約300名のファンが集まり立錐の余地もなくなったスタンディングの会場は、さながら満員電車の様相。「ON THE STREET CORNER 3」ジャケット写真のタペストリーを背景に、スタンドマイク、テーブルに赤いバラの花一輪、という、アカペラライブならではのシンプルなステージ構成。
開演を待つ熱気が高まり急遽冷房も入った中、18時ちょうどに達郎氏登場。
1. Angel が始まるとすかざず手拍子。スタンディングのためフロアほぼ中央の位置でも達郎氏の首から上しか見えませんが、表情はよく見えます。歌いながら客席の様子をうかがっていた達郎氏も、間奏で大きな拍手が沸き上がると表情がほころびます。2. Stand By Me のシャウトも好調。
4. Chapel Of Dreams では「ノーマイク?ノーPA?」というタイトルに合わせて、ラジカセのアカペラをバックにマイク無しでの熱唱。生の肉声はさすがに暖かみがあります。
リクエストでは、慣れたファンが多いせいかいろいろな曲目がどんどん挙がりますが「オケがない」とかでなかなか決まりません。「Blue Velvet」で決まりかけたときも「渋谷でやったので、別の曲にしてくれ」という熱いファンの声で、決まらず。漸く、用意された7曲のオケの中から、5. Drip Drop がスタート。ノリはよいが、一部早口部の歌詞が乗らず譜面を見ながらの歌唱となり、達郎氏本人も不満の様子。
2曲目のリクエストも、「普段やらない曲をやってよ」との声に、8. You Belong To Me を選曲。しかしこちらは2フレーズ目に完全に落ち、上を向いて「うわー」。しかし曲は止まらず最後まで完奏。
雪辱戦(?)ということで、アンコールでは「得意な曲」10. I Only Have Eyes For You を演奏。さすがに安定した歌唱でした。
「こういう時にしか滅多にできない」ということで、ギターの弾き語りで 6. いつか晴れた日に、エレピの弾き語りで 7. Your Eyes。こういうフリーのライブでも私たちを楽しませてくれる達郎氏のサービス精神には本当に頭が下がります。特にエレピの Your Eyes は、88年の「ごめんなさい」ご挨拶以来。滅多に聴けない演奏に大満足でした。
期待のアンコールもクリスマス曲含め3曲も聴かせていただき、ちょうど1時間のライブは、充実感でいっぱいでした。最後はお決まりの"Closing" That's My Desire で、終了後はクラッカーが鳴り響き、レギュラーコンサートと同様の興奮で幕を閉じました。今回のライブの前後には、山下家メーリングリスト参加者による、前オフミ、後オフミ、も開催され、メールやSSBで名前を伺っている皆さんともお会いでき、楽しい時を過ごしました(詳細は、「circustown.net」のBBSなどのリポートをご覧ください。)。ライブと共に、前オフミ、後オフミでお世話になった皆さん。また、どこかのコンサート、オフミでお会いしましょう。
*Special Thanks to FUJIOKA@Daimajin for the Ticket.
Last update : 5 December 1999
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