●特別編・光野の東京コミケット奇行●

…誤字じゃないです(↑奇行)(笑)
とまあそんな訳で(どんな訳だ)コミケット62に日帰りで行って参りました光野水人ですw
そんなこんなのコミケ初参加の模様を、今回は日記特別編でお送りしてみようかなと思ったり♪

…さて、ここで飛び込んできたニュースです。
本来ならばこの特別編、デジカメによる写真付きでお送りする予定になっていましたが
デジカメ担当者の話によると何故か撮ったはずのデータが全てすっ飛んでしまっているのだとか(暑さのせい?)
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駄目じゃん。

っていうか本人もかなりがっかりです。
・・・まあ、気を取り直して参ります…。


8月10日(土)

さて、東京行きの夜行バスに乗るためにてくてくと和歌山の夜道を歩いて行く光野と、あと何故か同行している光野の兄です。
最初に説明しておきますと、そもそも今回のコミケには光野一人で向かう予定だったのですが、その話を兄にもしてみた所
暇だから
という至極単純明快な理由で同行する事になりまして。
っていうかヤツが来る意志を表明した時には、コミケカタログの通販が既に終わっていたりなんか致しまして
光野が「コミケに入るにはカタログを持ってないと駄目なんだけど、どうする?当日買う手もあるけど売り切れるかも」と聞くと
兄「そんなもん当日で良いって。買える買えるw
光野「コミケ会場は広いし人も多いから迷ったりはぐれたりするかも。地図をコピーしたからちゃんと目を通しておくように」と言うと
兄「こんなもん迷った時に見たら良いって。大丈夫大丈夫w
光野「とりあえず行くのなら何処か見たいサークルなんかを探しておくように」とカタログを貸しておくと
兄「そんなもん当日見回って見れば良いだろうにw
全然やる気無いだろ、君。
その分、光野が何もかも用意しておく事に致します。


…まあそんな兄と共に、歩いて夜行バス乗り場に向かっていたワケですよ。
しばらくすると、カバンが重い。
…ちょっと、色々と用意しすぎたかな?
もうしばらく経って気付いてみると、服装は普段着なのに靴は革靴。
靴間違えました。
なんかもういきなり先行き不安になって参ります。


そんなこんなで、バス亭。
やがてやってきた夜行バスに乗り込む我々。
ほとんど寝ていなかったという兄は、バスに乗り込むや否やアイマスクを付けて
いきなり睡眠準備ばっちりです。
っていうか
時間あったんだから事前に寝とけ(バス内は以外と寝れないらしい)
ちなみに光野は夜行バスに乗るのは初めてだったのですが、バスが発車してしばらく後、バス内の設備の簡単な説明ビデオが流れまして。
それによると、バスには毛布やヘッドホンステレオや車内トイレや洗面所やあとコーヒーなんかも自由に飲めたりする設備があったりなんか致しまして。
想像以上に至れり尽くせりのようです♪
あと、サービスエリアには何度か停まるという話でしたが、お客さんが降りられるのはそのうちの一カ所だけという事のようで。
で、まあしばらくの後消灯時間に。
夜行バスなので、バス内で良く眠れるようにとの配慮でしょう♪
そんな訳で、光野も明日に備えて眠りに就くことに致しますw
…と、ここで以前夜行バス経験者から聞いた話を思い出してみたり。
「バスで寝ると足がむくんでくるから気を付けた方が良いよ」
先達のアドバイスには従った方が良いかと思い、とりあえず足がむくまないように対策を施してから寝る事に致します。
●対策その1
とりあえず靴を履いたまま眠るのがあまり良くないかもと思ったので、靴を脱ぎ靴下も脱いでみます。毛布を上からかぶるので、一見靴を脱いでいるようには見えませんw
でもなんかむくんできました。
…むくみというのは、そもそもその部分に血が溜まって起こる現象な訳ですから、足を下に下げた状態(椅子に座った状態)で寝るのが良くないのかもしれません。
●対策その2
とりあえず足を下げたまま寝るのがあまり良くないかもと思ったので、ちょっとアレかな、とは思いましたが足を上げて寝てみることにしてみます。
あぐらをかいてみました。
暗闇の中だからこそ出来る荒技です。
さすがというか、足がむくんでくる様子は全く感じられませんw
でも代わりに足が痺れました。
当然です。
…結局、普通に寝るのが一番という結論に達し、おとなしく眠りに就く事にします。

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ガタンゴトン。
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ゴトンガタン
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眠れません。
慣れぬ旅で緊張している、という事もあるのでしょうが、何よりも人間は座って睡眠を取る動物ではないようです。
しかし寝ない訳にも行かないため、必死で目をつぶり寝る努力を致します。
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スースー
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スヤラピー
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隣の兄はどうやら
完全に熟睡している模様です。
ちょっと踏みつけてやろうかと思いましたがとりあえず自粛し、再び眠る努力を続行致します。
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ちょっと、トイレに行きたくなって来ました。
バス内にトイレは付いているのですが、動いている状態ではあまり入りたくはありません。
…と、バスが止まります。
どうやらお客さんが降りる場所ではないものの、サービスエリアで一時停車のようです。
今だとばかりにトイレに入ります。
で、落ち着いたところでトイレを出てみますと、目の前にはセルフサービスのコーヒーが。
ついでだからという事でコーヒーを入れようとしてみますが、コーヒーの袋がなかなか開かず少し手間取ります。
そうこうしていると私以外にもトイレを利用しようというお客さんがやってきたようで、仕方なく作業を中断してその場を離れます。
その方がトイレに入った事を確認し、再びコーヒーと格闘です。
とりあえずコーヒーを入れ終わり、自分の席でゆっくりと飲んでから眠りに就きますw
まあ寝たり起きたりの繰り返しでしたが。

朝。
どうやら東京に入った模様で、あちこち和歌山では見られないビルだらけです。
到着も間近だと思われたので、バスが動いている最中、洗面所で顔を洗う光野。
兄にも「顔を洗って、あとトイレも行って置いた方が良いよ」と言ってみると
兄「バスのトイレなんか利用出来るか!
我が儘千万です。
そんなこんなのうちにバスは目的地の東京駅へ。
午前7時過ぎ。光野水人は東京の大地を踏みしめます。


8月11日(日)


そんな訳で東京駅に着き、とりあえず朝食を取るため適当な飲食店を探す我々。
とある回転寿司屋で五百円の朝食セットがあったのでそれを食し、次にバスに乗ってコミケ会場を目指しますw
コミケの開場は午前十時。当時の現在時刻は八時過ぎ頃。
東京行きの前に、コミケ経験者の方々から頂いたアドバイスの中に「初心者はお昼を過ぎてから行くように。死ぬから」というのがあって、光野もかなりそのつもりでしたが
兄「開場前に並ぶ行列を見ずして何がコミケか!
ていうかむしろそれを見に来たんだし」
そんなもん見に来たんかい。
まあコミケ以外にも東京で回ってみたい場所は幾つか有ったので、なるべく早くコミケ入りを済ませておきたいという思いも有り、とりあえず同意してみたのですが…
今思えば浅はかな行動でした。

午前八時二十分頃。
コミケの会場である東京ビッグサイトがいよいよ近付いて参ります。
と、バス内から見えた景色に本気で驚いてみる私。
人の行列。
というか人の群れ。
…光野的には、幾らコミケが凄いイベントであると言ってもせいぜいコミケ会場前の広場を人が埋め尽くすくらいのイメージしかなかったのですが、
走り行くバスの景色の中ほぼ全てが人で埋め尽くされているというのは一体どういう事でしょう。
で、バスが到着し、光野の予想していたコミケ会場前広場。
人で埋め尽くされていました。
バス内で「帰るなら今の内だ」等と話す人の声が聞こえたりしていましたが、
まさしくそんな雰囲気です。
…しかし今更帰る訳にも行きません。
光野達が係員の指示に従って列の最後尾に並んだ所、列の番号は47列目。
一列に横8人、縦にはゆうに100人以上座っているようですから、
軽く見積もっても四万人以上の人が並んでいる事は間違い有りません。
しかも後ろを見るとぞくぞくと人が集まって参ります。
現在時刻、午前八時三十分。開場は午前十時。
空は雲一つなく晴れ渡った青空。
潮風が心地よく吹き、太陽がまぶしい位に照るその環境の中で。

持久戦、開始です。
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ちなみに光野はバスに乗る以前に日焼け止め&制汗剤を使用し、熱射病予防用にペットボトルを二本、冷えピタ・タオル・帽子・扇子を装備。
熱対策は万全にしてあるので、少々の事ではビクともしない自信があります。
そして兄。
黒いコートに黒いシャツ、黒いズボンにソデは長袖。
いつからそうなったのかは忘れてしまいましたがこれがヤツの外出標準装備であるとはいえ、
まさしくコミケを舐めているとしか思えません。
そんな兄は、周りが差しているのに見習って日傘を差し、用意してきた小型の扇風機で涼を取ります。
光野も一応冷えピタやタオル、帽子を勧めてみたりしますが
断固拒否。
もし熱で倒れて運ばれたとしても、放って帰ろうかと思います。
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三十分、経過。
少し頭がボーッとしてきましたが、まだ平気です。
ペットボトルの中身を飲みつつ、扇子で仰いで涼を取ります。
額の冷えピタが冷たいです。
一方、兄。
汗一つかいていません。
…人間か?
流石に頭はボーッとしているようですが、反応を普通に返す所を見ると、全然大丈夫みたいです。
っていうか手元の小型扇風機が大変羨ましいです。
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一時間、経過。
あと三十分で開場です。
ペットボトルの中身が少なくなったので近くの売店で買ってきたり致しますが、温い。
それでも無いよりはマシです。ついでに兄にも手渡しておきます。
やはり汗一つかいていません。
ついでに好意で買ってきた飲み物をあまり要らないみたいな態度を示しやがりました。
なんて憎らしさでしょう。
そして、一時間半が経過した頃。
コミケの会場側の列から突然「ワーッ」と拍手が伝播して来ます。
何事かと思いましたがここで周りと同様拍手をしてはきっと負けだと思ったので(熱で錯乱気味)ぐっと堪えてみると、どうやら開場の合図であったような模様…。
少し遅れて、拍手してみたり。
しかしまあ、これでようやく列が動き始めるのだろうな、と思いワクワクしながら待っていたりしますと
三十分、経過。
列はピクリとも動きません。
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ひょっとして、まだまだかかります?
延長戦突入です。
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一時間、経過。
さすがにというか制汗剤の効き目も切れ始め、汗を段々とかき始めます。
兄も、ようやく人並みに汗をかき始めてきたようです。
ここに来て、飲んだペットボトルの本数が四本になりました。
太陽は空高く昇っていき、更に勢力を増して行きます。
五分経過するのを待つことさえ辛くなって参りました。
っていうかもう自分が何処で何をしているのかさえあやふやな感じです。
なんかもう一生ここで熱地獄を味わっているんじゃないかなあとか思われたその時。
開場から一時間半後の十一時半。
待ち始めてからぴったり三時間後。

やっとこせ列が動き始めました。
ああ・・・これでやっと前に進むことが出来る。
そんなこんなで列を作っていた広場から歩くこと五分か十分ばかり。
ようやく東京ビッグサイト・コミケット62会場に入場を果たしますw
「中は外ほどではないにしろ蒸したりしていて暑いんじゃないかなあ」と思っていましたが、ほんのり空調の風が感じられ、思ったほどひどい状況ではなさそうです。

で、コミケ内。
まずはひととおり回ってみようという話になり、まずは東館から見回り始めます。
と、兄が結構ファンである「島本和彦」氏のブースが近くに有ることを思い出し、まずはそれを目指してみてはどうか?と提案し、そういう事になります。
丁度角の辺りだったので地図を見ながらそちらを目指して歩き、見回って参りますと
どうも、内容が片寄ってきたような気がして参りました。
18才未満お断りの世界の匂いがかなり漂っています。
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一応島本氏の本は健全な内容の筈なので、「なんかおかしいかな?」と思いつつも、とりあえず角なんだから間違えようがないだろう、と、ひたすら角のブースを目指します。
そして辿り着いた角。
そこに島本氏のブースはありませんでした。
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地図をもう一度良く覗いてみますと
丁度対角線上の逆の方向と間違えていたようです。
・・・と、そこで時間を確認する私。
十一時五十分。
実は、十二時前後に人と待ち合わせをしている光野でした。
ネット上でのお知り合いの方の一人なのですが、その方が知り合いの方の所で十二時位から店番をする予定なので、良ければ会えないか?みたいな話を以前にしていたりしたのです。
っていうかあと十分しかありません。
ついでに言うとその方の居る場所は東とはかなり離れた別館の西館です。
そんなこんなで急いでいる!との旨を兄に伝えた所、「自分も西館で買う物があるから」という事で、急いで西館に向かう事に致します。
十二時十分過ぎ。
西館で買い物をするという兄といったん別れ、光野はそのお知り合いの方のブースを目指して歩いて行きます。
はっきり言ってネット上のお知り合いの方と実際にお会いする機会はこれが初めてなので、かなり緊張気味の光野であります。
そして、その、ブースの、前に。
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それらしき方は居ませんでした。
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しばらくその辺りをウロウロしてみましたが、来る気配なし。
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ひょっとして、ブース、間違えたり、した?
あるいは、時間に、遅れたのが、いけなかったの、かな?
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色々考えてはみましたが、その時点でかなり身体的に衰弱していた(やはり外で待っていたのが堪えたと見える)ので、兄との合流地点に戻り、いったんそこで昼食(携帯食料)を取る我々。
っていうか兄もやはり衰弱しているようで、西館をざっと見回った後、もう帰る事にしようという話になったり致します。
そんなこんなで西館の企業ブース・委託本スペース・コスプレ広場と、一通り見回って参ります。
コスプレ広場は確かに屋外で広場でしたが人で埋め尽くされ通常の通路だとかとあまり変わらない上、撮影している人間の異様な雰囲気にかなり気圧されたのですぐに逃げ帰ってみる事に致します。(っていうか広場以外にもコスプレしている方はうろついていますし)
あ、紅の豚とサマルトリアの王子と、あとスナフキンの方のコスプレが大変似合っていたのが印象的でしたw

で、午後一時半。
コミケ会場を後にして、バスで東京駅までの帰路に着く我々。
はっきり言ってその時点で半ば死んでました。
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東京駅。
この後、一応上野、秋葉原・新宿を回ってから夜行バスで和歌山に帰る予定になってはいたのですが
既にやる気、無し。
…しかし、バスが出る午後九時半までの時間をひたすらボーッとして過ごす訳にも参りません。
とりあえず上野に向かい、駅構内で遅めの昼食(スパゲッティ)を取り、上野公園の辺りをウロウロしてみます。
東京文化会館をチラリと覗き、上野の森美術館で絵をちょろちょろと見ていた所、突然体力の限界が。
美術館内の椅子に倒れ込む我々。
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時は、午後四時過ぎ。
やる気0です。
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三十分程経ったでしょうか、ほんの少しだけですが気力が舞い戻って来ましたので、ここぞとばかりに力を絞って美術館を後にし、次の予定地秋葉原へと向かいます。

到着した秋葉原の駅前で、ひとりでに踊る不思議な紙人形の大道芸をやっているのを見ました。
実は光野、とある小説でこの紙人形の手品の事を知っていたのですが、実際には見たことが無かったのでちょっと感動してみたりw
しかし感動はそこまで。
ゲーマーやその手の方々にとっては聖地とも言える(のであろう)秋葉原でしたが、
体力メーター消滅寸前の我々がそこを元気良く回る気力があろうはずも無く。
ひとしきりてくてくと歩いた後、「…もう、バスの発車予定場所の新宿に行って、ひたすらボーッとしていよう」との意見に一も二もなく賛成し、
新宿に向かってみる我々。

午後七時・新宿。
新宿駅構内・小田急百貨店のベンチに座り込むと、そのままひたすらぐったりと時を過ごし、店内の中華料理屋でラーメンを食した後、夜行バス到着予定の都庁前駐車場に向かいます。
ちなみに行きの夜行バスとは違ったルートで取った大変安いバスチケットだったのですが、
成る程安いだけの事は有り、通常の高速バスと大して変わらないというか高速バスそのものです。何の設備も有りません。(その分サービスエリアには結構停まりましたが)
更に、バス会社側と旅行会社側でトラブルがあったようで出発時間が三十分ほど遅れたり、出発時のアナウンスで車掌さんが「何度来てもこの街(東京)は好きになれません…」と半ば愚痴めいた口上を聞かされたり…。
成る程夜行バスのチケットは、席が空いている内に行き帰り分取っておくのが良いな、と痛感した次第で。
そんなこんなでバスは停まったりアナウンスが入ったりとゴチャゴチャしていましたが、文字通り死ぬほど疲れていた我々は、泥のように眠る。
朝の七時頃、ようやく目的地の

大阪・なんばに到着。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この夜行バスしか、帰りのバス無かったんですよ…(T▽T)

で、そこからは自力で電車を乗り継ぎ、和歌山に帰り着く我々。
午前九時。我が家。
思い切り寝てみました。

完。


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