という訳で、本格ミステリーレビューも第三十九回目なんですよ明智先生!
今回紹介するのは、かの江戸川乱歩 大先生による少年探偵団シリーズより「怪人二十面相」なのであります!
江戸川乱歩 先生といえば、かの名探偵・明智小五郎を生み出した、昭和を代表する本格ミステリー作家の一人であり、光野的にはマイ本格ミステリーの原点と言っても過言では無い。
光野が中学校に通っていた頃、学校の図書室にあった「少年探偵団」シリーズをたまたま読んだ事がきっかけで、シリーズ全てを読み漁るに至った訳ですけれども、氏の作風といえば、やはり「エロ・グロ・怪奇・猟奇趣味」が基本であり、それは子供向けにリライトされた「少年探偵団」シリーズであっても同じ事。
「屋根裏の散歩者」や「人間椅子」といった、変質的と言っても過言ではない独特の行動様式を持った登場人物や、「青銅の魔人」「夜光人間」といった怪人が現れる怪奇物まで、氏独特の作風は非常に得がたい個性であり、現代においても当時の空気を再現しようとする作品が多く存在する事などから、やはりその高い人気が伺われます。
あちこちでの評価を見るに、トリックの独創性に関してはどうも海外作品の影響が強かったらしいものの、「少年探偵団」シリーズは謎解きミステリーというよりは、むしろ冒険活劇といったシリーズであり、その辺りが単なるミステリーとして以上に、多くのファンを獲得するに至った理由かもしれません。
変装を駆使してあらゆる人物に化け、あらゆる奇策を講じて様々な怪人・怪奇現象を生み出す「怪人二十面相」と、それに対抗する正義の探偵「明智小五郎」!
この黄金のライバル設定は、未だに光野の中の中二魂を掴んで止まないのだぜ…!(*ω*)
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たまには頭を使うばかりでなく、エンタテイメントしまくった冒険活劇ミステリーを読んでみたい!
そんな、古き良き 探偵と怪人たちの時代の本格探偵小説を読みたい方にオススメです。
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