映像機器展から


ビデオの撮影や編集などを趣味として楽しんでいる関係でプロ用の映像機材を見に行く事を時々やっていいます、普段はまず触れないカメラや機材に触れる事が出来るのです。
良い機材、綺麗な画像を見て目の保養にと思うのですが、ヨダレの出そうな機材ばかりで逆に目の毒になりそう・・。(^^;;;
このコーナーでは展示会で見てきたプロ用、業務用の機材をほんの少しですが紹介、まあ、自分で持つことは夢ですが・・しかし業務用の機材は軽く、小さく、しかも値段が下がって来ているのでまんざら雲の上の機材とも言えなくなって来ました、少し頑張れば手の届く所に・・。
(画像には一部去年撮影したものも含まれています。)



このカメラはレンズメーカーフジノンのブースに有った物でスポーツ中継やスタジオ等で使われているカメラ。
ズームと解像度はものすごく10m先のモデルさんをUPにしたら画面が目だけになり、まつ毛が数えられる程・・。
ズーム、フォーカスの調整も流石に使いやすい。
上のカメラを後ろから・・、あれ?真ん中に収まっているのはポータブルタイプのハンディーカメラ。
そうなんです、今のポータブルカメラは性能が良くレンズを付け替えるとそのままスタジオカメラになってしまいます。
左の四角い箱の所にズーム関係のスイッチが、右の丸いダイヤル部分がフォーカス関係のコントローラーになっています。
普段はこの様なカメラいじれませんよね。


こちらはカメラメーカーの池上のブース、これでもか・・と言う位にカラフルなデモンストレーション。
ステージの周りに並べられた各種カメラを操作する事が出来ます。
このメーカーのカメラを使ってしまうと・・。(^_^;)
とにかく使い勝手が良く画質もピカイチ、使うカメラマンの意見を取り入れて有るので”かゆい所に手が届く”と言う使い勝手。
時々使うこのメーカーのカメラ、使い慣れた自分のカメラより使いやすいのが悔しい所・・。

以前は放送局用のカメラを製造しているためアマチュアには雲の上のカメラが多かったのでしたが最近は手の届く所に性能はそのままで下りて来ました。


同じく池上のブースに展示してありましたビデオコントロールスイッチコンソール、こうなってしまうとどのスイッチがどの機能に振り分けられているか慣れないと解りませんね。
前もってプログラミングしておけば後はタイミングに合わせてボタンを操作すれば後は自動で進めてくれるのでしょう。
これはビクターブースに有った市販のパソコンを用いたノンリニア編集システム。
DVテープを用いHDD上で編集、タイトル、特殊効果処理をしてしまいます。
パソコン、編集用アプリケーション、DVのデッキを含めても120万円程度で揃ってしまう・・以前はこれと同じ事をやろうとすると少なくても400万円以上は必要でした。
長回しはちょっと無理ですが20分程度のビデオクリップの製作には十分のクオリティーが有ります。
こちらはヤマハのオーディオ用ミキシングコンソール。
これもプログラムにより各設定が一発で再現され、各チャンネルのスライダーは電動でプリセットされた位置に動きます。
このブースにあった12チャンネルのミキサー、個人的に欲しくなりました、値段も手頃だつたので。
(^^;)


こちらはスティデーカムの展示ブース、ここの製品はカメラではなくカメラを支えるシステム。

私は個人的にこの機器をかなり以前から知っていましたが、日本で知られて目に付くようになったのはここ数年でしょうか?、ステージ撮影、ドラマのロケーション、ムービーカメラを付ければ映画のアクションシーの撮影等カメラマンがアクティブに動き回ってもカメラは殆ど揺れないという機器。

上半身にガッチリとした専用ベストを装着し、スプリングでバランスの取られたアームにこれまたバランスをしっかり取ったカメラ、モニター、バッテリーを装着。
両手は軽くカメラの向きをコントロールする程度でよく重量は腰で支えます。

力よりもバランスを取るコツが必要でこれも慣れないと変に力が入ってしまい5分でへばります。
ガッチリした体格の学生さんが体験していましたが汗びっしょりで苦戦していました。
しかし慣れてしまうと小柄な女性の方が簡単にデモで背負ってしまう・・。
私も小さい物を背負ってみました、なるほどバランスをいかに取るかですねしかしおもしろいシステムです。

値段は一番上のクラスで1000万を越すそうで私の背負ったミニでも70万・・、購入するとオペレーターが一日付きっきりで講習をしてくれるとか、ミニが欲しいけど何を撮影するか・・。(^^;;;
アメリカではカメラマンがこれを扱えないと仕事が来ないと言う話です。


これは池上の記録媒体にHDD(ハード・ディスク・ドライブ)を使用したカメラ、うっかり容量を聞くのを忘れてしまったが20分以上は撮影出来ると思いました。

ただやはり衝撃に気を使わなければならないとか。
撮影終了後HDDを取り出しそのまま編集用パソコンに接続、すぐにノンリニア編集が始められる。
この画像は昨年の物だが今年は改良タイプが出ていた。

下の画像で手に持たれているのが録画用のHDDです。
カセットをカメラに入れる要領でセットします。
こちらはビクターの教務用DVカメラ。
家庭用のミニDVテープが使えるため取材先でテープが無くなっても家電店にかけ込めば入手が可能。

この考え方は以前のニュース取材用ベータカムカメラにも言える事、家庭用のベータテープも使え、いざとなったら電気屋さんで買えた。
ただしテープの送り速度はとても速く、家庭では120分録画出来るテープを20分で使い切ります、その分画質は良かったですが。
こちらは編集用のVCR(ビデオカセットレコーダー)、ABロール編集を行うには3台必要になります、家庭用に比べると飛んでもなく大きくごついですね、でも一度いじるとその操作感は病み付きになります。
これは去年の出品機器でしたが今年は同じ事をデジタルでパソコンを駆使して行います。


その他、特殊効果装置、ライト、各種フィルター類、編集用機器、アプリケーションソフト、モーションキャプチャー、プロ用オーディオ機器・・とても一日では見ることが出来ません。
とにかく進歩する速度がすごいのがデジタル編集機器、去年と今年でかなりコンパクトになっていました。
去年とのもう一つの違いはHDTV(ハイビジョン)カメラの多さ、小型化されたカメラや機材が目立ちました。