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ハンガリーの文化



ハンガリー語

 言語について少し知っている人ならば、ハンガリー語が、語彙の面でも文法の面でも、他のヨーロッパの言語と全く違うことにすぐに気づくでしょう。言語学者によるとハンガリー語はフィン・ウラル語族に属しているそうです。他のフィン・ウラル語族の言語と同じように、ハンガリー語も接辞を用います。日本語の助詞と同じように名詞の後ろにつけます。日常使われる音素は39音で、そのうち14が母音(長母音が7、短母音が7)、残りの25が子音です。


宗教

 ハンガリー建国の父、イシュトバン1世のおかげで、キリスト教が入りました。ハンガリーに最も広く行き渡った宗派はローマ・カトリックです。ヨーロッパの宗教改革の時に、国民の一部がプロテスタントに改宗した。国の東国境に近い地域、トランシルバニアではプロテスタントの勢力が強く、西の地域ははカトリックが多いです。第二次世界大戦後、教会と国家は完全に分離されました。礼拝の自由は認められていましたが、宗教や信者に対しては偏見がもたらされましたた。社会主義の時は神を信じない人が多くいました。


ハンガリーの行事、祭日

 ハンガリーの行事は、主に宗教に関する行事、歴史の出来事に関する行事、国際的な行事に分けられます。

 キリスト教に関する謝肉祭は宗教的な祭りですが、また春を迎える祭りともいえます。1月6日頃からイースター(復活祭)の間に各地でパーティーが行われます。その時、いろいろな洋服をきて楽しみます。イースター(復活祭)は3月の後半から4月の前半頃にあります。キリスト教でイエスが復活したことを祝うものです。12月6日にはサンタクロースの祭りです。12月24日はクリスマスです。ハンガリーでは愛の祭りと言われています。

 歴史の出来事は3月15日の革命記念日(1848年)、8月20日の建国記念日(1000年)、10月23日のハンガリー動乱記念日(1956年)などがあります。

 国際的な行事は3月8日の婦人の日、5月の第一日曜日の母の日、5月の最終日曜日の子どもの日などです。

 個人的に誕生日を祝う人は多いです。だいたい誕生日のときパーティーをして、ケーキを食べて祝います。ハンガリーでは、また名前の日もあります。1年間1月1日から12月31日まですべての日に名前が決められています。自分の名前の日には友達や家族から祝ってもらいます。キリスト教の国ではこのような習慣があるはずです。誕生日は教えてもらわなければわかりませんが、名前の日はみんな知っているので、プレゼントをすることができます。


教育

 ハンガリーの教育制度は8・4制で、小学校が8年、つぎの中等学校は4年です。義務教育は小学校の8年間となっています。子供は6歳から小学校へ通いますが、6月以降生まれの子どもは次の年から入学します。

 ハンガリーでは新学年は9月から始まります。前期は1月の終わりまでで、後期は2月から6月半ばまで続きます。小学校や中等学校などの冬休みは12月から1月にかけて2週間、春休みはイースターの時、1週間、そして夏休みは6月半ばから9月までで、合わせて13週間の休みがあります。中等学校は、高等学校、専門高校、職業訓練校などがあります。ハンガリーでは初等、中等教育は無料です。短期大学は3年間、大学は4年間か5年間です。ハンガリーには約60の大学があります。入学試験は大変難しく、競争は毎年激しいです。


文化施設

 国内には約3000の映画館があります。首都ブダペストには劇場は約20あります。ハンガリー人は音楽好きで、有名な作曲家、リスト、エルケル、バルトーク、コダーイなどは日本でも知られています。ハンガリーは約700の美術館や博物館があり、その中で一番大きいのはブダペストの国立博物館です。また、約8600の歴史的建造物および遺跡があります。



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