《PERFORMANCE 2002》
−RCA/AIR Years Special−

2002年3月2日 厚木市文化会館(大ホール)
18:35〜21:40

◆ミニリポート◆

今回一番感激したのは、エレピの弾き語り。
特に「2000トンの雨」は本当に好きで、一度コンサートで聴きたいと思っていたのですが、こんな形で聴けるとは。歌が心に浸みてきました。
また、最後の「おやすみ」。「Your Eyes」を聞き終えて、誰もが、終わったなあ、と思ったときに、おもむろにピアノに座って弾き出すなんて、私たちへの最高のプレゼントでした。

また、今回一番好きだった演奏は「Touch Me Lightly」。
ハンドマイクでフルコーラスじっくりと聴かせてくれた後に、いきなりコーラスのブレイクからソロ回し。4人のソロに入る前に4回もコーラスを聴かせてくれて、そのかっこよさにしびれっぱなし。ディープなソウルの世界をたっぷりと味わうことができました。

あとは「Rainy Walk」をイントロだけでなく、フルコーラス聴かせてくれると、もう言うこと無しです。

達郎さんの話で印象に残ったものは;
「20歳の頃の作品だけのツアー、気楽に始めたが、思いの外大騒ぎになってきた。曲数が多く、リハーサルした曲の1/3位しか演奏できない。地味な曲が多いが、リラックスして楽しんでください。」
「この20年間やってこれたのは、バンドのメンバーが固定していたことが大きい。体力的には若い頃のようには行かないが、声は若い頃より良く出ている。メンバーも、より表現力が深くなっている。」
「このメンバー9人は本当に仲がよい。CD再発の準備中、ビジネス面で嫌なことが多かったが、リハーサルに入って、純粋に音楽を表現する、ということをメンバーが思い出させてくれた。非常によい状態で、ツアーを迎えています。」

と、いうことで、これからも体力の続く限り、おつきあいしていきたいと思います。

では、ステージの流れに沿って、気づいたことを独断と偏見で記録します。

"Opening" Interlude B <FOR YOU>

山下家MLで「1曲目は何か?」と言う話題で盛り上がり「Love Space」と言う意見が多かったのですが、このテープが流れると「ああ、Sparkle だ」と、すぐに判ってしまいました(^ ^)。

Sparkle <FOR YOU>

ということで、1曲目はおなじみのこの曲。達郎さんのいつものカッティングがホールに響き渡ると、歓声も最高潮です。

Love Space <SPACY>

2曲目が何と山下家MLで1曲目本命だった「Love Space」(やっぱりね)。伸びやかな声は絶好調。「つ〜かんだら〜」のフレーズ。早くもいっしょに歌いたい気分です。
フルコーラス終わった後「こんばんわー 厚木! 初日へようこそ!」のかけ声。やはり達郎さんも「初日」は格別のようです。

Windy Lady <CIRCUS TOWN>

インプロビゼーションを聴かせる曲の第1弾。土岐さんのサックスが炸裂します。この曲の途中で早くも達郎さんのギターの弦が切れている事を発見。しかし間もなく間奏でスタッフがギターを交換。アクシデントにも初日から順調に対応できているのでありました。

Rainy Walk(イントロ)「ひなまつり」〜 あまく危険な香り <single>

「Rainy Walk」のイントロにのってMCのあと「あかりをつけましょ ぼんぼりに〜」。始まりました、恒例の時候の歌。「おはなをあげましょ 若乃花〜(←と聞こえたのは私だけ?)」(注1)。
で、いよいよ「Rainy Walk」の本編が始まると思いきや、コードが変わって「あまく危険な香り」に。「Rainy Walk」にしてはコーラス隊がいないので変だなあ、と思っていましたが、う〜ん、こう来ましたか。
でも、聴きたかったなあ>「Rainy Walk」。

(注1):3/8の中野では「はるよこい」だったそうです。

Rainy Day <RIDE ON TIME>

ハンドマイクで舞台前方に登場。下手から上手へ移動しながら、たっぷりと聴かせてくれます。間近で見ると、岡本さん@宝塚でなくても「私のために歌ってくれてる〜」と思っちゃいますね。
「とつ〜ぜん〜」の後、休符で突然の静寂、以前のステージアレンジそのままです。

Paper Doll <GO AHEAD!>

「佐橋君と重実君のインプロビゼーションをお楽しみに」との紹介で、この曲。

Candy <SPACY>

懐かしいバラード、聴かせてくれます。
ステージのホリゾンタルには三日月が浮かび上がっていました。

Solid Slider <SPACY>

「この曲は23年振りの演奏。今度は土岐さんと難波君のインプロビゼーションをお楽しみに」との紹介で、この曲。イントロが始まると共に、どっと歓声が。かっこいい。
この曲のステージ背景は土星でした。

(ここまで約1時間)

Music Book <FOR YOU>

「とても好きな曲」との紹介で、この曲。

言えなかった言葉を <SPACY> 〜 2000トンの雨 <GO AHEAD!>

バンドが下がって弾き語りコーナー。定番は「潮騒」や「シャンプー」ですが、「なかなか演奏できない曲を」とのMCから、この2曲。
う〜ん、やられました。「SPACY」のB面の曲(「Solid Slider」以外)をステージで聴けるとは。そして、「2000トンの雨」。感激です。
斜め上を見上げながらの歌唱。「「2000トンの雨」は20年前渋谷で高い声がうまく出なくて、その後やっていない」とか。

You Belong To Me <ON THE STREET CORNER>

アカペラ今回は何をやるか、ということで、おなじみの「Blue Velvet」(注2)や「I Only Have Eyes For You」あたりを予想していたのですが、見事に外れ。この曲、99年、オンスト3発売イベント・インストアライブで演奏されましたが、ホールのツアーでは初めてではないでしょうか。

(注2):3/8の中野では「舞台のばらしがないのでもう1曲」とのことで、追加で「Blue Velvet」を歌ったそうです。

Angel <ON THE STREET CORNER 3>

「本当は「Alone」の予定だったが、用意したはずのCD-Rに入っていなかったので。」「昔の曲は、どれも良い曲だから。」とのことで、今回唯一 RCA/AIR Years 以降の音源から。

朝の様な夕暮れ(後半のアカペラコーラス(テープ)) <SPACY>

「クリスマス・イブをやるツアー」であればアカペラコーナーからのつなぎにクリスマスソングのテープがかかるところですが、今回は何を使うか楽しみにしていました。予想は「夜の翼」(〜「永遠のFULL MOON」へと続く)だったのですが、ここでも「めったにやらない曲」を聴かせてくれました。

いつか (Someday) <RIDE ON TIME>

後半1曲目は、前回98-99ツアーの千秋楽(2/11大阪フェス)のみでアンコールに歌われたこの曲。前回ツアーからのつながり感を感じさせます。佐橋さんも加わった後半のコーラスは重厚。

夏の陽 <CIRCUS TOWN>

これもコーラスが重厚で私の好きな曲。今回は最後に「サンシャインあいのきん〜い〜ろ〜 すっかりまちをうめ〜つ〜く〜す〜」の1節が歌われました。

Monday Blue <GO AHEAD!>

Touch Me Lightly <MOONGLOW>

「Monday Blue」に続けて2大バラード。「21世紀にこの曲をやるとは思いませんでした。表現力は以前より増していると思います。」とのことで。感想は冒頭に書いたとおり。もう申し分ありません。コーラスのブレイクは「Don't Let This Moment (ジャッ) Fade Away」(←と私には聞こえました)。

(ここまでで約2時間)

「ここ何年かで一番受けたネタ」とのことで、演歌版「My Girl」。マイナーコードでコブシの利いた歌い方。重実さんのブラス(シンセ)がミョーに決まっていて、大笑いでした。

Love Talkin' (Honey It's You) <FOR YOU>
〜 Bomber <GO AHEAD!>
〜 Silent Screamer <RIDE ON TIME>

「年を取ってくると体力的に保ちません。」と言いながら「まだやっていない1人のソロを」とのことで、この3曲。「Love Talkin'」にかぶるようにアップテンポのカッティングでいきなり「Bomber」につなぎ(←これがかっこいい)。広規さんのソロは、Led Zeppelinの「Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)」のギターソロのフレーズだったそうです(私は良く知りませんが)。

Let's Dance Baby <GO AHEAD!>

ここからはもうおきまりの流れ。今回もお約束のクラッカー、後ろの席からも降ってきました。
コーダのアドリブは、「Do you wanna dance ... 〜 Dancing in the moonlight ... 〜 Woo woo woo woo ... 〜 ... 永遠のあの夏の日に戻るのさ(ジュブナイルのテーマ)」、「... それで決まりさ(ハイティーン・ブギ)」、「もうあまりやると体が保ちません!」などでした。

Circus Town <CIRCUS TOWN>

ローリングした歌い出しがたまりません。

(ここまで約2時間30分。ここからアンコール)

Loveland, Island <FOR YOU>

最新シングル。ここから客席は総立ち。いっしょに歌い、踊りまくりました。

Ride On Time <RIDE ON TIME>

今回は脚立ではなくしっかりした黒いお立ち台がスタッフ数人の手で運ばれ、拡声器無しの肉声でしっかりと歌われました。

愛を描いて -Let's Kiss The Sun- <MOONGLOW>

マイクそばにパーカッションが出てきて何かと思ったらこの曲。前奏で1発たたき、「Come Along!」のかけ声もぴったり決まり、かっこいいです。

Your Eyes <FOR YOU>

ついに最後の曲。土岐さんの間奏も心地よいです。

おやすみ (Kissing Goodnight) <RIDE ON TIME>

終わったかと思いきや、挨拶なくエレピへ。まさかのもう1曲。この曲、アルバムでは小曲の印象ですが、こうやって聴くと結構長くて聴かせる曲でした。感動胸一杯です。

"Closing" That's My Desire

余韻を楽しみながら、いつものこの曲も最後まで聴き、クラッカーを1発。大満足の3時間でした。

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Last update : 10 March 2002

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