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La Famiglia di Robert Mondavi,
California Barbera '97 California, USA |
明るめのガーネットで、縁は少しピンク色。全体的に甘い香りで、濃い赤スグリやブラックチェリーのジャム、鉄分、少量のスパイスを感じる。また、新世界独特のツルツルでクリーンな、というよりは、欧州を思い出させる粒子。チャーミングな果実味に、とても溌剌としたさんがバランスし、食欲を増進させる。細やかなタンニンはそれほど多くはないが、味わいを引き締める収斂セ。一瞬ふくよかで舌を掴むけれど、意外にキレは早い。だから、また一口飲んでしまう。飲み過ぎに注意!? |
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Coteaux du Layon Clos de Sainte
Catherine '98 <Domaine des Baumard> Loire, France Chenanc Blanc 5200円 |
少し濃い目の黄色。甘く華やかな香りで、ハチミツ、黄桃のコンポート、黄色い花などがとてもきれい。甘くトロリとした触感で、心地よく、控えめだが生き生きとした酸。そして、口の中でミツロウの香りが出てきて、鼻からフワリと抜ける。口全体に広がる甘美で魅力的な味わいは、しっかりとした主張がありながら上品な、貴婦人といった様相。それほど貴腐は多くはないが、とても精緻な造り。このボトルは、6663本分の3688本目だと記されていた。 |
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Pavillon Blanc du Chateau Margaux
'97 Bordeaux, France Sauvignon Blanc |
少し淡いき色。全体的に甘い香りで、ヴァニラ、トースト、ハチミツ、黄桃のリキュールなどが次々に現れる。果実の甘みは十分あり、酸は少し控えめで、オイリーな触感が後味の苦味を包み込んでくれる。最初は少し温度が低めだったので、香りも控えめ(それでも十分華やいでいたが)で、樽の苦味が少々目立っていた。ところがしばらくして温度が上がると!それはそれは一段と華やかになり、熟した柑橘類やトロピカルフルーツのような香りまで出てきて、舌の上ではコロリコロリとまんまるい味わいに。翌日には、ようやく樽香が落ち着いて、コーヒー味のトフィーのような香りになりました!くれぐれも、このワインをお飲みになるときは、温度を低くしすぎないことと、早めの抜栓をお忘れなく。 |
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Vin de Pays des Cotes de Thongue
Cabernet Sauvignon '98, Vieilli en Fut de Chene, Domaine de Bellvue South France 1280円 |
黒みがかった濃いガーネットで、縁には紫色。ヴァニラ、ロースト香、タール、濃いカシスジュース、そしてインキーな香りが、若々しく軽快に広がる。果実味がチャーミングで、酸は若々しく十分口中に行き渡る。タンニンは樽に由来するところが多いため、いくぶん粗めで収斂性もあるが、全体的にはバランスのよいシリアスな味わいにしている。アルコールは高めだけれど、新世界ぽくなく、この安さが嬉しい。何と、特価で980円で入手です。 |
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Au Bon Climat Chardonnay Santa
Barbara '98 Santa Barbara, California, USA |
やや濃い目のイエロー。炒ったアーモンド、焼き栗など、ナッツ系のフレーバー。バターやハチミツのニュアンス。さすがオー・ボン・クリマ。均整のとれたカリフォルニアのシャルドネ。ミネラル感にこそ欠けるものの、押し出しの強さだけで、勝負をかけてこないところに好感がもてる。口中でも果実味と酸味のバランスがよく、余韻もそこそこ。 |
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Chablis St. Martin '99 <Domaine
Laroche> Bourgogne, France Chardonnay |
グリーンを帯びた、典型的な若々しいシャブリの色調。まるで吟醸酒を思わせる、バナナ、メロンのようなフレーバーに、レモンやライムの柑橘類。おそらく低温でゆっくり醸造したのだろう。適度な酸味も心地よく、非常にバランスのとれたシャブリ。純粋無垢なシャルドネの風味が味わえる。 |
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Montana Sauvignon Blanc '00 Marlborough, New Zealand |
若々しいグリーンを帯びた色合い。香りは特徴的な「猫のおしっこ」あるいは「らっきょう」。ここまで強いとビックリする。'98はもっとトロピカルなフレーバーもあったからヴィンテージな差だろうか。味わいは丸みがあって、ニューワールド的。適度な酸味も心地よい。 |
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Pouilly Fume '99 <Gitton>
Loire, France Sauvignon Blanc |
若々しいグリーンがかった色合い。香りはやや閉じ気味ながら、ソーヴィニョンらしいハーブの香り。みかんのような柑橘類。バランスはよいがメリハリに欠け、こじんまりとして印象に残らない。その反面、白身魚のカルパッチョ仕立てのように、淡泊な料理には合うのかも。ジトンって、もっとパワーのあるイメージだったが、最近造りが変わったのだろうか。 |
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Pipers Brook Riesling '00 Tasmania, Australia |
ライムグリーンの色合い。白い花や白桃に、若干のペトロール、あるいはゴムのニュアンス。それにグレープフルーツのような柑橘系の爽快感が加わる。アルコール度数13%以上。キリキリとしたボーンドライで、もう少しふくよかさが欲しい。ドイツのほのかな甘口とは全くスタイルの異なるリースリング。 |
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Robert Weil Riesling Kabinett '99 Rheingau, Germany |
グリーンの反射が強い、透明感のある色合い。白桃、パイナップルのシロップ、白い花。若々しく溌剌とした印象。アルコールが8.5%と低い分、果実の甘みも加わり、口当たりは柔らかい。柔らかな酸味のバランスもよく、繊細で可憐。広東料理なら食中でもいけるのではないかと思わせる。アペリティフには最高の一杯。 |
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Savennieres Trie Speciale '97 <Domaine des Baumard> Loire France, Chenanc Blanc 4500円 |
光沢のある、淡い黄色。甘く華やいだ香りで、白いハチミツ、菩提樹のハーブティー、とてもよく熟した洋梨や黄桃、薄黄色の花、ナッツなど。まるくふくよかな果実味が、まず口全体を覆って、とてもオイリーなのだが、キリリとした酸もあり、とても心地よい。なんだかアルコールも高そうだなあと思ってラベルを見ると13.9%も!3度にわたって収穫したようですが、一体いつですか?ボーマールさん!?後日、この人のコトー・デュ・レイヨンもご紹介します。好ご期待! |
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Paul Louis Eugene '98 Vin de Table de France Sauvignon Blanc + Roussanne |
淡い黄金色。ふくよかで甘い香り。熟したオレンジ、金柑、ハチミツなどの香りに少しミネラルな感じ。甘くてまろやかなアタックに、控えめだが爽やかでキリリとした酸がとてもバランスよく、全体的にまるくてふっくらとした味わい。これ、エルマーさんからブラインドで出されました。「品種を当てよ」というオーダーで、「でも、当たんないだろうなあ」ですって!ほんと、×でした。こんなブレンドするなんて、どんな人?情報をお持ちの方、募集します!ちなみに、産地は南仏のエロー県です。また飲みたいなあ。 |
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Chateau d'Yquem '95 Sauternes, Bordeaux, France |
透き通った濃いゴールデン・イエロー。アプリコット、ピーチメルバなど、トロピカルフルーツを想起させる、若いイケムの典型的な香り。まだわずかに6年だが、意外なほどオークの香りは少ない。ハチミツというよりは糖蜜の甘さ。神々しいまでの圧倒的な迫力。しかし、ベシャベシャと口に残ることなく、きれいにただ余韻が後を引くのみ。潔い別れ方をしたのに、なんだか心のどこかに引っ掛かる。ラストの一口はそんな幕引き。20年後にもう一度出合いたい。 |
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Chateau Latour '78 Pauillac, Bordeaux, France |
中心は極めて濃いガーネット。エッジはマルーンがかっている。熟したカシス、ブラックベリーの果実香を残しつつ、スギやシダ、葉巻、なめし革など、熟成香が支配している。しかし、その熟成香も植物的あるいは鉱物的なニュアンスで、動物的な香りは少ない。口中ではふくよかな甘さ。タンニンは滑らかに溶け込んでいる。スパイシーな余韻は極めて長く、完ぺきなポーイヤック。 |
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Chevalier Montrachet <Domaine
Leflaive> '88 Puligny-Montrachet, Bourgogne, France Chardonnay |
透き通った輝きのある黄金色。オレンジやハチミツのフレーバーに加え、シャンピニオン、湿った土など、熟成したシャルドネの持ち味を十分に発揮している。'88にありがちな酸味の強さはナリを潜め、口中では非常にドライな味わい。しかし、ワインが舌の上で温まるにつれ、ハチミツのような甘さや石灰を舐めたようなミネラル感が広がってゆく。いかにもモンラッシェよりも高度に位置するシュヴァリエらしいスタイル。 |
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Louis Roederer Cristal Brut '95 Champagne, France |
黄金色に輝く極めて細かな気泡。グラスの中心をキラキラと昇っていく様がとても美しい。気泡は非常に早い速度で上昇しているのに、最後の一滴を飲み干すまで消えることはない。香りは白い花のような繊細な香りだが、口に含むとじつに複雑なフレーバーが広がる。熟した黄色いリンゴ、焼き立てのブリオッシュ、少し柑橘類。それらが渾然一体となっており、繊細で破綻がない。酸のキレもよく、余韻も長い。申し分のないクリスタルのスタイルだ。 |
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Racines Les Cailloux du Paradis
'97, Sologne Loire France, Vin de Pays du Loir et Cher, Cabernet Franc 100% |
明るめのガーネットで縁にはピンク色が広がり、フィルターをかけていないため、少しくすんでいる。香りは開いていて、いわゆる獣臭が広がり、赤いグミやカラントなどの酸味のある小さな凝縮した果実、少量のスパイスと、少し田舎的な香り、それに香ばしさが加わる。果実はとてもチャーミングで、若々しい酸が口全体を多い、中間の味わいはあるが、タンニンは細やかであまり主張しない。繊細な様相。少しだけ冷やしめにして、食事とともに飲みたいワイン。 |
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Alexis Lichene Vin de Pays du Gard
Viognier '98, South France, Viognier 980円 |
少し黄金がかったイエロー。オレンジ、グレープフルーツ・キャンディーなどのシンプルでフレッシュな香り。口の中では、第一印象はトロリとした舌触り。酸は控えめだが、全体的に軽快な爽やかさがある。キリキリ冷やして食前酒として1杯だけ楽しむワイン。これから暑い季節なので、屋外でお昼間バーベキューでもしながら、氷で冷やして飲むといいかも。 |
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Crozes-Hermitage '98
<Domaine Combier> Crozes-Hermitage, Northern Rhone, France Syrah |
きれいなガーネットで、縁にピンク色が残る。華やかな甘い香りで、少し焦がした濃いダークチェリー、甘草、濃い紫色のスミレ、プラックペッパー、皮革などが香る。たっぷりとした果実味に、シャープで若々しい酸。口中でも熟した果実の香りが華やぎ、心地よい口当たり。若干酸が刺激的だが、果実感が楽しめる。アラン・グライヨを思い浮かべた。 |
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Chateau Takeda '90 Yamagata, Japan Cabernet Sauvignon 50% + Merlot 50% 10,000円 |
明るめのガーネットで、縁はオレンジ色。'92年より明らかにまだ若い。ドライなダークチェリーと、ヨード香などが、いくぶんおとなしめに香り、若々しささえ感じる。果実味は落ち着きがあるが、酸と豊かで細やかなタンニンを包み込み、味わいをまとめている。やはり、まだ若さを感じた。'84年頃から植え始めた、カベルネとメルロで造った、シャトー・タケダの初作品。'96年同様、気候の良さも反映して、力のあるワインが出来あがっている。 |
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Chateau Takeda '92 Yamagata, Japan Cabernet Sauvignon 50% + Merlot 50% 5,000円 |
全体にオレンジがかった明るめのガーネット。獣、黒いキノコ、ドライなチェリーなど、森の中の香りが出てきている。まろやかなアタックだが、落ち着いた果実味は酸と一体化して、しなやかな味わいになっている。口の中で、茶系のスパイスの香りが広がり、熟成感が印象的。シャトー・タケダの2作目。 |
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Chateau Takeda '95 Yamagata, Japan Cabernet Sauvignon 50% + Merlot 50% 7,000円(予価) |
明るめのガーネットで、縁はオレンジ色。ジャムや少しドライになったチェリーやスグリ、カラメル、獣、そしてポートに似た甘く温かみのある香り。アタックはとてもまろやかだが、酸がシャープで若々しく、味わい全体をしなやかな印象にしている。大柄ではないが、繊細で上品なタイプ。 |
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Chateau Takeda '96 Yamagata, Japan Cabernet Sauvignon 50% + Merlot 50% 10,000円(予価) |
濃いめのガーネットで、縁にはオレンジ色。カラメル、ヴァニラ、熟した濃縮ダークチェリー、赤い花、樹脂、などが華やかめに香る。アタックからボリューム感があり、たっぷりとした果実味。酸も若々しく、とてもバランスよく、タンニンは細やかで豊か。力強い味わいで、口の中でも香りが広がり、とても素晴らしい出来。出荷が待ち遠しいですね。 |
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Chateau Takeda '99
(Sample before bottling) Yamagata Japan Cabernet Sauvignon 50% + Merlot 50% 5,000円 |
明るめのガーネットで、縁に少しだけオレンジ色。柔らかく甘い香りで、少しだけドライなチェリー、ヴァニラなどの香り。アタックはまろやかで、酸もしっかりとして、バランスしている。タンニンは、それほど多くはないが、まだ若々しい。 |
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Chateau Takeda Viognier
'99 (Sample before bottling) Yamagata, Japan Viognier 5,000円(予価) |
光沢のある淡めのイエロー。甘い果実の香りが心地よい。オレンジ、黄桃、少しマンゴー的な要素もあり、ハチミツ、菩提樹の花などの香りが湧いてくる。とてもまろやかな口当たりで、果実味もあるけれど、酸もしっかりとしていて、口中でヴァニラ香がうまく広がり、ほどよい苦味がある。瓶詰めされてからも同じような顔を見せてくれるといいなあ、と感じた。'98年は、甘い香りに誘われて飛んできたムク鳥に、一番いいぶどうを食べられてしまって、商品化できなかったそうな。 |
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Chateau Takeda Viognier
'97 Yamagata, Japan Viognier 5,000円 |
淡いイエロー。いくぶん控え間だが、幸水のような白い果実、白い花、少量のヴァニラ香がする。まるい果実味の後、しっかりとした酸が現れ、バランスよくなめらかに舌の上を転がっていき、少量の苦味が味わいを引き締めている。若々しく、優しい表情で、とてもクリーンな印象。日本初のヴィオニエで造られたワイン。樽の中に入っている時に飲ませていただいたが、その時には('98年秋)もっと甘い香りがしてふくよかな印象だった。もう少し熟成してからまた出会いたいワインです。 |
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Charles Heidsieck Brut
Reserve Mis en Caves en1996 Champagne, France Chardonnay, Pinot Noir, Pinot Meunier 6000円 |
淡い黄金色で、とても細やかできれいな泡立ち。オレンジピール、黄色い花、ナッツ、トースト、スパイスを降り掛けたみつリンゴなどが、上品に香る。落ち着いた果実味にシャープで若々しい酸がとてもバランスよく、厚みがある。少量の苦味が心地よく、しまりのある味わい。少し冷たい状態から、徐々に温度が上がっていくと、ベールを取り外して真価を現わしてくれる。グラスではなくて、ゆっくりと1本を味わいたいシャンパーニュ。 |
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Domaine de Clovallon
"Les Pomaredes" '98 <Domaine Catherine Roque> No.0939 Vin de Pays d'Oc, Languedoc, France Pinot Noir |
淡いルビー色。ラズベリー、レッドカラントなどの甘いフレッシュな果実を主体に、赤いガーベラなどの香りが軽やかに香る。次第に、ピノ・ノワールらしい少し焦がしたチェリーや乾いた皮を粉状にした香りがフツフツと立ち昇る。口に入れると、まず甘い果実味と穏やかな酸。タンニンも控えめで、とてもチャーミングな味わい。暖かい地域で造られたピノであることは明白。それに、優しすぎるほど優しい性格。つまり、無理はしていないのですな。正直なところ、素直でおいしいワインでした! |
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Pouilly Fuisse Tradition
'97 <Domaine Valette> Pouilly Fuisse, Bourgogne, France Chardonnay |
透明感のあるレモンイエロー。非常に爽快な味わい。グレープフルーツ、ライムなど、柑橘系のすがすがしさ。温度が上がるにつれて、キャンディー様の甘味も出てくる。非常にクリーンでやさしい味わい。オークのニュアンスはほとんどない。カリフォルニアのシャルドネとは対極にある白ワイン。湯葉刺しのような淡泊な料理にはピッタリだった。 |
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Gatinois Grand Cru
NV Brut Champagne, France Pinot Noir 90%, Chardonnay 10% |
色に深みがあり、気泡はきわめて細かく、グラスの底からリボンを回すように立ち上る。洋梨、パイナップル、グレープフルーツ。それにマジパンのニュアンス。口に入れたときのアタックは優しく、豊かな果実味が口いっぱいにふくらむ。キレもあり、非常に好印象のシャンパン。アペリティフだけにしとくのはもったいない。 |
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Cape Soleil Organic
Sauvignon Blanc '99 South Africa Coastal Region |
緑がかった淡いレモンイエロー。とてもクリーンで、爽やかなグレープフルーツ、メロンキャンディー、少量のハーブなどの、シンプルな香り。味わいも、バランスはよいが、さらりとしてキレは早い。冷たく冷やして1杯飲むのにちょうどよい。→ワインは、1杯で諦めてはいけないと勉強させられた。正直言って、「オーガニック」と大きな文字で書かれているわりに、どこでも造られるテクニカルなワインという印象だった。ところが!2日目に、「今日もグラス1杯だけ飲もうか?」と注いでみると、1日目よりもおいしいのである。舌では感じないほどのさらさらとした澱が混ざり、少々濁ってはいるが、味わいが出てきた。ワインは「底のほうがおいしい」という内緒話をすることがあるが、このワインは、あまりにもその格差が大きく、驚いた。やっぱり、3分でワインを評価してはいけないんですねえ。 |
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Abadia Retuerta pago
Negralada '96 Sardon de Duero, Spain Tempranillo 100% 18000円 |
濃いめのガーネットで、縁が少しオレンジ色。エレガントな香りで、ドライなダーク・チェリー、タール、なめし皮、スパイスなどが、まだ花開いていない状態。上品で、とてもまろやかな果実味と、同じく高いレベルでバランスする酸。タンニンはとても細やかで、柔らかく、口の中いっぱいに味わいが広がる。若々しいけれど、しなやかさで、今もおいしく飲めてします。しかしながら、熟成した様子もみてみたいワインだった。まだ10年未満というぶどうの樹齢を考えると、あっぱれ!あっぱれ!! |
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Abadia Retuerta Cuvee
El Campanario '96 Sardon de Duero, Spain Tempranillo 100% 9000円 |
少し濃いめのガーネットで、縁には少しオレンジ色。とても華やかな、赤い花の香りがまず広がり、その後で完熟したダーク・チェリーが追いかける。果実味はたっぷりしているが、酸がとてもうまくバランスして、完熟果実のもったりした印象を与えない。品種特性なのだろう。若いため、ようやく口の中でスパイスやなめし皮などの香りが現れる。タンニンはやわらかいがふんだんに詰まっている。ああ!もう一度あの香りを。 |
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Abadia Retuerta '96 Sardon de Duero, Spain Tempranillo 65%, Cabernet Sauvignon 30%, Merlot 5% 4000円 |
明るいガーネットで、縁が少しオレンジ色。独特のカラメルやロースト香が、使用している樽が上等であることを示している。少しだけドライなカシス、ダーク・チェリーなど、熟した果実の香りが華やいで、モダンな造り。果実味がとても充実していて、しっかりとした酸がしなやかさを演出している。ボルドーのメドック地区を思い起こさせるワイン。レテュエルタのワインで、一番コストパフォーマンスが高い、というのが正直な感想。 |
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Abadia Reruerta Rivola
'96 Sardon de Duero, Spain Tempranillo 60%, Cabernet Sauvignon 40% 2500円 |
明るいガーネットに、縁が少しオレンジ色。ココナッツ、ヴァニラ、ドライなダーク・チェリー、なめし皮、チョコレート、そして少量のカラメルも香る。プリミシアよりふくよかさがまし、とてもなめらかな舌触り。バランスよく、果実の充実しているさまは、心地よい。 |
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Abadia Retuerta Primicia
'98 Sardon de Duero, Spain Tempranillo 60%, Cabernet Sauvignon 20%, Merlot 20% 2000円 |
明るいガーネット。フレッシュで、少しだけリキュール状になり始めたダーク・チェリー、なめし皮、茶系のスパイスなどが、軽やかに香る。チャーミングな果実味に、酸はとても適度にバランスして、まるく優しい口当たり。タンニンも多くはなく、気軽に味わえる一品。とっても素直でクリーンなワインで、好感度が高かったですよ! |
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Alsace Pinot Blanc
'97 <Jean Becker> Alsace, France 1750円 |
透明感のある淡いレモンイエロー。フレッシュで爽やかなグレープフルーツ、セルフィーユのようなハーブ、そして白い果実のキャンディーの香り。チャーミングな果実味の後、みずみずしい爽やかな酸が広がり、少しほろ苦さが残る。香りは時間と共に少しずつ熟成香が出てきた。シンプルで軽やか。新世界の果実たっぷりなワインに疲れた人には是非お勧めしたい。 |
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Bellavista Cuvee Brut Franciacorta, Lonbardia, Italia Pinot Bianco, Chardonnay, Pinot Nero |
少し緑がかった明るいレモンイエロー。細かい気泡が立ち昇っている。熟した洋梨、軽やかなハチミツ、甘いグレープフルーツ、それに黄色い花の香りもする。熟した果実味とちょうどバランスのよい爽やかな酸が、とても心地よい。久しぶりに味わったベッラヴィスタは、とても若々しく、初夏の陽気ですいすいと1杯を飲みきってしまった。もう1杯!と言いたいところ。 |
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Patz & Hall Napa
Valley Chardonnay '97 Napa Valley, California, USA |
淡い黄金色。ハチミツをかけたグレープフルーツのような、爽やかさととてもよく熟した果実を表現している香りに、少しヴァニラが加わる。舌の先から、トロリとした甘くふくよかな味わいで、酸は穏やかでバランスよく、後味にほのかに樽の香りが残る。大柄過ぎず、上品さが備わっていたのが印象的。今度はピノ・ノワールも飲みたいなあ。 |
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Viader '97 Napa Valley, California, USA Cabernet Sauvignon 55%, Cabernet Franc 45% |
濃いガーネットで、縁はわずかにピンク色。ジャムからリキュール状のカシス、カラメルのような甘い香ばしい香り。とても充実した甘い甘い果実味に、酸味はどうしても上回ることができない。オイリーな舌触りで、余韻が長く続く。グラス1杯しか頼まなかったけれど、これは1本をゆっくりと飲むべきワインだと感じた。また出会える機会を楽しみに。 |
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Vouvray Moeleux Domaine
Clos Naudin '96 <Foreau> Loire, France Chenin Blanc 100% |
明るめの黄金色。とろりとしたはちみつ、オレンジ、アーモンド(まるで杏仁豆腐)、そしてトースティーな香り。文字通り、とてもたっぷりとした果実の甘みが口全体を覆うが、適度に酸味も備わるため、甘ったるい味わいではなく、甘く旨みのある食事と合わせられる。美味しいのに、なかなかお目にかかれないワインだからこそ、グラスで飲めたのが、とても嬉しかった。 |
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