月 11日

ハヤチネウスユキソウの山として知られている早池峰はぜひ行ってみたい山だった。

この6月に遠野を旅したとき、バスの窓から遙か早池峰の姿を見たとき
夢中でカメラのシャッターを押していた。

そして、
遠野むかし話村で語り部さんから遠野三山の昔話を聞いたとき、
いっそう早池峰への興味が湧いていた。

登山の前日に岳に入ったが、
幸いなことに岳の宿は早池峰神社前の宿坊であった。
荷物を部屋に置いて、さっそく神社に行ってみた。

参道を登っていくと、静かな周囲の雰囲気に溶け込むように
ひっそりと質素ではあるが立派な里宮が建っていた。

早池峰と早池峰神社、そして遠野昔話
それはまたこの山の魅力の一つのように思う。

明けて翌日は朝から少し雨が降っている。
登山口小田越に着いても一向に雨は止まない。

沢筋を通る河原坊へ下りる予定を小田越往復に変更して出発。
雨でますます滑りやすくなった蛇紋岩の険しい山道を登り、
頂上に着いたが眺望はまったく無かった。

霧の中に早池峰神社の奥宮が威厳のあるたたずまいで
静かに建っているのが印象的だった。

しかし、山道の周りにはミネウスユキソウやハヤチネウスユキソウがたくさん咲いており
雨のしずくを含んだ美しい清楚な姿がなんとも素晴らしく、
雨の中の面白くない登山を救ってくれた。





遠野から見える早池峰山

<手前に見える山はおそらく薬師岳であろう>


 
早池峰神社

<登山前日の夕方は日差しもあった>


  
小田越

<しっかり身支度を整えて登山開始>
雨の中の登山

<丁度良い足場の石は多くの登山者に踏み磨かれて
ツルツルになっている>




頂上の早池峰神社 奥宮



登山道で見た花々

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