愛宕山(あたごやま)
雪景色も終盤を迎え、あちこちで梅の便りも聞かれるようになったある土曜日、天気も良さそうだし囲炉裏の仲間が京都は愛宕山に登るという。幸い用事もないので一緒に登ろうと思い、ドタ参ではあったが、現地に車で出かけた。
嵐山を通ると修学旅行生が早朝にも拘らず結構大勢歩いていたが、さすが嵯峨野付近では誰もいず。
清滝バス停で待っていると、見なれた顔が集まってきました。いよ〜!おはよう〜(^^)/
【山  名】 愛宕山(924m)クリックで周辺地図
【山  域】 京都西北部
【日  時】 2002年2月16日(土)  写真アルバムはこちらです
【メンバー】 囲炉裏のメンバー4名にて
【コ ー ス】 自宅=名神=清滝バス停=月輪寺〜愛宕山〜表参道
         〜清滝バス停
【天  気】 晴れ 。気温12℃

【時  間】 一周6時間。(のんびり歩きながら写真や愛宕神社参拝)

          約10キロ 標高差824m

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清滝バス停から愛宕山を望む
清滝バス停に10時30分集合。時間もゆっくりだし天気も良いし今日は楽しい山行が期待できる。バスが着くと中から大勢の登山者がゾロゾロ。少し早めに着いたので有料駐車場にて仲間を待つ。あれ?降りて来ないな〜?
それもその筈、皆歩いて来たよ(^^)  一人は地元の嵯峨野から、もう一人は滋賀より。そしてもう一人大阪から嵐山で下車、そこから1時間かけ歩きながら嵐山や嵯峨野をカメラを撮りながら。都合私を含め4名の参加であった。

空也滝
清滝バス停から暫く清滝川から堂承川沿いを登る事約30分。林道出合いに着いた時、左に空也滝があるという。地元のファイヤーマンさんは残るとして、我々3名が見学に出向く。出合いから約250mと書かれていたが結構感覚的に長かった〜(^^;)
鬱蒼とした中に立派な滝が流れていた。朱色の鳥居もあり、岩に祭壇もあり。
今回もデジカメと一眼レフを持参。早速滝の様子を撮ったが、三脚は持って来なかったので、自作の一脚が効力発揮。

撮影後出合いに戻って一息せずそのまま山へ登り体制に入る。急な登りに暫く足が出ず。ゆっくりした歩調で暫しペースを掴んでいく。丁度30分位登った時お地蔵さんがあった。謂れを読むと、その昔、愛宕参拝の女性が急に心筋梗塞で苦しみ倒れ込んだ時近くに水が涌き出たとか。そのお陰で助かり、それ以後「身助地蔵」として祭られている。
月輪寺と法然上人
また暫く30分程の登りが続き、チラホラ残雪が見えるようになるとやがて月輪寺に着く。この月輪寺は、車も入らない山中にあるが、人も住んでおり宿坊もある。よくまあ〜こんな山中に住んでいる事に些かビックリもする。家の中から女性の話し声も聞こえる。毎日この山を上り下りしているのだろうか?余程健脚になるかお歳を召すとリュウマチにならないか要らぬ心配をしてしまう(^ ^ゞ ポリポリ   時間も12時20分。ここで食事する。見晴らしの良い書院の前で。

月輪寺から雪が多くなるとの事でファイヤーマンさんは泥除けとしてスパッツを装着。我々は一応アイゼンは持参していたが、敢えて何も着けず。下山者とすれ違いが多くなったが、簡易アイゼンを装着していた人が大半だった。下りは着けた方が安全だが登りは着けなくてもさして問題はなかった。稜線に近づくにつれ一昨日降ったと思われる残雪が山路一面に広がってきた。
雪道を歓談しながら山頂へ
カメラの出番も多くなる。デジカメ・一眼レフ双方撮るからどうしても皆さんに遅れがちになる。ゴメンネ〜m(__)m
どんかっちょ!さんもシャラさんもカメラは持っていたが結構早い。私が歩くのが遅いだけか(^ ^ゞ ポリポリ

京都市内を望む
愛宕山山頂は三等三角点の山。猫の額程度の場所に標識があった。測量に使う器具なのか木造の羽根も近くに残されていた。展望も良く京都市内が一望できる。市内の中で一際大きな森が京都御所。大きいな〜!あれは××と地元のファイヤーマンさんの説明に耳を傾ける。そして左の雪を被った大きな山は、武奈ヶ岳。そこ右は比良山。暫し眺望を楽しむ。



この後、愛宕神社に参拝。
愛宕神社
愛宕神社は、火の守り神であり、大宝年間より京都の火災を守ってきた。京都市民にとってこの愛宕山と神社は事の他愛着が深く、市内からも一望でき、この地に産まれ育った人は一度は登った事があると云われる山である。毎日参拝する人もあり、大阪で言えば金剛山と同じ、神戸で言えば六甲山であろう。さして境内は広くもないが一回りした後、記念に紙の守り札を購入。
家の台所に貼ると火災を起きないよう守ってくれるとか。
帰りはこの愛宕山表参道を下る事になる。処がこれがまた大変であった。(^.^;;;
何が大変か!づ〜っと階段が続いてはいるが、最後の最後まで階段状になっているとはまさか思わなかった(^^;)
何の変哲もない石や土の階段。展望も全くない階段。喋っていないと退屈する階段。最後の最後まで約2時間、こんな状態が続く。些か膝が笑い出す。
後、もう少しという場所にお助け水があった。涌き水で飲める。結構美味かったな〜。
冬は事の他寒いが夏はも〜っと暑い(^^)  夏の愛宕登山は過酷な修行と言われる。そんな山に拘らず毎日日参している人がいるという。老若男女を問わず。如何に京都人の忍耐強さを物語っている事を再確認させられた事か(^_-)


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