〜バイクでもカーナビを使う!〜


問題なのが、車体にどうやって取り付けるかです。できればハンドルにステ−をつけて取り付けたいのですが、幸いなことにドラッグスターの場合はその場所にスピードメーター等がありませんので取り付けスペースが十分にあります。また、ガイラシールド(シックデザイン社製)がちょうどモニターバイザーになってくれそうです。

液晶テレビ用モニタースタンドをヘッドライトケースに固定します。両面テープが裏についているのですが、重量的に両面テープだけだと不安なので、ヘッドライトケースにボルトナットで固定することにします。あと付けのシビエのヘッドライトケースは一見カーボン製に見えますが実際はただのプラスチックなので、穴あけ加工は簡単でした。



振動の多い環境での使用になるため、できるだけしっかりとした取り付けを目指します。

晴天時は、おそらくモニターが非常にみづらいことになりそうなので、黒い厚紙をつかってモニターバイザーを作るとよさそうです。


取り扱い説明書にしっかりと記載があるのですが、GPSアンテナはナビ本体とは50cm以上離れるように設置しなければなりません。本体の局発漏れがアンテナに悪影響を与えるようです。最初は本体のすぐそばにアンテナを取り付けていたのですが、衛星を補足することができなくて壊れたのかと思いました。原因は、本体とアンテナが接近しすぎていたためでした。現在はフロントブレーキのマスターシリンダーのフタの上にタイラップで固定しています。ここが上空への見晴らしが一番良さそうです。本体とは50cm離れていません(30cmくらい)が、ここなら大丈夫です。

音声信号は、本体側面に3.5Φステレオミニジャックがありそこから出力されます。アマチュア無線機のスピーカアウトを単純パラミックスして、ヘルメットのスピーカー(ケテルのやつ)からミックス音がでるようにしました。二輪車の運転中は、四輪車以上にモニターを見るのが大変なので、できるだけ音声案内を活用するのがポイントだと思います。ルート案内などは、モニターを一切見なくても、音声案内に従って運転するだけで大丈夫な場合がほとんどです。知らない土地での音声ルート案内は一度味わったら病み付きになりますよ

問題発生!

取り付けがうまくいったので、テストを兼ねてツーリングに行ってきました。ここで、問題が発見されました。バイクの振動が本体に伝わって、その振動のためにCD−ROMドライブが正しくCDを読み取れないのです。何度もリトライをしているようですが、うまくいかず、その間はナビの表示がフリーズしてしまいます。一般道をゆっくり走っている分には大丈夫なのですが、高速道路などはエンジンの回転も高いため読み取りがほとんどできないようです。帰宅後、補助ステ−をつけたり、がっちり取り付けずにわざとネジを少し緩めてブラブラ状態にしたりいろいろ振動を逃がす方法を考えたのですが、どれもうまくいきませんでした。Vエンジンなんで、振動が大きいせいもあるでしょうね。車体にがっちりとリジットに取り付けるようなタイプのナビゲーションはCD−ROMではなくメモリーカードをデータの置き場所にしているものでないとだめみたいです。

仕方が無い・・・・残念ですが、ナビ本体をタンクバックに入れることにしました。(これじゃああんまりこのページの意味がなくなってしまうんだけどなぁ・・・・)タンクバックだとダンピング効果があるようで、CD-ROMは問題なく読めています。車体につけるのと違って、雨が降っても大丈夫なこともメリットのひとつでしょう。明るいところではものすごく見づらいのですが、音声案内に頼ることで良しとします。アンテナの取り付けいちは、フロントブレーキのマスターシリンダーのままにしています。ここが一番良いみたいです。

使ってみて

ルート案内が最高です。知らない場所でも立ち止まって地図を見る必要も無く、純粋に景色を楽しんだり、運転に集中することができます。音声案内を聞けるようにしておきましょう。快適さが全然違います。なにか案内があったときだけモニターを見ればよいので、モニターが多少見づらくてもあまり気になりません。
目的地を設定すると、予定到着時刻を計算で予想してくれるのですが、これが意外なほど正確なのです。行き当たりバッタリのツーリングをするときには、日没までに到着できるかどうか、別ルートを通るとどのくらい時間に違いがでるのかなど、有用な目安を与えてくれます。北海道ツーリングと喜多方ツーリングの時は随分と楽をしました。

タンクバックだと簡単に車体から切り離せるので、セキュリティの面で安心です。専用のACアダプターを用意していけば、宿の部屋で今日走ってきたルートをなぞったり、明日のルートの設定ができますので、次の日の出発がスムーズにできます。(ルートの設定には少々コツがいります。意外と時間がかかるのでできれば宿で済ませてしまいたいです。)
長距離ツーリングや、行き当たりバッタリツーリングには必需品となってしまいました。

今後

せっかくなので、タンクバックではなく、ヘッドライトケース上に取り付けたいです。なんとか振動を逃がす工夫をこれから考えようと思います。CD-ROMではなく、メモリーカードに地図データをもった音声ルート案内のできるナビがあれば解決するのでしょうが、画面表示が充実したものがないんだよなぁ・・・・