《fm osaka 開局30周年記念 SPECIAL EVENT
canna/SING LIKE TALKING/竹内まりや》

2000年7月31日 大阪城ホール

曲目チラシプロモグッズ

某事情通より可能性があることは聞いていましたが、
まさかこんなに早く「竹内まりや」さんのコンサートが実現するとは。
イベントによるジョイントライブながら、山下達郎ツアーのレギュラーメンバーによるバックに
達郎さんも参加し、とても完成度の高いコンサートが実現されました。

今回は東京(武道館2回)、大阪(大阪城ホール1回)の3回のみ、
また、いずれも平日であったため
筆者の勤務地から行ける、大阪公演を聴きに行きました。
(筆者としても、無理をせず等身大の参加となりました。)

まりやさん、やはり素晴らしいボーカリストですね。
中低域の伸びやかな歌声。フレーズの端々での色々な表情。
私はこれまでどちらかというとソングライターとしてのまりやさんを評価していましたが、
18年ぶりのステージで(間にたまに飛び入りゲストがあったとしても)
あれほどの表現力を出せるとは。

今回、達郎さんのコーラスが意外に少なく
(まあ、コーラス隊3氏がおられますから、当然と言えば当然ですが)、
また、前の2バンドにくらべPAもかなり抑え気味で、
まりやさんのボーカルを全面に出した構成と感じました。

大阪城Hは私は初めてでしたが、
比較的前の席だったので、後ろからのエコーも控えめの適度なバランスになり、
心地よく聞いていました。

達郎さんと言えば、小刻みに体を揺らしながらのギター、
色々持ち替えてのパーカッションにキーボード、
さりげなく存在感を出している、と言う印象。
最後のアンコールでは、まりやさんが何度も一生懸命見つめているのに、
ちらっとしか見ていない様子で、やはり男の方が照れるものですねえ。
達郎さんのツアーでも滅多に聴けない(テープを使わない)生アカペラ、
しかも達郎さんがベースを歌うという、
これはラッキーだったと思います。

まりやさん、表情もはっきり見えました。
ただ左端だったので、達郎さんがギリギリ、佐橋君、土岐さんは見えませんでした。
まりやさんはとてもスレンダーで、ちょっとやせすぎ?と心配になるくらい。

今回のステージ、かなり好評のようなので、
まりやさんのワンマンツアーも期待します。
(まず無理でしょうけど(^ ^)?);

まりやさんの曲にはストリングスがフィーチャーされている曲も多いので、
できれば、フルオーケストラをバックに、
っていうコンサートもやって欲しいと思います。
スタンダードな曲も交えて。
まりやさんは、太く包容力のある響きの声を持っていますので、
弦をバックにスタンダード、
なんて、めちゃめちゃ映えるのではないかと期待しています。

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曲目

(Start 20:50)

1. アンフィシアターの夜
2. 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)
3. FOREVER FRIENDS
4. マンハッタン・キス
-MC-
5. 五線紙
-MC-
6. 元気を出して
7. カムフラージュ
-MC-
8. プラスティック・ラブ
9. 駅

-Encore-
10. リンダ
11. 不思議なピーチパイ〜SEPTEMBER
12. J-Boy
13. Let It Be Me

-Ending-
純愛ラプソディ(オルゴール版)

(End 22:15)

1.は、まりやさんがステージに出る前に、イントロで達郎さんがステージ最前まで出て来てカッティングのギター・ソロ。一瞬「達郎さんのコンサートかーーー!」と思っちゃいまいました。

2. この曲のみ、ギターを抱えて歌いました。

この曲人気あるんですね。イントロが流れると、それだけで歓声と拍手が湧き起こっていました。
「Impressions」の達郎のライナーを改めて読み返してみると、「中年主婦の、ごくありふれた日常生活についての独白という、...前代未聞の詞のテーマを、...実はとても価値のあるチャレンジではないかと」と書かれています。
まさに、前代未聞ながら、我々の心を見事にとらえた詞なのですねえ。しかも、あのサウンドですから、我々の郷愁を限りなく誘っていますね。

3.では、途中(2番のサビ前あたり)で歌詞を失念。すぐに復帰し、事なきを得ました。それにしてもまりやさん、「ひ」を「し」と歌っていたようで、江戸っ子調ですね。

4. 7. 9. このあたりのバラードをどういう風に歌いこなすか、とても興味があったのですが、適度に感情移入があり、ドキドキする素晴らしい歌いっぷりでした。

4. のあと、MCで椅子に座ってしゃべる場面で、会場に向かって「どうぞお座りください」と客席に言ったところが、気遣いがあってほほえましかったです。

5.は、コーラスなし。オリジナルでは、ジャジーなコーラス付きでしたが、今回はまりやのボーカルを全面に。

6.では「会場にお越しの方で、失恋やリストラでなどで元気のない全ての方へ」との前振り。気が利いてるやら、どきっとするやら。(一応、対象外ですが(笑))

7.は、達郎さんのアカペラテープのイントロでスタート。1番と2番の途中でも達郎さんのアカペラテープが入りました。クリスマスイブ同様にテープをバックに演奏していたようです。

7.のあとのMCでメンバー紹介。一人ずつコメントを入れ、10分近く費やしていました。今回のバッキングは達郎98-99と全く同じ。達郎のコンサートの時より念入りにメンバー紹介をしていたのも、まりやさんのお人柄、というところでしょうか。

8.のエンディングでは、まりやさんのボーカルの繰り返しの裏で、達郎さんのフェイク!。達郎ライブバージョンと同じ!と言う話もありますが。このときばかりは、メインのまりやさんよりも達郎さんのフェイクの方がマイク音量上がっていました(笑)。
【注:00/8/30記】会場で聴いたときは、左端PAの正面だったせいか?達郎さんの叫びが勝っていましたが、00/8/27のSSBでオンエアされた演奏を聴いてみますと、まりやさんがちゃんとメインで、達郎さんの音量は控えめで、バランス良かったんですね。(それとも、放送用のトラックダウンの成果?)

10. 竹内まりや、山下達郎、国分友里恵、佐々木久美、三谷泰弘によるアカペラ。
 達郎さんがベースを歌うという、達郎ツアーでも滅多に聴けないものでした。

12. エンディングで会場にバズーカクラッカーが爆発!今回、前から10列目だったので、目の前を銀のテープが炸裂し、大感激しました!!(99/2/11のフェスにも行けなかったもので。)。恥ずかしながら、銀のリボン、持ち帰ってきました ^ ^)。

これだけでも(もちろんこれだけじゃないけど)、事前にコンサート内容の情報をインプットしていなくて良かったと思っています。(もちろん何曲かは事前に情報を漏れ聞いてはいましたが、)やはり、次は何が来るか、知らないで行く方がワクワクして良いものですね。

13. 竹内まりや、山下達郎によるデュエット。
SSBでは何度か聞いたように思いますが、今回ライブで聞いて、改めて、息がぴったり!(上をハモる達郎がわずかに控えめで)音量のバランスも絶妙!、また、二人とも声の伸びの良いこと!!!
ときどき目を見合わせて、というか、達郎さんは照れててほとんど見ていませんでしたが、もう最高の男女デュオでした。
すごかったよーー。

最後は二人で、取り合った手を高く挙げ、ごあいさつとなりました。2人とも本当に嬉しそう。ほのぼのとした雰囲気も流れ、良いミュージシャンであり、良い夫婦だなあ、と実感しました。

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ちなみに、竹内まりやの前「Sing Like Talking」のステージでは、アランパーソンズ・プロジェクトの「Eye in the Sky」、カンサス「Carry On Wayward Son」、ホール&オーツ「Every Time You Go Away」の3曲をカバーしました。
もー、涙ちょちょぎれ...(特にアランパーソンズ!)。

Sing Like Talking は演奏も歌も良かったですが、コーラスワークがかっこいいですね。
また、Drは「この人なしで、今回のステージは考えられない」と言われた、ポンタさんでした。

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1st issue : 20 August 2000
Last update : 30 August 2000

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