ブラウザのキャッシュ機能について

1999.7.18作成  2000.9.23 UP


 インターネットエクスプローラやネットスケープナビゲータ (これらのインターネット閲覧用アプリケーションソフト
のことをブラウザと言います) でインターネットのホームページを見ると、一度読み込んだページが自分のパソコ
ンの中に自動的に保存されます。このパソコンのハードディスクの中に保存される場所のことをキャッシュと言い
ます。
 キャッシュは決められた容量の範囲で自動的にどんどんデータを貯めてゆき、古い物から自動的に削除して
ゆきます。キャッシュのお陰で同じページを表示する場合はページが以前見たときと同じ場合はキャッシュの方
のデータを読み込み無駄なダウンロードを少なくし、また表示の速度を速くしています。
 この機能についてちょっと詳しく述べます。

 キャッシュがどのファイルかは、ブラウザの設定をみてみれば わかります。なお、キャッシュでは総容量と保存
期限を設定してあるので、これらを超えれば自動的に消去されます。
 Explorerの「表示」をドラッグして「インターネットオプション」をクリックしす。そのなかの最初のページ「全般」の
中段の「インターネット一時ファイル」の「設定」をクリックします。(一時ファイルというのが、キャッシュの意味です)
そうすると「現在のフォルダ」という表示を見ることができます。
 過去に表示したホームページはインターネットエクスプローラの場合(Temporary internet files)というフォルダ
に収納されています。
 「C:\WINDOWS\Temporary Internet Files」
と表示されていたら、キャッシュはCドライブ(ハードディスク)のwindowsというフォルダのなかのTemporary Internet
Filesというフォルダの中にあるということがわかります。

 パソコンのハードディスクの中はこのようにフォルダが階層構造となっており、ファイルはそれぞれのフォルダの
なかにあります。目的とするファイルを指定する場合は、そのファイルの属するフォルダをすべて上位から順に指
定してやる必要があります。このとき指定するフォルダを「パス」とも言います。
 デスクトップ(最初に表示される画面)にエクスプローラというアイコンがありますが、これはファイルの閲覧およ
び操作のためのアプリケーションです。(インターネットエクスプローラとは別)これを使用するとフォルダの階層構
造がわかり、目的とするフォルダやファイルを簡単に探すことができます。
 エクスプローラで表示されるファイルはデータファイルの場合、通常クリックするだけで、そのデータのアプリケー
ションが自動的に立ち上がり(プログラムファイルが実行されたわけです) データファイルを開くことができます。
ただし、誤操作により大事なファイル(プログラムやデータなど)を消去や移動してしまった場合はやっかいなこと
になります。
 Temporary internet filesの中のファイルは、読み込んだホームページのデータの単なる集まりですから、消して
しまっても問題ありません。ホームページはひとつのファイルのように見えますが、実際は多くのファイルから成り
立っています。
 エクスプローラでこのフォルダの中をみると、すべてのファイルに閲覧した日付とホームページの場所が表示され
ているので、過去のページをファイルごとに見ることができます。ホームページが自動的に保存されることの意味は、
過去に見たページはいちいち通信回線から取り込まずにハードディスクの方のファイルを表示することによって表示
速度を上げることと、外部のネットワーク上のデータの量を少しでも削減して効率的に使うためです。このため、ブラ
ウザ(インターネットを見るためのソフト)では、常に外部のホームページとキャッシュのファイルとを比較して、外部
のファイルが更新されていない場合はキャッシュの方を表示するようになっています。
 ファイル操作については、判断に迷ったらその操作を行わないほうが賢明です。


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