という訳で、本格ミステリーレビュー・第二期の第九十五回!
今回紹介するのは、加藤元浩先生によるミステリ漫画「Q.E.D. 〜証明終了〜」の第四巻なのであります!
○「1st, April, 1999」
4月1日にウソを競い合う、エイプリルフール・クラブ。前年優勝者の燈馬くんがやる気を見せない中、今年の優勝者は果たして…!?
QEDによくあるパターンの一つ・殺人の起きない知恵比べ的なミステリー。
謎解きとかではないものの、どんでん返しに次ぐどんでん返しが実にお見事な話運び。
広範な知識と適度なリアリティのバックグラウンドに支えられた、この手の話がQEDの真骨頂かな、と光野的には思います。
○「ヤコブの階段」
MITで生み出された人工生命プログラムが、外部に流出してネットに被害を及ぼし始めた…!?プログラムが世界中に広がる前に、果たして事件を解決出来るのか!?
という訳で、光野的にはこれが最終回でも良いんじゃないかという規模の大きなシチュエーションな訳ですけれども、QED的にはいつも通りの中編な感じで、ビックリするくらいあっさりと終わるよ(待て)
こういう視点の広さも、テキパキとした物語の畳み方も、本当この作者ならではだよなあ…( ̄ω ̄)
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さて次回のレビュー予定は、コミック「Q.E.D. 〜証明終了〜」の第五巻!
倒叙ものを含む、テクニカルなミステリが楽しめる一冊です。
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