六甲山ハイキング(杣谷・摩耶山・青谷)  2002.9.15(日)  曇り時々晴れ。
 2002.9.15作成  2002.9.29更新 写真を掲載しました。   やや健脚者向き。
阪急六甲駅 〜 杣谷 〜 ロープウェイ摩耶山上駅 〜 天上寺跡 〜 青谷道 〜 阪急王子公園駅
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[徒歩行程] 
 阪急六甲駅(10:30)→護国神社前(10:45)→長峰橋(11:00)→杣谷峠(12:45)→アゴニー坂(13:00)→オテルド摩耶手前の見晴らし岩(13:20着、昼食後13:45発)→ロープウェー摩耶山上駅(14:00着、14:15発)→摩耶山史跡公園(旧天上寺跡)→青谷登山口(15:15着)→阪急王子公園前駅(15:35着)





アプローチ
 阪急六甲駅から北へ歩くとすぐ六甲山登山口(交差点名)である。ここを左折してバス道路添いに歩くと、バス停護国神社前までは15分程で足慣らしに丁度良い。護国神社の手前右側に生協があるのでおにぎりなどの昼食や飲み物を仕入れることができる。
 護国神社の先を右折するといきなり急坂になる。しばらくすると「直進人車行き止まり」と表示があって右へ回り込む。この所は要塞のような高い石垣に大きな窓が開けられ、ルクセンブルクのボック砲台のようだ。ここからはさらに急坂になり、自転車をこぐように舗装路を上る。右に中学、左に教会を見て過ぎると程なく長峰橋である。3、4人だと六甲駅からここまでタクシーで来るのが正解。
谷(そまだに:カスケードバレー)
 巨大な砂防ダムが次々現れ、高巻きする度に急坂になる。登山道は上るほどに整備されていてやがて石組みの階段が続くようになる。曇り空のお陰でさほど暑くない。高度が増すに連れ風も涼しくなる。水量は少ないが、沢が目を楽しませてくれる。誰かが放流したのだろうか、みすぼらしい流れにも小さな川魚がいる。昆虫の死骸を投げ入れると大騒ぎが始まって面白い。
 もう結構だと思う頃、ドライブウェーにでる。ここが杣谷峠である。立派なトイレがある。杣谷の眺望はたまに大阪湾が見えるが、大きく開けることはない。この登りは健脚者向き。子供は歩き慣れていないと辛抱出来ないかも知れぬ。中年男女15人の団体(登り)と、子連れの家族(下り)、5,6名の単身の登山者(下り)に出逢ったが静かな落ち着いた良い林間コースだ。


杣谷入口(登山口)

砂防提が多い

水たまりには小魚がいた

杣谷峠。ドライブウェイである
アゴニー坂、摩耶山頂
 杣谷峠から奥摩耶ドライブウェーを摩耶山方面に15分ぐらい歩くと左に入る登山道がありアゴニー坂と呼ばれている。agonyとはすごく苦しいという意味で明治末にイギリス人が名付けだそうだ。確かに急坂だが15分ぐらいで道幅が広くなりやがてホテル用の駐車スペースにでる。この駐車スペースの南東側の少し高い草地へ登り、滑りやすい踏みあとをおりると絶壁の岩にでる。小さいスペースだが見晴らしが良く人がいないので休憩適地。関空から大阪市街、淡路島、神戸の市街地が一望できる。なお、今はホテル(オテルド摩耶)になっている辺りは地図には国民宿舎(休業中)とある。
 一般車通行禁止のドライブウェーを山上方面に歩くと10分ほどでロープウェー摩耶山上駅である。昨年は休業中だったがいつの間にかきれいになって運転している。子供の頃の記憶では夜景が大変美しかった。摩耶山を知らない人は、夜景と星空を見るために一度は来て貰いたい。なお、もちろん昼間も絶景である。


オテルド摩耶裏の休憩適地から

同所。六甲山牧場をみる

同所の岩から生えだした松

摩耶山頂から大阪市街をみる

摩耶山頂から大阪湾方面。関空

摩耶山頂から神戸市街

摩耶山頂から須磨方面

ロープウェイ摩耶山上駅
天上寺、青谷道
 摩耶山頂(698.6m)の広場からロープウェー山上駅の西側へ回り込むとすぐ、左へ下る道がある。「上野道、青谷道」という表示に従って快適に下る。道沿いに最近布設されたらしい黒い水道用のパイプが大変目障りである。上水にしては標高差が大きすぎる。青谷の汚染がひどく、ロープウェー山上駅のトイレとレストランのせいではないかと疑っているので排水管ならまあ許せる。
 天上寺は昭和51年に消失した。伽藍跡は石積みが残るが面影もない。石灯籠は全て割れ落ち、石畳と石の階段のみ残る。敷地からは瀬戸内海が見渡せる。摩耶の山名の由来だが、天上寺の伽藍の説明レリーフによると釈迦の母を摩耶夫人(ぶにん)ということらしい。
 長い石段を下ると手前の山門は残っておりさらにずっと参道は掃き清められている。六甲の白い土が美しい道である。ちょうとこのページの背景色のような象牙色です。
 人里が近くなると掘っ建て小屋が散在し砂防ダムの河川敷などを乱雑に占領しているのが見苦しい。青谷道の登山口をでて青谷川を渡ってすぐの青谷4丁目は私が小学校1年生まで父母と住んでいた町である。殆ど記憶はないが、輝輝坊主を青谷川に流したことなどを覚えている。夜になると船の汽笛が聞こえたものだ。登山口から阪急王子公園前駅迄は20分程の快適な下りである。


天上寺の説明レリーフ。
拡大すると読めます。

天上寺跡


天上寺山門より参道をみる。
きれいに掃き清められている。
右の写真では岩肌が苔むして美しい

天上寺山門


登山道はずっと人里まで、歩く幅
だけきれいに掃き清められている。
日蓮宗とあった。

青谷道の市街地近くにて。
小さな茶畑があった。
右は私が通った妙法院(幼稚園)


資料 オテルド・摩耶

END


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