音楽のあるライディングの愉しみ

〜ヘルメットにヘッドホンを埋め込む!〜


バイクに乗りながら仲間と無線でおしゃべりしたり、MDなどで音楽を聴きいたりしている方は、音を聞く道具に何をつかっていらっしゃいますか? 私はこれまで、ケテルの無線機用のスピーカーを使って音楽を聴いていました。無線で会話する分には明瞭な音質で良いのですが、音楽を聞く分にはちょっと・・・・・ ただのスピーカーをマジックテープでヘルメットの内側に張っただけなので、どうしても低音が不足して貧相jな音になってしまうのです。

いろいろ考えていたところ、最近アームレス(左右のスピーカーがつながっていないやつ)のヘッドホンが流行っているようで、あの大きさと形状ならヘルメットの内側に取り付けるにはちょうど良いのではないか!と思ったわけです。

今日池袋のビックカメラでいろいろな種類のアームレスヘッドホンを見て検討したら、よさそうなのがあったので買ってきました。早速ヘルメットにつけてみることにします。

買ってきたのは、ビクターのアームレスヘッドホン、HP−AL51R−XYです。ビクターにはこのタイプのヘッドホンが三種類ほどあるようですが、グレード的には真中のやつです。どれでも構造的には同じだと思います。一番高いやつには、延長ケーブルがついているので、ヘルメットとプレイヤーを切り離すときに、延長ケーブルとヘッドホンのケーブルの接続点で分離すると便利かもしれません。

このヘッドホンの良いところは、イヤーフックが簡単に外れることです。これでヘルメットの内側に貼り付けても、フックが邪魔にならないのです。しかもこいつは、ヘルメットと接触する部分が平らなので、両面テープなどが良く効く形をしているのです。

私が使っているヘルメットは、アライのαUSZ(大きさは特大、頭でかいんです)ですが、左右の耳の部分にくぼみがあるので、そこに両面テープを使ってスピーカーを貼り付けます。耳とパッドの距離がちょっとだけ遠いので、薄く丸く切ったスポンジか何かを間にはさんで間隔を調整すると良いかもしれません。さらにきっちりと固定するために、針と糸で3〜4箇所ヘルメットのパッドとヘッドフォンのパッドを縫い付けてしまうと完璧だと思います。

パッドの裏にケーブルを挟むようにして、なるべく外から見えないようにケーブルを引き回します。あまったケーブルはヘルメットの耳パッドの裏に丸めてつめこんでしまいます。(笑)

左右をわたるケーブルは、ビニールテープでヘルメットの後ろのふちに沿って貼り付けてしまいます。ちょっと見た目が悪いけど、すぐに取り外せるのでこんなんでいいかな?

実際に音楽を聞いてみると、静かな室内では、音量、音質とも申し分ありません。ケテルのスピーカーとは比べ物にならないくらい低音が充実しています。しかし、実際に走行してみると、風切音やエンジンノイズ、排気音、タイヤのノイズ、周りの車のノイズ等でどうしてもある程度は低音がマスクされてしまいます。逆にいえば周りの音がある程度聞こえるので安全面からいうと好ましいということになるんでしょうか。

インナーイヤータイプのヘッドホンをしてヘルメットをかぶるのが、音量音質の面から言えばベストなのかもしれませんが、私は耳の形状がインナーイヤータイプのものには適していないらしく、耳からすぐに外れてしまうのです。ヘルメットをかぶるときに余程慎重にやらないとすぐにぽろっととれてしまいます。これが結構イライラするんですよ。
ヘルメット埋め込みヘッドホンは、そんな心配はないのでかなり気に入っています。

ソロツーリングなんかにでかけて、途中で雨なんか降ってきて、それでもどうしても走らなければならない時に、音楽でもあれば少しは気持ちが救われるというものです。

でも、あまり大音量で音楽を聴きながらバイクに乗るのは危険なので、安全な範囲で楽しんでくださいね。