― SINCE 2003.July ―
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ジャンベの皮を張り替えてみよう!
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自慢のセネガルジャンベ(ホンマはギニアっぽいが)…お披露目前に悲劇が(汗
部屋で叩いてたダケでまだ自慢出来てないのに。。。
しかも↑見てよ。
「叩き方悪くて」とか「変なチカラ入って」とかの打面破れじゃないでしょ?
湿気・乾燥ループでパリっと隅っこが。。。
地味だわ(汗
でもおかげで様で張り替えが強制的に実行されるワケです。
ジャンベの皮といえば山羊です。
インドネシア産の皮も存在しますがココはやはり西アフリカの皮を使いましょう!
レギュラーサイズの太鼓に山羊1頭使います。
1頭?
んー…猫とサイズ比較するとこんな感じ。
俺の右手と左手にかけて通ってるスジが背骨のライン中心線。
つまり猫共が向けてる背中のラインってワケ。
ってか山羊の皮って結構ニオイます(汗
カグワシイから猫共も「ナニゴト?」と寄って来てます(汗
ではまず何をしましょう?
皮を水に浸しましょう。
しかし、ココで注意すべき点はただ1点!
皮変えは時間のある時にしましょう!
ドラマーがスネアヘッド張るみたく短時間で出来るモンじゃありません。
水に浸して最低6時間
は泳がす必要があります。
ベテランが本音で言えば
「丸1日浸してくれ」
とか言います(汗
んじゃとりあえず俺の今日の時間の許す限り浸してみましょうか。。。
↑どっぱーん!と勢い良く風呂桶に投げ込む。(午後3:30)
ナンかダシ昆布みたいやね。。。
乾燥して巻いてカチカチのクリンクリンの皮が水を吸い込む吸い込む。
「あっ?」っちゅう間に↓こんな状態。
うぉおおぉお…まさに昆布(汗
根性で許す限りの10時間入浴を強行しました。。。
↓こんな感ずぃ。(翌 午前1:30)
ぅえ(汗)浴室は異様なニオイが充満してます(汗)
風呂場でなくベランダでタライで実行した方が良いです(汗)
もうベロンベロンの状態w
今回は「毛を剃った皮」を使用してるので楽に張れます。
が、「毛付き」の場合は水上げしてからカミソリで剃ります。
で、水を切る為に雑巾の様に絞ります。
出来れば男2人がかりで本気で絞ってください。
で、エキスパンダの様に皮を引っ張ります!
縦に!横に!隅々まで伸ばしましょう!
ここで手ぇ抜いてサボったら皮を張る際に伸びて伸びて、 チューニングの際にまだまだ伸びてナカナカ音が安定せずエライ目に合いますw
↓太鼓本体に皮を乗せ「内リム」をカブせます。
↓内リムを包む様に皮を折り返して「外リム」を乗せます。
この際に縦紐を通し易い様にリム紐の輪っかを外向きに開いておきましょう。
そして打面の皮のタルミが取れる程度に外リム経由で皮を張ってみます。
内リムと外リムの間に皮のヨレが出来ると思いますがこの時点で取ります。
ヨレを取って縦紐を通します。
この時点ではチカラを入れて縦を引っ張っては駄目です。
縦紐を通してピンとさせるダケ。
軽く突っ張る程度です。
均等に突っ張ってヘッドと打面側の外リムの高さを揃えたら次のステップ。
少しづつ少しづつテンションを掛けていきます。
「打面を張る」でなく「打面リムを下げる」イメージで!
下側のリムが変に片方だけ上がっても駄目です。
上の打面リムを下げながら下のリムが動かない様に注意しながらです!
俺自身も横紐の編み方は知ってますからピッチの上げ方は知ってるつもりでしたが実は
初心者にありがちな落とし穴
が存在してた様です。
↓の初めて買った太鼓、後のカスタム画像ですが「これでもかー!」「コレでドーダー!」「親のカタキー!」ってなぐらい何周も横紐シッカリ編んでますよね?
右の白の横紐なんて軽く2・3周しちゃってますよね?
実はコレってあまりヨロシクナイ様子。
横紐でもピッチはあがるが
肝心なのは縦紐
だそうです。
俺は縦を「それなり」に張って横で音合わせてましたが実際は縦で「シッカリ」合わせて横は「微調整」 程度で考えるのが理想。
実際縦はリム紐からリム紐に全体的に均等にテンションが掛かってますよね?でも横で「巻く様に」編んで行く と巻く順番でテンションが掛かりますよね?コレが皮にストレスかける結果になり「変なテンション」が生まれるらすぃ。。。
いや…実際聞き比べたコト無いってか比べる機会に巡り合ったコトねーもん(汗
知らんかってんもん。。。
まぁ知らんで当然。
まずは知れ。
コレ大事。
↑縦紐にピンっとした感じが出てきたら少し本気モード。
横に倒して本体を足でロックして両手で引き始めます。
が、やはり少しづつ。
根気良く行きましょう。
現時点で少しテンション掛け2時間も経過してます(油)
はい!地味に3時間かけて↑↑↑打面リムを落としてヘッドが出ました!!!
リムと打面がフラットの状態からコレだけ頭が出たらもう縦紐を弾くと「ピン♪」ってな感じにはなってるハズです。
コレで皮張り作業は一旦終了!
余分な皮を「型付け」する為にリム下くらいの位置の皮に紐かけてください。
軽く乾燥したら余り部分をカット
しましょう♪
乾燥しきったら断ちバサミでも厄介なくらい硬くて苦戦しますよ(汗)
まだ安心しないでくださいね?実はまだ完成では無いのです!
こんだけヤって3日間放置しましょう。
風通しの良い場所で乾燥させましょう!
表面が乾くと油断してしまいがちですが打面側の内リムと外リムのサンドされてる部分の皮が湿ってる可能性があります!完全に乾燥するまで放置厳守で!
3日もかかっちゃうんで実際発表出来るレポはココまで。
後は乾燥したら再度、縦紐テンション掛け作業再開&ペーパー掛けです(汗)
当然、ペーパーの仕上げ表情も好みありますし縦紐で掛けれるテンションに限界もありますよね? 腕力の個人差や太鼓と皮の相性の限界ポイントも違うでしょうから自己判断で横紐編みで絞めて完成!
ふぅ(汗)後のパーカッショニストの役に立てれそうなレポート…完成風味(油)
■本日の感想■
○店に張り替え依頼したら楽だけど自力でやってみよう!
○だってその方が安いんだもん(笑
○皮はシッカリとアフリカ産のモノを!
○皮は最低6時間は水に浸そう。
○聞いた話だけど3日くらいは浸してても大丈夫っぽい。
○皮のテンションの掛け方で大事なのは縦紐!!
○焦らず何度も何度も何度も少しづつ縦を絞めてリムを落とす。
○ヘッドが出てきてテンションをある程度かけたら3日放置。
○完全にリムの間も乾燥するまで放置。
○乾燥したら懲りずに少しづつ縦を絞める。
○スパイラルの横編みは微調整!これ肝心!
○…疲れる(汗)…店に依頼した方が断然楽w
2004/6/5
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