラーケンに向かいました。
パリのシャルルドゴール空港の乗り換え時セキュリテイチェックで筆者の手荷物の中のカラビナが危険物として扱われた。(先週のメンバーもカラビナを取り上げられたとか)、ついでに補助ロープも取り上げられてしまいました。こんな物まで取り上げるとは。昨年はロストバゲージで、もう二度とエールフランスに乗らない。(後日エールフランスにクレームと返品又は補償の写真付きEメールを送付予定)


8月10日(快晴)--フライトテクニック講義「テイクオフ 1-2-3」
雲ひとつ無い快晴。バックパッカーズビラのホテルに併設されたカリーの事務所前で自己紹介と今回のフライトキャンプの概要説明。全員のハーネスセッテイングのチェックが行われた。
初日のフライトはデインメンタールの谷「Chiley」(ヒレイ)、ここは筆者も始めてのフライトエリヤ。インターラーケンから車で約40分カリーのご両親が住んでいる所。TOは標高1980m、LDは1380mで高度差700m。テイクオフすると意外にサーマルが流されて渋い、しかも荒れ荒れ。やっと強いサーマルで稜線まで上がる。稜線上でカリーが待っていた。カリーが対岸の稜線に走ったので筆者と金澤氏が即ついて行く。ここでピークまで上げ直して(標高2880m)からさらに次のピークに谷超えする。ここは絶壁のピークでなかなかトップアウトが出来ない。カリーはリーサイドのサーマルでさっさとトップアウトしてテイクオフに戻ってしまった。筆者と金澤氏は諦めてランデイングに向かった。カリーの両親の家の近くのランデイング場に半数がミニクロカン。初日にしては結構楽しめたフライトでした。
その後カリーのご両親の家で手作りのディナーを頂いた。こんなすばらしい所で生活を楽しむご両親はとても幸福せだ。うらやましいかぎり。

   

   

    


8月11日(快晴)
今日は待望のグリンデルワルトへ、フイルストに上がると意外や意外山から吹き下ろしの北風強風、一向に収まらない。本日のゲストはアドバンス開発担当のオリビエネフ氏とテストパイロット、レストランで開発の色々な話しや、翼端ウイングレッドの意味やオメガ6の完成時期などを聞く(丸秘)。その後全員で氷河湖までハイキングを楽しみました。昨年のキャンプで天候悪く飛べなかった吉田氏は今年もフイルストから飛べず曰く 「I'll be back」
夜は明日からのフライトに賭けて盛大にレストランで飲み食いました。
今年のヨーロッパは灼熱の異常気象で連日日中35度以上の猛暑、夕方でも20度以上でTシャツでOK。どうなっているの。

   



   




8月12日(快晴)
--フライトテクニック講義「チェックアウト」(フライト中の情報収集)
昨日の予報はコンピューター(気象予報インターネット)が言ったのだとカリー曰く。そこで今日は確実に飛べる所という事で定番の「ニーダーホーン」(TO標高1700m)へ車で上がる。ここはベッターホーンからアイガー、ユングフラウと最高の景観が楽しめる。まだサーマルタイムには少し早すぎたのでほぼぶっ飛びでインターラーケン中央広場(LD標高560m)へランデイングする。
二本目は「アミスビル」(TO標高1280m)から、定番のサーマルポイントでソアリング(標高2000m)を楽しんでいると曽我部氏と吉田氏がブリエンツ湖の稜線に走ったので、筆者も途中まで追っかけたが下がってしまい、戻ってツーン湖サイドのオフシャルLDにランデイングした。
今日も盛大に山上レストランで飲み食いました。その後最も暗い林道に行き、皆な寝転んで「ペルスウス座流星」を観察しました。星座の解説は南場先生、筆者は四個の流星を見ました。

   




8月13日(快晴)--
フライトテクニック講義「レスキュー」
今日のフライトはフ゛リエンツ湖からルッツエルンに行く途中の小さな湖の辺の街「Lungern」にある「Schonbuel」(シュンブール)。ここも筆者始めてのフライトエリヤである。ゴンドラとスキーリフトを乗り継いで標高2000mのテイクオフへ上がる。風はやや吹き降ろしでしばしウェイティング。サーマルブローが上がってきたので全員テイクオフする。吹き降ろしの風でゴンドラの駅まで下がり、ここの駅のピークがサーマルトリガーポイント、予想どうりサーマルに当たり標高2600mまで上げ直して湖を超えて対岸の稜線に着ける。ここではまだ日差しが角度無いのでリーサイドに入ると少し荒れ気味のサーマルに当たり標高3100mまで、しかし雲低高度はかなりまだ高い。雲の下で冷え込み持病の左腕がづきづき痛み始めたので雲低まで上げずに日差しのある方に移動する。しばしあちこちとソアリングと空撮で楽しみもう一度湖を渡りランデイングした。
今日の雲低高度はものすごく高く、上げた人は3500mから4000mとか。
夕方はフ゛リエンツ湖の南側の「Axalp」(アクスァルプ)へ、ここは昨年風が悪く飛べなかった所で始めてのフライト。車で標高1600mのテイクオフへ、本日のゲストはアドバンスの営業担当バレリー氏も一緒。のんびりブリエンツ湖上フライトと思ったが何とテイクオフするとサーマルにヒットして標高2090mまで上がる。後はのんびりブリエンツ湖を渡り、カリーのお父さんが準備している湖畔(標高565m)のバーベキュー場にランデイングする。
又もChill Out社接遇担当のお父さん(筆者と同年齢)の用意したバーベキューで全員楽しくご馳走に成りました



    

    

   


8月14日(曇り後雨)--
フライトテクニック講義「エクストリュームスティエーション」(極限状態の対応)
スイスの異常気象も昨日までか、やっと本来の天候に戻った。朝から鈍より曇り空で天候は下降気味。午前中に飛べるエリヤとして、ラウタブルネンの谷の上にある「Murren」(ミューレン)に行く。高度差500mの絶壁の上にある街。一度は訪れたかったところ。いつもシルトホーンからのフライトで空中からしか見ていなかった。テイクオフは民家の軒下でものの20mの斜面その下は少しきつい傾斜がありその下は500mの断崖絶壁。シルトホーンの西テイクオフも同様に断涯絶壁の上であり、テイクオフ(テイクオフテクニック 1-2-3)に自信が無いと怖い。風は弱く吹き降ろし、その内に雨が降り始めた。ウエイテイングでミユーレンの街見学とレストランで少休止、結局天候回復しないのでゴンドラでラウターブルネンの谷に下りました。残念。
その後は定番の見学コース「トルーネルバッハ」洞窟の中を流れる滝の見学をしました。
夕方は今年から開館したミステリーパークで「ベルナーオーバーランド」の四季を紹介する巨大スクリーンの映画を見てから。今回のサプライズイベントとして、なんと夜中の飛行場滑走路の真ん中で車座になって、新婚の長島夫妻お祝いセレモニーを行いました。

    

   

   


8月15日(雨後曇り)--
フライトテクニック講義「サーマルの発生ポイント」(但し山岳地帯)
今日は朝から雨、午後回復予想でそれまで「ベルン」見学と「マイリンゲン」見学に二手に分かれてゴー。筆者はマイリンゲン見学コース。
途中雨も上がり、マイリンゲン近くの渓谷見学を行う。ここは断涯絶壁の渓谷歩道で丁度日本の黒部渓谷下廊下の様な感じ。その内に晴れ間が広がり急いでインターラーケンに戻る。ベルン組も戻り、最終フライトは「ルーブンブリク」へ、ここはインターラーケンのフライトでは最も初心者のフアーストフライトエリヤ。テイクオフは標高1070mでランデイングまで500m。ここでは今までぶっ飛びしか無かったが、今回は少しサーマルソアリングで獲得140mの初新記録。全員今回のキャンプ最終フライトでした。
ランディング場でカリーと1人づつ今回のキャンプの感想や良かった事、改善してほしい事等対話して締め繰りました。

   

   


8月16日
朝4時半に起き、5時にチューリッヒ空港へ出発。チューリッヒ空港では、前日に大根田さん持参のバネバカリでチェックしたお陰で恐怖のチェックインカウンターの重量計測にほぼ全員パス、重量チェックしなかった1人だけ重量オーバーでオーバーチャージ支払っていましたが。最近チューリッヒ空港は重量規制が厳しい(成田でOKでも)、預け荷物23Kg、機内持ち込み手荷物12kgをオーバーすると確実にオーバーチャージの請求がある、くわばらくわばら。
筆者の手口紹介、街で買ったお土産を手荷物に入れないでお土産袋(但しスイスマークの入った袋)をそのままチェックインカウンターに見せたら、これは計測しなかった。その後手荷物にの中にこっそり入れました。あと野中さん手口はやや大きめのウエストバックに重量のかさむものをぎっしり詰めていました(ウエストバックは計測しない)、その他の手口はカメラやビデオカメラは手荷物に入れないで肩にぶら下げる。パラシューズは面倒でも履いて行く等などです。是非参考にして下さい。それでも重量オーバーの場合は見つかるとやばい丸秘テクニックがあります。
後は順調にパリ乗換え成田へ全員無事帰国しました。

カリーアイゼンフット氏のChill Out社インターネットHP及びEメール
[Chill Out URL]  www.karieisenhut.com   [e-mail] chillout@karieisenhut.com


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