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地理、人口、地域、行政区、気候



 地理

   ハンガリーは中央ヨーロッパの小さい国です。面積は約9万3千平方キロメートルです。ヨーロッパ36ヶ国の中で16番目の大きさです。東西の長さは528kmで、南北は268kmです。だいたい日本の4分の1のひろさです。日本の北海道よりもすこし大きいくらいです。

 ハンガリーの周りには、東はルーマニアとウクライナ、南はクロアチアとセルビア、西はオーストリア、北はスロバキアなどの国があります。


 人口

 ハンガリーの人口は東京と同じぐらいで1000万人ぐらいです。人口密度は1平方キロメートル当たり114人です。近くの国との戦争などによって国境が何度も変えられました。ですから、現在のハンガリー領土の周りには多くのハンガリー人がすんでいます。特にルーマニアは多いです。現在ハンガリーにいる民族はハンガリー人96.6%、ドイツ人1.6%、スロバキア人1.1%、ルーマニア人0.2%、南スラブ人0.3%、そのほかの人0.2%です。ハンガリー人以外の民族はたいてい二か国語をはなします。


 地域

 ハンガリーはアルプス、カルパチア、ディナール山脈に囲まれたカルパチア盆地にあります。ハンガリーの国土の84%は海抜200m以下の平地です。14%が海抜200mから400mまでの土地で、400m以上の山は2%しかありません。もっとも高い山はハンガリーの北にあるケーケシテトー(1014m)で、もっとも低いところはティサ川の南にあるセゲドという町です(78m)。

 国の真ん中を流れるドナウ川はスロバキアからハンガリーに入り、首都のブダペストをふたつの部分に分け、ハンガリーを出ます。ハンガリーの中を流れるドナウ川の長さは417kmです。東にあるティサ川は595kmです。

 ハンガリーはだいたい以下の六つの地域に分けられます。

1.北ハンガリー中央山脈〜ドナウ川の東からスロバキア国境に沿ってある部分。平均400m以上の高さで、一番高い山であるケーケシテトーもここにあります。

2.大平原。ドナウ川の東岸から、東部・南部の国境まで位置しています。国土の半分以上を占めています。

3.小平原。ハンガリーの北西部にあります。小平原の西側にあるフェルト湖はハンガリーでは二番目に大きい湖です。

4.ハンガリアン・アルプス。オーストリアン・アルプスのふもとにあって、オーストリア・クロアティア国境に沿っています。

5.トランスダヌビアン中央山脈。バラトン湖北部からドナウ川までつながっています。

6.トランスダヌビアン丘陵。バラトン湖より南、ドナウ川とクロアチア国境の間に位置します。平均の高さは400mを越えません。


 行政区

 ハンガリーは行政的に19の地域(日本の県のようなものです)に分かれています。人口が最も多い県はペスト県で、人口密度は1平方キロメートル当たり155人です。この数は全国人口密度よりかなり高いです。人口密度の一番低い県はバラトン湖より南西にあるショモジ県で、ここは1平方キロメートル当たり58人となっています。首都は22地区に分けられたブダペストです。面積は525km2、人口は約211万人、人口密度は1km2当たり4029人で、ハンガリーの全人口の約20%が住んでいます。


 気候

 ハンガリーの気候は大陸性気候ですが、西から大西洋型、南から地中海気候圏の影響を受けています。ですから、ハンガリーでは天気が変化しやすく、近くの地域でも気温や天気が全くちがっていることがよくあります。

 ハンガリーでは四季の変化があります。日本とほぼ同じで、三、四、五月は春、六、七、八月は夏、九、十、十一月は秋、十二、一、二月は冬となっています。冬は一月の平均気温は−10度から1度ぐらいで、夏は8月の平均気温が23度から27度ぐらいです。



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