2000KOBE 六甲全山縦走大会
早いもので、もう1年が過ぎました。昨年同様この縦走大会に参加する事5回目、思えばアッという間の出来事でした。
丁度50歳を記念して、1度だけ思いで作りに挑戦と始めたこの縦走、毎年回を重ねるうち夫々理由もでき、今年は20世紀最後の年、さてまた来年は21世紀スタート記念縦走となるのかな〜(^ ^ゞ ポリポリ
その縦走を通じて色々なドラマがありました。今回は一体どんなドラマがあったのかな〜σ(^^)

【山 名】六甲全山縦走コース(須磨浦公園−宝塚間。六甲山最高峰ほか)
【山 域】六甲山地
【開催日】2000年11月12日(日)
【天 候】晴れ
【全距離数
56キロ
【コース 】須磨浦公園〜妙法寺小学校(CP)〜菊水山〜大龍寺(CP)〜市が原〜摩耶山〜ゴルフ場(CP)
〜凌雲台〜一軒茶屋〜東六甲縦走路分岐点(CP)〜塩尾寺〜宝塚 *(CP)はチェックポイントです
【 縦走総参加者】約2,000名 (安全、円滑な運営の為人数を制限)
【縦走隊14名全員完走】 第一グループ:3名。 第二グループ:2名。 第三グループ:9名
【サポート隊】 
 約4名+歓迎応援約4名

*今年の記念品はこちらをご覧ください
大会前夜

今年は須磨浦公園に着くのが、かなり遅くなってしまった。当日お客様のゴルフコンペと重なり、早朝岡山県美作まで行きプレーした後帰宅したのが21時。軽い食事をしたのち山道具を持ってすぐ電車で須磨浦公園までトンボ帰り。
少々キツイと覚悟はしていたので、この日の為に1ヶ月前から集中トレーニングを重ねてきた。毎日4キロ早足で歩行訓練と積極的に練習会に参加して40キロコースもこなしている。気力も充分、基礎体力作りもOK!何の不安もなかった(^^)
サポート隊の皆さんと雑談
須磨浦公園に23時に着いた時、既に縦走組みの2/3がテントで寝ていた。着いてすぐ寝るのも勿体無いから、少しサポート隊の方々と雑談した。今年は、あめのうおさん、薫さん、ほんたびさんがサポートに入ってくれている。そして、しぇるぱーさんも昨年同様サポートに来てくれている。有り難い事だm(__)m
この縦走を円滑にまた無事完歩できるキーワードは、サポート隊なくして語れない。ある意味では、サポート隊の方が大変だ。
皆が寝てから後片付けと、早朝3時過ぎから食事作り。そして荷物を宝塚まで搬送。その間休みを利用してチェックポイントでの応援等など、なかなか出来るものではない。しかも宝塚では、最後の歓迎打ち上げに伴う簡単な食材の調達やら準備で大忙しだ。いつか私もサポート隊でお手伝いしなければと思っているが、今は元気なもんだから縦走隊で甘えている(^ ^ゞ ポリポリ

スタートから妙法寺第一チェックポイントまで

スタート前の集合写真
今年はスタート時間(5時)より並ぶのを早めた。4時10分過ぎ並んだが、かなりの人数がいる。暗闇に大勢の人達が今か今かと待っている。前日からスタート地点で座り込み組みもかなり居るらしい。5時より受付が始まったがスタートが5時14分であった。その時点で集合写真を撮って、さあ〜これから宝塚目指して縦走だ〜〜!!
須磨アルプスまで早く行かないと渋滞するので、タイムロスも大きくなる。本体グループといつの間にか離れ、単独になっていた。ヘッドランプを灯しながら薄明かりの山道を歩いていると、程なく須磨アルプスにささかかる。過去5年間ここで夜明けのご来光を仰いだが、今年も天気良くそれが実現でき大感激だ\(^O^)/
写真を何枚か撮っている時、ふと後ろから俊足組みのHIOさん、らんな〜さん、山口さんが来るではないか (@_@)
向こうでも、何で私が先頭を歩いているのかびっくりした様子。彼らの写真を撮り、お先にと道を譲る。まあ〜私の出番も
ここまでだし、「報道カメラマンは誰よりも早く行くのが基本だよ!」とうそぶいてニッコリ彼らを見送る。(^ ^ゞ

須磨アルプス
須磨アルプスを通過し住宅街に入りかける頃、何としぇるぱさんが応援に立ってくれていた。HIOさん達と30分遅れを教えてくれる。程なく私の携帯電話が鳴り出した。後ろ本体グループの伊能さんからだ。「今、何処〜」との内容に現在地を云うと、何と5分と差がない事をしる。一瞬「ヤバ〜!」と頭をよぎる。縦走は競争ではないが、本体グループは初参加者が3名いる。
そうこうするうち、るっちいさんが追い越し、更に先頭グループまで追いつくつもりらしい。彼は若いし俊足だから「しゃ〜ないか!」
私は5回目、若い女性軍には負けられない。ムラムラと競争意識が芽生え、こののち最後の最後までバトルレースが展開するとは夢にも思わなかった(^ ^ゞ ポリポリ


妙法寺から第二チェックポイントの大龍寺まで

妙法寺を7時27分でチェックを受け、休憩もせずそのまま縦走体制に入る。早朝おにぎりとラーメンを食べたが少し腹が減ってきた。歩きながら大福餅を食べる。この大福餅は、練習会の時試食し、腹持ちが良く馬力が出る。
程なく高取神社の登りに差し掛かる。割と疲れる登り勾配だ。この山全体の登山道は狭く前を抜かす事が出来ない。
数年前から、この高取神社通過を別の主催者には開放していない。彼らはタイムトライアルを競うので、接触事故が多発し、
それ以後一切開放していないとか。神戸市主催の全縦は、走っていけないし、チェックポイント時間設定もそのように工夫されているから許されている。
その高取神社を少し下ったところに茶店が並んでいる。後続隊に少し時間差をつけているから、少し休んで大福でも食おうかと
ぱくついていると、な、何とkayoさんを先頭に猛然と私を抜き去ってしまうではないか(ー_ー)
何と云う事だ!少しピッチが早すぎる!そんなに急いでどこへいく〜〜〜!
もうゆっくりして居られない。でも長丁場だ。腹が減っては戦ができない。おにぎりもついでに食ってやった!
猛然と後を追いながら携帯電話で伊能さんに連絡をとる。シメシメ、未だ射程圏内だ〜〜\(^O^)/
住宅街で彼らに追いつくというより、コンビニで買い物をしていたその隙を捕らえた。この場で彼らの歩く姿を写真に撮って、登りで本領発揮しどんどん引き離しにかかる。女性軍は、下りは猛烈に速い。伊能隊長も彼女達初参加者に先頭を渡すから、ペース配分をつかめずタジタジしている。鵯越駅に8時50分到着、ここで一回目の靴下交換とする。今迄の経験で、何回も小刻みに靴下交換すれば、マメができにくい事を知っている。少なくとも宝塚まで4回替えれば良い。
菊水山にて

濡れた靴下が足をふやかせ、それがマメの要因になるからだ。

彼らとの時間差も殆ど無いまま菊水山の登りに入る。登りになれば、地力が違う。グングン差を広げて行くうち山頂に登り切る。
9時52分、ここでもしぇるぱさんのお出迎えを受ける。少し休んでいるうち彼らも追いついてきた。(^^)
集合写真を撮り終えた時点で、「お先に〜」と云うと、りかあさんが「一緒に行きましょうよ〜」と私を誘う。「いやいや、一緒に歩くと絶対置いてきぼりにされるから、いやだよ〜(^_-)」とスルリとかわすσ(^^)
でも、相変わらずバトルレースが展開されたのは云うまでもない。

大龍寺から第三チェックポイントの六甲山ゴルフ場前まで

大龍寺チェックポイント
菊水山から鍋蓋山への登り返し。10時47分、ここで休憩も取らず通過する。大龍寺までどんどん歩く。大龍寺手前で薫さんとあめううおさんの出迎えを受ける。ここでチェックポイントの判子を受ける。11時13分。
大龍寺では、どんな事があってもトン汁を食べる事にしている。今年で5回目相変わらず美味い。少し熱かったので上顎をやけどする。私の少ない食事時間も終わりかけの頃、ご一同さんが到着。彼ら彼女達のトン汁食べている風景を撮影しながらお先にと別れを告げる。また伊能さんが、「次は摩耶山でごいっしょしましょう〜」とぬかしよる。「ったくもう〜〜(ー_ー)」
市ガ原周辺の紅葉はイマイチだ。昨年は奇麗であったが、今年は暖冬なのか一向に色づきが少ない。
河原では大勢のハイカーや家族連れで賑わっていた。さあ〜これから本日最難関の天狗道に入る。ここの登り時間が結構厳しい。縦走で大半リタイアーするする人は、ここで挫折するからだ。途中足の痙攣、捻挫、肉体的疲労などここで発生する。
約1時間20分ほどかかる。今年はどうか?市ガ原で休みを取らずそのまま進む。やはり途中気分悪く座り込んでいる若いペアーがいた。多分ハイペースか何か無理を続けていたのかも知れない。若い男性に若い女性が心配そうに付き添っている。
男女反対の光景だ。最近の女性は強いな〜!多分貧血気味か顔色が悪い。女性から横になるよう諭されていた。
ホットレモンサービス

一気呵成に登りきり、1時間18分で。摩耶山山頂の掬星台に13時ジャスト!ここでも薫さんとあめうのうさん、しぇるぱさんの出迎えを受ける。そして恒例のホットレモンサービス、今年も三杯のお代わりとペットボトルにいっぱい熱いホットレモンを詰めて貰う。後半の分の補給だσ(^^)
ここで又後続組と合流。その間約15分の余裕があったのでトイレや食べ物を補給。皆結構元気そうだった(^^)
しかし、女性軍は結構タフだな〜。割とシャンとしている。それに引き換え男性軍は???
りかあさんは、「又会ったね〜(^^)」と云ったから、すかさず「いや、君達を撮る為待っていたんだよ!カメラマンは辛いね〜」と言うと皆爆笑! 「でも、何か塩尾寺で差し込まれるかも」と言うと、更に猛爆笑!!(^ ^ゞ ポリポリ
この麻耶山頂からドライブウェーの尾根縦走路になる。平坦だがアスファルトの為足に負担が掛かるが、景色を見ながら歩けるのは良い。六甲山ホテル前でもホットレモンサービスもあったし、郵便局前では、甘酒も振舞ってくれる。
どちらも頂戴したが、特に甘酒が熱くて、更に上顎をやけどした。「アチチ・・・」とは云ってもゆっくり冷ます時間もないから、歩きながら飲む。寒さで口が冷えていたからだろう。頃合いの疲れに最高のご馳走だ。毎年毎年ありがとうm(__)m
風も強くなり気温も一段と冷えてきたが、歩いているから身体は寒くなく、半袖で充分だった。
そうこうするうち六甲山ゴルフ場前に到着。14時39分。

六甲山ゴルフ場から第四チェックポイントの東六甲縦走路分岐点まで

ここで、電灯のチェックがされる。係りの人が電灯の持参と点灯をチェックしたのち判子を貰える。
日の沈むのが早く、宝塚まで電灯なくして歩くのは難しくなるからだ。
このチェックを受け、さあ〜出発と思いきやまたまた彼らと出会う。一体どうなっているんだ!俺が遅いのか彼等が早いのかそれは解らん。解らんという事が解った!ほんまにもう〜(ー_ー)
「今度は凌雲台でまた〜」とりかあさん。「ウルシェ〜!」写真まで催促しやがるから、仕方ないので撮ってやった。(ー_ー)
しかし、平坦な道を歩くのは辛い。歩幅が狭いのは足が短いのかな〜。その分胴は長いぞ。所謂日本男性の標準、胴長短足の見本みたいなもんだからしゃ〜ないか!(^ ^ゞ ポリポリ
そろそろ、凌雲台が見えて来たぞ!ここで通常だったらうどんかラーメンを食うはずだった。でも今日は食いたくない(^_-)
パスだパスだ!先程から何やかやと口におにぎりや大福餅を食いながら歩いているから、ぜ〜んぜん食いたくないもん!
最後のチェックポイント
そして、次の一軒茶屋までのアスファルト道が40分近く続く。しかし後ろを歩く人は早いな〜。あっという間に抜かされた。
しかも厚化粧した中年のオバハンやんけ!最近の中年オバハンパワーは凄すぎる!旦那はへたり込みオバハン益々元気。
日本男性ガンバラニャ〜イケンぞな!!
一軒茶屋15時40分。ここで4回目の靴下を取替える。昨夜のゴルフで、合わぬ靴のサイズで若干マメはこしらえたが、今日は
靴下作戦で大成功。全然痛まない。足の調子は良い。少し気温も下がっていたので、長袖に着替える。
この間約5分、すぐ出発する。ここから東六甲分岐まで少しの距離だ。日がだんだん落ちてきた。昨年のタイムをメモして来なかったので通過時間が早いのか遅いのか解らない。第四チェックポイントを16時ジャストで受ける

東六甲縦走路分岐点から宝塚のゴールまで

この時点で彼等を大きく離したはずだ。少なくとも凌雲台では伊能さんはうどんを食うのが定番だし、女性軍はトイレタイムも必要だろう。あれこれ計算ずくで歩いているから今度は間違いない。HIOさん達はもう宝塚に着いたのかな〜?
日がだんだん薄暗くなり始めたが未だヘッドランプを点けるほどでもない。マイペースで今迄歩いてきたから、さしたる疲れは感じない。すこぶる調子が良し。回りの様子や歩く楽しさを味わいながら。5年前はここでマメが潰れ、ヒイヒイ云いながら歩いたな〜。真っ暗になりながら、後ろで話し声がやたらと聞こえたな〜。でも今日は寂しくもなく、暗くなっても楽しく歩ける。
さあ〜、大平山だ。16時52分。残りのおにぎりを食べ冷めたホットレモンを飲む。さあ〜、彼等に電話してやるか(^^)
「モシモシ〜」「「ハイハイ!」「あれ〜この電話反応が早いな〜??」ありゃ〜、目の前に伊能さんが、ニコニコ笑っているではないか (@_@) どうなっているんだよ〜!何、走って下ってきたんだと!彼女達の下りの速さについていくのが精一杯とか。
彼女達に言わせれば、先頭を歩くと必然的に早くなり、ついつい渋滞しないように気を配るものだから急ぎ足になってしまうとか。これじゃ〜かなわない!早々にお先にと行き始めると、須磨浦公園のスタートを40分遅れたぶんさんが一緒についてきた。
彼は、やっとの思いで一軒茶屋付近で彼等に追いつき、その後一緒に行動してきたとか。休むと身体が冷えるのでこのまま行くとの事。ここより二人になれば、ペースも上がりやすい。背後霊に脅かせながら、急ぎ足で下っていく。
塩尾寺までの下りは長かった。真っ黒になった山道は、歩きづらい。光の影が石や根っこを全て平坦に見せてしまうので、躓く事が多くなる。こうなったら絶対走る事は無理だ。後続隊も同じ歩調で歩かなければなるまい。
今年も西宮や宝塚の輝く夜景を見る事ができた。いつ見ても奇麗だな〜!
完走記念写真
やっと塩尾寺に着いたぞ。18時2分。何とか18時30分迄に宝塚に着きたいな〜。
ぶんさんと申し合わせてこの急なアスファルト下り坂を駆け足で降りる事にした。通常、ここからの下りは、足の筋肉痛になった人は、後ろを見ながら下ると言われる。その方が楽なのだ。
ここを一気呵成に走り下る。全然足の疲労感はないから出来る事だ。5年前は、後ろを向いて下った事があったな〜(^ ^ゞ
ゴール地点でサポート隊の皆さんが出迎えてくれていた。18時28分ゴール〜〜〜〜!!\(^O^)/
良かった、良かった!晴れて5回目のメモリアル縦走となった。
ここで、着替えとぶんさんとの二人の記念写真をしぇるぱさんに撮って貰う。
後続隊と待つ事約15分、やっと着いた。聞けば塩尾寺から急激にスローダウンし、此れまでの疲れが一度にきたとか。
しかも、後ろ向きで下った人もあるらしい。筋肉痛も一度に発生。やはりペース配分が上手くいかなかったのだろう。
そして、最後にゴールは全員集合してのち入ったとの事。これは、過去皆がお互いに健闘を称えて行っている囲炉裏の精神なのだ。良かった良かった〜!!\(^O^)/
ゴールに設置された記念写真台で集合写真を撮り、全員満足した顔が印象的であった。(^^)

祝福の打ち上げ会

サポートの皆さんによる心のこもった祝宴を宝塚の隅で行われる。
今日の一日の行動やら夫々のエピソード等話しながら、暖かいうどんとビールで乾杯!
ご苦労様でした。よくぞ無事全員完走できました。これも、サポートの皆様のお陰です。m(__)m
楽しい一日を堪能させて頂きました。私も少しスリリングなバトルレースも出来ました事は、ある意味で歳を忘れる楽しい思い出を作る事ができました。
また、来年こうして楽しい縦走できる事を楽しみに、日頃の体力増強に励んでいきたいと思います。
皆様、どうも有り難う御座いましたm(__)m


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