奥穂高登山  2000.8.7〜2000.8.9      写真をアップしました

 あらかじめ予想してはいたが、長野県の天気はかなり不安定な状態で雷雨の心配があった。もひとつの心配は体力的な衰えと去年大杉谷の長い下りで傷めた膝だった。
 予想通り涸沢の登りでばてた。同じく翌日の奥穂の登りでも30分ぐらいごとに休憩して標準コースタイムややオーバーの速度。下りは或る程度の早さを保てば膝の負担が少ないためかなり飛ばした。
 今回苦労したのは奥穂下山時の豪雨である。山頂はあいにくのガスだったが昼食を食べ終わってすぐに降り出した。穂高岳山荘に付く頃は本格的な雨となり、ザイテングラードの下降が終わる頃は大粒のたたきつけるような雨となった。ゴアテックスの雨具も20年以上前の代物では耐えられず、パンツまで濡れた。ずぶぬれで歩き通し、涸沢小屋にやっとの思いでたどり着いた。登頂後ここで生ビールを飲むのが今回の目標の一つでもあったので、ずぶぬれのままだったが当然飲みました。2年前の好天の日に来たときには付近の雪を切り出してジュース類を冷やしており、屋外の穂高の岩稜が一望できるテラスがずいぶんにぎわっていた。今年はやや雪が少なく客が喜ぶ演出も出来ない。残念ながら屋内での乾杯。この場所でこのビールを飲むためだけにでもまたぜひ来たいものだ。
 涸沢カールはいつもながら美しい場所だ。朝日に照らされた穂高の峰峰を眺めることができた。今回のハイライトは奥穂山頂からガスの中に見えたジャンダルムである。ガスの中に見え隠れする垂直の滝谷からそそり立ち、ぞっとするような景観である。
 洋介は3度目の穂高行きでようやく山頂を踏めた。親子二人でほぼ10年続いたアルプス山行も今回でどうやら一区切りのようだ。


コースタイム(概略)
8.7(月)
 自宅発6:40 八王子発スーパーあずさ1号にて松本、新島島経由上高地12:10着
 上高地発12:30 横尾着 15:00 涸沢着 18:40
8.8(火)
 涸沢発7:30 穂高岳山荘着10:50 奥穂山頂着12:00   
 奥穂山頂発12:30 穂高岳山荘着13:00 涸沢着15:30
8.9(水)
 涸沢発7:15 横尾着9:15 上高地着12:00
 上高地12:20発松本電鉄バスにて新島島、松本からスーパーあずさ10号にて八王子経由で自宅着18:40


食料計画 (黒字は計画。赤字は計画の変更やコメント)
8.7(月)
 朝 (車中)手製弁当
 昼 (上高地)弁当。朝食の豪華なおかずの余り
 夜 (涸沢)ビーフシチュー(レトルト)およびライス(無洗米)、ポタージュスープ(粉末) 
    初めての無洗米は失敗。底が焦げたのに芯があり洋介はほとんど食えなかった。ポタージュは中止。
8.8(火)
 朝 (涸沢)ラーメン、ゆで卵。うまかった。
 昼 (奥穂山頂)手製チョコクッキー、桃缶。桃缶が最高。シロップも全部飲み干す。荷物を切りつめたテント山行で唯一の贅沢。
 夜 (涸沢)カレーライス(レトルトカレーおよび無洗米ライス)、ポタージュスープ(粉末)
    今日は時間もあったし飯を上手く炊く自信はあったが、食欲がないという洋介の意見で翌日用のクッキーとポタージュスープ各自2人前に変更。おいしく食べられた
8.9(水)
 朝 (涸沢)ラーメン、ゆで卵。もちろんうまかった。
 昼 (徳沢)手製チョコクッキー、ジュース、
   クッキーを前日食べてしまったのと上高地で珍しくバスにすぐ乗れたため昼食の時間がなかった。松本まで我慢して最近恒例になっている信州そば(老舗こばやし)を堪能。当然生ビールも。
非常食
 サラミソーセージ、チョコレート、甘栗
行動食
 氷砂糖、ジュース(ビタミン入りレモネード粉末)
薬類
 ビタミン剤、風邪薬、消毒薬、下痢止め、その他持病用。

装備
(工事中)