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パッケージコマンドマネージャのサービス化


パッケージコマンドマネージャのサービス化



普通にSMSをインストールするとNTではPCM(パッケージコマンドマネージャ)は、ログインしているユーザーの権限を引き継いでしまう。つまり、ログインしているユーザーが、Administratorsグループに登録されていない場合、Office製品やインターネットエクスプローラを自動で配布することができない。

NTでのPCMのサービス化

・ドキュメント
「SMS 1.2 クライアントでのPCMサービス」という日本語のドキュメント(Install.doc)がSMS SP3のSupportのPcmsvc32にあります。

・プログラム
SMS SP3に収録されてます。
英語版は、単体でhttp://backoffice.microsoft.com/downtrial/moreinfo/pcm.aspにあります。

・設定

1、PCM用のアカウントを作成します。
これは、NTが所属するドメインのDomainAdminsグループに所属しているか、各クライアントNTのAdministratorsグループに所属している必要があります。

2、RSERVICE用のINIファイル(PCMAUTO.INI)を定義します。
サンプル(マニュアルの説明は非常に分かりにくい)

この例では、ドメイン内の特定のPCを指定しています。

[domain name]
;XXXXXというドメイン内のNTを指しています
XXXXX=LISTED

[machine list]
;PCMをインストールするクライアントを指定します。
HIDEYOSHI=INCLUDE
NOBUNAGA=INCLUDE
IEYASU=INCLUDE

[service account]
;特権を持っているアカウントを指定します。
*=XXXXX\SMSADMIN

[service name]
*=SMS_PACKAGE_COMMAND_MANAGER_NT

[executable file]
*=PCMSVC32.EXE

[installation directory]
;インストールするディレクトリです。適当な名前をつけましょう。
*=c:\pcmsvc\x86.bin

[startup parameters]

[source directory]
;ソースディレクトリですね。どこにPCMSVC32.EXEがあるか確認しておいてください。
*=\\SMSSRV1\SMS_SHRD\SITE.SRV\X86.BIN

[other files]

[access permissions]
*=Administrators:FULL XXXXX\SMSADMIN:READ

[automatic start]
*=yes

[registry settings]
*=key:HKLM\Software\Microsoft\SMS\Identification SZ:"Installation Directory=C:\PCMSVC" key:HKLM\Software\Microsoft\SMS\TRACING DWORD:Enabled=1
key:HKLM\Software\Microsoft\SMS\TRACING\SMS_PACKAGE_COMMAND_MANAGER_NT DWORD:Enabled=1
key:HKLM\Software\Microsoft\SMS\TRACING\SMS_PACKAGE_COMMAND_MANAGER_NT SZ:"TraceFilename=\pcmsvc\LOGS\pacman.log"

[logfile path]
;ログファイルをどこに置くか指定します。ここでは、サーバーに置いてます。
*=\\SMSSRV1\tools\pcmauto.log

3、PCMAUTO.CMDを編集します。

rem 古いログの削除、ログファイルのリネーム
if exist \\SMSSRV1\tools\PCMAUTO.OLD del \\SMSSRV1\tools\PCMAUTO.OLD
if exist \\SMSSRV1\tools\PCMAUTO.LOG ren \\SMSSRV1\tools\PCMAUTO.LOG *.OLD

rem SMSのSQLサーバーからNTを検出するプログラム
rem \\SMSSRV1\tools\LISTNT.EXE /a:sa /w /v /nopcm /x86 /o:\\SMSSRV1\tools\PCMAUTO.INI

rem サービスのリモートインストール
rem ここでは、/cオプションを付け、PCMのサービスアカウントのパスワードを入力するようにしてます。

\\SMSSRV1\tools\RSERVICE.EXE /install /start /v /l \\SMSSRV1\tools\PCMAUTO.INI /c

rem 一応ポーズ(^^;
PAUSE

4、PCMAUTO.CMDを適当なNT PCから実行します。

・アプリケーションの配布
テストした限りでは、自動実行にチェックが付いているだけでは、PCMで実行されてしまします。
システム(バックグランド)タスクとしてパッケージを作成してください。
smspcm.jpg (22677 バイト)

以上です。なお、レジストリ等をいじる操作が含まれますので、各自の責任において行ってください。