GUN、拳銃、ライフル・・色々有れど・・

テッポウと言いましても色々な種類が有りますが、特殊な物を除き大きく分けて2種類、1つは片手でも扱える拳銃タイプ(HAND、GUN)、もう1つは通称”長物”とも言われるライフルタイプです。

拳銃タイプでもまた構造上2つに分けられます、1つはレンコン型の弾倉に弾を込めて撃つ度にその弾倉が回転して連射するリボルバー型(回転弾倉式)、日本のお巡りさんが腰にぶら下げているのがこのタイプ。

もう一つは縦型の弾倉に弾を込めて銃のグリップ部に装填し、撃つ度に空になった薬莢を排出しながら連射するセミオート型(半自動式)、通常日本ではあまりお目にかかれませんが特殊警護(SP)の警察官や自衛隊で使われています。
アニメのルパン三世では”ルパン”が愛用しているP−38はセミオート、”次元”が愛用しているコンバットマグナムはリボルバーです


セミオートの例、コルト・ガバメントモデル・45(45口径)
セミオートピストルもその動作原理により何種類かに分類されますが、ここではコルト・ガバメントモデルcal-45を例にしてみました。

私などの世代でピストル・・と言うとこのモデルが思い出されます。
アメリカ軍に採用された銃器で基本設計は1911年と古いながら現在でも改良された物や競技用にカスタム化された物が多く見ることが出来ます。
オモチャの”銀弾テッポウ”もこの銃をモデルにした物が殆どでした。
セミオートピストルの代表と言って良いテッポウだと思います。

カートリッジはマガジン(箱形弾倉)に込められ、それを銃のクリップ下方から装填します。
スライドを引いて離す事によりリコイルスプリングの反発力でスライドが戻り、その時に初弾をマガジンから押しだしてチェンバー(薬室)に装填され、同時にハンマーが起こされます。

トリガーを引くとハンマーを押さえているシア(つっかえ棒?)が外れ、ハンマーがスプリングの力で戻りファイアリングピンを叩きます、そのファイアリングピンはカートリッジのプライマー(雷管)を叩き火薬に点火、弾丸の発射となります。

ファイアリングピンはスライド内に組み込んで有るため外部からは見えません。
(カートリッジについて詳しくはカートリッジコーナーにUPする予定です。)
弾丸が発射されるとその反動と火薬の燃焼ガス残圧の力を利用しスライドを後退(ブローバック)させ、その力でチェンバー内の空薬莢を引き出し(エキストラクタと言う金具がスライドに付いています。)て排出します。

スライドが下がりきるとリコイルスプリングの反発力でまたスライドが戻り、同時に次弾がチャンバーに装填されます。
これがセミオートの動作状態です、実際にはもっと細かい動きやブローバック動作も有りますがそれはまた別のコーナーで・・(^^;)。

その代表的な部分名称、カッコ内は自衛隊などで使われている日本語による呼び方です。
(画像の銃は日本で所持の許可されているエアーソフトガンなので実銃とは異なる部分があります。)



バレルの後端にはカートリッジの治まるチェンバー(薬室)が有ります。
フィールドストリッピングとは射撃後特別な工具を使わなくても掃除の為に簡単に分解する事です。


リボルバーの例、スミス&ウェッソン・M629(44口径)
ピストル・・としてやはり代表的なのはこのリボルバータイプ、使うカートリッジ(弾丸)の口径や銃本体の大きさはもちろん違いますが、日本でもお巡りさんが腰に装備しているのはこのタイプ。
画像のタイプは44口径のマグナムカートリッジを使いますが、日本の警察では38SPL(38口径)カートリッジを用いるニュー・ナンブと言うテッポウです。


S&W,M629 44MAG

カートリッジはレンコン型の穴に装填されます。

カートリッジはシリンダーに空いている穴に装填されます、装填の方法は銃の構造により違いが有りますが最近のリボルバータイプはほぼこの画像の様にスイングアウトされた状態で行います、カートリッジを装填しシリンダーを銃本体に戻してハンマーを起こせば発射準備が整います。

銃の構造によってはトリガーを引き絞ると自動的にハンマーが起きあがり、トリガーを引ききる事でハンマーが落ちて撃発するタイプ、(ダブルアクション)と西部劇に出てくるピースメーカーの様に一発撃つ毎に指でハンマーを起こしてトリガーを引くタイプ(シングルアクション)が有ります。

このシングルアクションとダブルアクションはセミオートにも有りますが、セミオートの場合シングルアクションでも初弾だけハンマーを起こせば後は撃つ度にスライドがハンマーを起こしてくれます。
表面だけですがその代表的な部分名称。
(画像の銃は日本で所持の許可されているエアーソフトガンなので実銃とは異なる部分があります。)


リボルバータイプの場合はこの画像の様にハンマーに直接ファイアリングピンが付いた物とフレーム内に組み込まれた物が有ります、後者の場合はハンマーがセミオートの様に平らな面になっています。
カートリッジの装填はサム・ピースを操作することによりシリンダーを振り出す事が出来、その状態で装填、排莢します、一般に回転弾倉・・と言われますがシリンダーはチェンバー(薬室)の働きも有り”弾倉”と言う表現は正確とは言えません。


それぞれのタイプの長所と短所。
セミオートもリボルバーもそれぞれ長所や短所があります、簡単にまとめて見ると・・。
セミオートタイプの長所
リボルバータイプの長所
1.装填弾数が多い。
少なくても8発から多い物では20発程度マガジンに装填出来る。
2.銃の厚みを抑えられる。
カートリッジが立てに装填されるので銃自体の厚みを押さえる事が出来る。
3.連射性が優れている。
シングルアクション、ダブルアクション共にハンマーが起きたままになるのでトリガーストロークが小さく連射しやすい。
4.複数のマガジンを使う事により弾倉の交換(リロード、マグチェンジ)が速く出来る。
1.構造が単純堅牢で信頼性が高い。
2.不発発生時のリカバリーショットが容易。

不発が発生しても再度トリガーを引き直すか、ハンマーを起こせばシリンダーが回転し次弾が直ぐに撃てる。
3.口径が合えば色々なカートリッジが使える。
口径が合えばショットシェル(拳銃用散弾)やクリップを使えばセミオートの弾も撃てる。
弾頭形状も選ばない。
これはカートリッジのリムがシリンダーに当たり、保持位置が決められる為に可能になる。
セミオートタイプの短所
リボルバータイプの短所
1.構造が複雑なためジャミング(動作不良)を起こしやすい。
2.使うカートリッジと相性が出やすい。

相性が悪いと1.のジャミングを起こしやすくなる、例としては排莢不良とか、排莢出来ないと次弾が装填出来ない。
3.不発が発生した場合、上記の理由で直ぐに次弾が撃てない。
4.マガジンが1本のみの場合リロードに時間がかかってしまう。
1.シリンダーの構造上多弾数の物が作れない。
シリンダー自体がチェンバーとなり圧力に耐えられる強度、構造にするため肉薄に出来ない。
特にマグナムカートリッジ()を使う銃は強度を増すためにシリンダー肉厚が厚くなる。
大体5発から6発程度です。
2.大口径の銃はシリンダー直径も大きくなり構造上薄く出来ない。
3.全弾撃ち尽くした時の弾の込め換えに時間がかかりやすい。

(スピードローダーという冶具を使う事で有る程度解消)

マグナムとはカートリッジの種類の一つで同じ口径でも火薬量が多くより高速な弾丸が打ち出されます、その分燃焼圧力も高くなり、そのカートリッジを使うことが出来る強固な構造をもった銃に・・357マグナム・・と名前が付けられるのです、銃の種類、名前ではありません。

つづく・・。


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