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西勝寺  転び伴天連証文

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  聖福寺の下の通りに、白い塀にかこまれた浄土真宗の西勝寺(上町)があります。1632(寛永9)年の創建といわれますが、このころは幕府のキリシタンの敢締りがきびしく、開山の守讃は各家をたずねて浄土宗の教義を説き、多くのキリシタンを改宗させて長崎奉行によろこばれたといわれています。
  この寺の寺宝にキリシタン転び証文があります。転び証文は背教者の証として書かれたものです。転び伴天連として有名な沢野忠庵(長与善郎作の「青銅の基督」に登場するポルトガル人宣数師クリストファン・フェレィラ)らの奥書きがあります。
  この西勝寺付近には鳥の羽屋敷がありました。鳥の羽は逆にすれぱ羽鳥すなわちパードレで、伴天連屋敷という読み方になります。有名なキリシタン大名高山右近もマニラに追放されるとき(1614年)、この屋敷に身柄をあずげられたといわれています。