秋の大台(添谷山〜大杉谷)ぐるっと一周
山仲間のDOPPOさんが企画してくれた大台辻から大杉谷への散策、大満足の二日間を堪能してきました。
前々から興味を持っていた大杉谷、しかも紅葉の季節となれば是非ともチャンスを逃してなるものか。さらに紅葉の見所濃縮された素晴らしいコース設定に全員DOPPOさんに感謝感謝であった。
季節も10月の後半、既に紅葉が終わっているかも知れないと思っていたが、嬉しいかな未だ沢山残っていた。
このルート、観光客で大渋滞した大台駐車場を通らず添谷山を巻いて粟谷小屋で一泊、翌朝大杉谷の光滝まで行き、そこでピストンして大台ケ原に登り返す。歩く人も少なく静かで大台ケ原の秋の大自然を味わいながら大杉谷の秘境を堪能してきたのでした\(^O^)/
大台ケ原の紅葉 


山  域】台高山脈
山 名】 日出ヶ岳(1695m)、添谷山(1250.1m)
登山方法】小屋泊
行程
●H15年10月25日(土)
 大和上市8:50〜10:15川上辻駐車場10:45出発〜11:10安心橋
〜11:20金明水〜12:10大台辻12:40〜13:45添谷山14:00〜
〜14:50大台辻〜15:15西谷橋〜16:30粟谷小屋
●10月26日(日)
 粟谷小屋6:30〜7:15堂倉滝〜7:50光滝8:00〜堂倉滝8:30〜
9:30粟谷小屋10:40〜〜12:30日出ケ岳13:55〜13:25川上辻
メンバー】百太郎、旅人、PANA、HAMA、hiro、milion、DOPPO、くみ、モリザネ、安芸、ユキ、円、どん、森の音、せきやん 15名
(以上敬称略)


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早朝8時30分、14名の仲間達は遅れる事もなく(いや私だけ少し遅刻したが(^ ^ゞ ポリポリ)大和上市駅に集合。途中のコンビニで食料を調達した後一路大台ケ原に向けて出発。今回大台の山頂駐車場ではなく、その手前の川上辻駐車場である。10時15分到着。この日は朝から快晴だった。
この時期、紅葉を見に毎年大勢のハイカーや車で駐車場が満杯になる。やはりこの日もそんな予想が濃厚で、我々が駐車したあとすぐ車がドライブウェーの端々に並べ始めていた。この場所に着くまでの間、大台ケ原ドライブウェーのビューポイントでは、余りに綺麗な景色に見とれて思わず車を停めて撮影会になった。まさに襖絵に出てくるような「吉野」などをモチーフにした絵柄のような景色。また大峰山系の大普賢岳から行者還岳、弥山、釈迦ヶ岳と連なる峰々を空の青さをバックに大パノラマのスケールで堪能する事が出来た。
大台ケ原ドライブウェーから見える大峰山脈

川上辻から大台辻のルートは、大変満足させてくれる素晴らしいコースだった。静かで適度にスリリングな処もあり。何より自然がたっぷり残された原生林の黄葉が、時折真赤に紅葉された葉でひときわ鮮やかに輝き、思わず「綺麗だな〜」とため息つくほど。全体的には落ち葉となった黄葉の上を踏みしめながら、木々に残った黄葉、紅葉とで見事なコーディネーションを醸し出していた。
この途中、安心橋から少し進むと苔むした岩の割れ目から涌き水が出ていた。ここが金明水。乾いた喉に潤いを与えて貰い、一息休息を取る。美味しかった!

原生林を歩く 紅葉真盛り ちょっと一休み

大台辻で昼食を摂り、そこから添谷山までピストンする事になっている。
標識に従い、登山道らしくない崖を少し登ると道がついていた。そこの途中で大半の人はザックをデポしたが、私は六甲全縦の練習のつもりで、最後までボッカで足腰の強化をしたつもり?。添谷山までの約1時間、ここも原生林の間をぬうようして尾根道が起伏を伴って道が続く。晴天の時は楽しく歩けるが、ひとたび天候が崩れガスが掛かると怖いと思う。一応コースはある程度の道筋がついているが、落ち葉で隠されると地図で確認はいるだろう。出来るだけ慎重に赤テープを探しながら歩く事だ。私はGPSを持っているし、DOPPOさんも過去歩いた事あるので、何の不安も感じずだた皆についていった。
「添谷山のピークがここ〜?」と円さんが尋ねてきたのでGPSで確認すると、ずっと先の方になっていた。
添谷山ピークには、標識あり。標高1250.1m。
その標識の掛かった木の下にザックがあった。「これ、せきやんのザックだ!」とHAMAさん。「まさかそれホント?」「いや間違いなくせきやんだ。見覚えある」と自信ありげ。
それじゃ〜全員で呼ぶとしよう。「せきや〜ん!」。隠れていたのかそれともタイミングが良かったのか、突然50m程の真下の方から人が登ってきた。彼は我々のコースを掲示板で知っていたので、別ルートで合流するつもりであった。いつも皆を驚かせている御仁だわ〜(^^)
添谷山の原生林 せきやんが突然真下から現れる 添谷山での記念撮影

添谷山をピストンしたのち、大台辻から粟谷小屋まで林道歩き。約1時間40分車の通らない林道歩き。山を切り崩し道を作った林道。変化があって面白かった。ユキさんが見つけたのか野生の「山ぶどう」が実のっていた。男性数人小枝に手を伸ばしその実を採った。食べてみると少しすっぱく、でも新鮮な味がした。初めて見て食べた味。
4時30分に粟谷小屋に到着。一人素泊まり5800円。本館の隣に20名用の素泊まり用ロッジがあった。布団も完備され、例え大声出しても周りに迷惑ないだろう。でも消灯9時30分と書かれていた。多分発電機を止めるのでしょう〜。湯量たっぷりの風呂もあった。なかなか感じの良い小屋でした。この日は60名程の宿泊者。
ロッジで自炊しながらワイワイガヤガヤと宴会が続く。
消灯近くなり、布団をひくと12名でいっぱい。そこで、私とどんかっちょ!さん、百さんの3名が本館に個室が開いていたのでそこに移動。毛布と布団を重ねて安眠できた。夜はかなり冷え込んだらしい。
林道を歩いているところ 粟谷小屋の様子 ロッジで宴会

翌朝6時30分のスタート。せきやんはここでお別れ。日出ヶ岳から筏場に置いた車までひき返すとの事。
我々は今日は大杉谷の光滝までピストンだ。荷物を小屋に預けて身軽で大杉谷方面と書いた登山口を下っていった。
大きな杉が林立し、流石大杉谷と云われる所以だな〜。幾重にも大きな根っこがニョキニョキと地面から突き出している。
歩きづらい急斜面の下り道が続く。随分下ったように思う。
約45分程下ると堂倉谷に着いた。水量たっぷりな大きな滝だ。その前に吊り橋が掛かっていて、ここで写真撮影。
これより渓谷道が続く。段々迫力も増してきた。岩肌も露出し断崖の個所には鎖がかけられていた。
写真を撮りながら歩くので、最後尾が多かった。PANAちゃんも写真を撮りまくっていた。絵になるビューポイントが続出。
与八郎滝は、二筋の滝に分かれ、やや水量が少ないので穏やかさを感じた。赤く染まった紅葉が一際滝を綺麗にひき立てていた。光滝までの道も、急峻な渓谷に沿って道が繋がる。勿論、ここにも鎖場で安全確保がされていた。
光滝は、落差40〜50mもあるような大きな滝だが、やや傾斜しているから滝しぶきがない。また登山道からも離れているので、カメラアングルからすれば滝全体が入り撮影するにはもってこいかも知れぬ。が、遠く離れているから滝の迫力にやや欠ける。
この先に大杉谷のハイライトと言われる七つ釜があるらしいのだが、今日は大台ケ原へ登り返す予定なので、残念ながらここでひき返す事にした。丁度AM8時。
堂倉谷にて 与八郎滝 光滝 右上の吊り橋を渡っている処

粟谷小屋に戻った時点(10時40分)で判った事だが、下りと登りと殆ど時間差がなかった。往復4時間。通常だとこんな急斜面を登るには倍の時間もかかると思うが、今回歩きづらい急斜面を慎重に下ったので、却って身軽な荷物にして登ったのと殆ど時間差がなかったのだろう。
粟谷小屋で少し早い目の昼食。ここのおかみさんは親切で、何かと面倒みてくれた。また機会あったら宿泊すると約束。是非来たいな〜。
日出ヶ岳までは登りが続くが、黄葉の中を歩くので私には楽しかった。しゃくなげ平で休息。そこから一気に日出ヶ岳に直登る。
HAMAさんは少し遅れがちになってきた。息がゼイゼイ。疲れたようだ。あと少し!
あの木道で作られた日出ヶ岳とは違い、ここは自然の美しさがあった。やはり人の公害が少ないからだろう。
大杉谷の急斜面を登る 日出ヶ岳山頂まであと僅か 日出ヶ岳山頂にて

12時30分、日出ヶ岳山頂に到着。相変わらず大勢のハイカーで賑っていた。天気も良いので我々が歩いたコースもはっきりと確認する事ができた。
山頂で記念撮影を撮り、一路川上辻駐車場まで下山。13時25分。
ここで解散となる。我々3人(どんかっちょ!さん、百さん)が同乗だったので、帰路途中で入之波温泉「五色湯」で汗を流す。500円でした。
企画してくれたDOPPOさん、そして皆さんどうも有難う。楽しい山行でした。

尚、この沢山の画像は、皆さんから拝借しました。m(__)m
デジカメに撮った画像をPCに移動する時、誤って全部削除してしまったのです(;_;)トホホ

*同行して頂いた皆さんのHPです。
  円の亡者さん   HAMAさん   PANAちゃん   どんかっちょ!さん   DOPPOさん

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