パソコンをこれから始める人へ  2000.10.30作成  2002.3.17更新

個人の著作物ですので転載を許可しません。

最新情報 2002.3.17更新
1.どんなパソコンを買えばよいか
 初心者にはノートパソコンを勧めます。特に音楽や映像関係の特殊な機能が必要なければ普及品でも実用上
十分な性能になってきた、安価なこと、自宅から持ち出して操作や設定の相談ができることなどが理由です。
なお、自宅にスペースがあってかつちょっと教われる人がすぐ自宅に来てくれるような場合は、性能の良いデ
スクトップタイプも良い選択です。
 価格はノートパソコンが16万円ぐらいから25万円位です。デスクトップだと12万円位でも十分。プリ
ンタは1.7〜2.8万円位です。

2.いつ買えばよいか
 春モデルが出そろいました。OSは「ウィンドウXP」一色となりました。ノートパソコンでもA4タイプの
機種ではほぼCD−R,RWが標準搭載されるようになりました。RAMは256MBのものが良いでしょう。でき
ればUSB2や無線LAN機能(IEEE802.11b)が搭載された機種をお勧めします。

 本格的な動画通信の環境が次第に整ってきました。携帯電話がモバイルパソコンと融合してゆきます。

3.接続業者はどこがよいか
 初めは一般の加入電話回線を使ったモデム通信で十分。自宅から市内料金で接続できる大手のプロバイダに
加入します。契約はいろいろ種類がありますが一番安価なサービスを選ぶとよいでしょう。長時間インターネ
ットに接続するようになったら契約を見直して行きます。

4.通信はどうすればよいか
 ちょっと慣れてインターネットの接続時間が増えてくれば、常時接続のADSLを申し込むと良いでしょう。
昨年9月からADSLが実質的に始まったと言って良いのですが、月3、000円から5、000円位で通信料と接続
料込みで使い放題となります。またスピードはISDNより格段に速く10倍から100倍以上の速度になり
ます。
なお、自宅外へ持ち出して通信(モバイル)したい場合は初めからドコモなどの無線にします。

 これからパソコンを始めたいと思っている方は、1項をお読み下さい。
 これからパソコンを購入したいと思っている方は、2項と3項をお読み下さい。
 インターネット接続については4項をお読み下さい。
 パソコンを使うのに必要な知識については5項をお読み下さい。
目次 更新日付 更新の概要

1.パソコンを何に使うのかを考えてみよう
 1-1 パソコンで出来ること
 1-2 パソコンで出来ないこと
 1-3 パソコンのようでパソコンでないPDA(携帯情報端末)

2.パソコンを何処で使うのかを考えよう
 2-1 パソコンの種類と特徴
 2ー2 海外での使用

3.パソコンとプリンタの購入について
 3-1 パソコンの選び方
 3-2 パソコンのメーカと購入方法
 3-3 プリンタのメーカと機種について

4.インターネットの接続業者と通信について
 4-1 プロバイダ(接続業者)について
 4-2 通信のこと

5.パソコンを使いこなすには
 5ー1 パソコンを使いこなすために必要な知識や練習
 5-2 アプリケーションソフトの覚え方
 5-3 ブラインドタッチの練習方法
 5-4 パソコンのハードと周辺装置の基礎
 5-5 ソフトウェアの基礎
 5-6 マッキントッシュのこと


1.パソコンを何に使うのかを考えてみよう
 1-1 パソコンで出来ること
   始めにパソコンでどんなことができるのかを説明します。自分だったら趣味や仕事でこんな風に使いたい
  というイメージを掴んでください。
  1-1-1 インターネット 
     a.ホームページ(以下HP)を見る
       HPでは大抵どんなことでも調べることができます。そして世界中の情報のなかから必要な文書
      や画像を自分のパソコンに取り込んで保存したり、加工したりプリントしたりすることができます。
       企業や個人のHPを見ることによって、様々な意見を集めたり統計情報などをしることができま
      す。自分の趣味や仕事に必要な情報が得られます。
       新聞社のページでは新聞よりも早くニュースを読むことが出来ます。テレビ局のHPでは番組の
      内容や料理のレシピなどが掲載されています。天気予報や時刻表、飛行機の発着案内なども調べる
      ことができます。もちろん交通機関の予約やホテルの予約も可能です。買い物ができます。衣料品
      や食品だけでなく株も買えます。オークションで品物を売ることもできます。
       逆にHPを自分で作って見て貰うこともできます。商品を世界中に販売することもできます。も
      っともHPを大勢の人に見て貰うことはなかなか難しいのですが。

       HPの中には掲示板という機能を持つページがあります。一つのページの中にだれでもが書き込
      むことができ、書き込むためのフォーム(記入欄)が用意されています。
       チャットというものもあります。掲示板に似ているのですが、チャットルームでは一つのページ
      の中で大勢の人が文字で会話をします。掲示板との違いは、同時性の高いものが「チャットルーム」
      と考えて良いでしょう。
     b.メール
       自分のメールアドレスは世界でひとつです。携帯電話などのメールと違って長文が送れます。写
      真や音声を添付することもできます。
       メールの良いところは自分の好きなときに書けたり読めたりするところです。電話と違って邪魔
      されません。また手紙と違って簡単に作成し直ぐに相手に届けられます。また、同時に大勢の人に
      送ることも簡単です。
       メールの欠点は相手がいつ読んだかわからないことです。でもそれは手紙でも同じですよね。
       近い将来、動画(動く画像のこと)を使ったテレビ電話のようにも使えるようになります。現在
      でも通信環境を整えればかなりのことができます。
       年賀状もメールでやりとりすることができます。スポンサー付きでお年玉(景品)付きのグリー
      ティングカードサービスもあります。音楽付きもあります。

       携帯電話でもメールができます。文字だけを送るなら携帯電話で充分です。しかし、ちょっと長
      い文章になると無理。大量の情報を分かり易く相手に伝えるためにはパソコンのメールが適してい
      ます。パソコンのメールだと背景の画像や音楽を付けたり、字体(フォント)を変えたり大きくし
      たり、カラーにすることもできます。写真やデータなどのファイルを添付して送ることもできます。
       なお、最近の携帯電話では、携帯電話用に小さく作成されたインターネット上のホームページを
      見ることができます。
     c.ネットニュース
       何万という細分化されたテーマごとに質問や意見をやりとりするのがネットニュースと言われる
      機能です。よほど特殊なことでなければここでわからないことは無いと思います。以前パソコンの
      事で質問したら、直接製造メーカの人から懇切丁寧なメールを貰いました。でも母が「茶道」に
      するテーマを探した時には残念ながら見あたりませんでした。
     d.ホームページを作成する
       自分でホームページを作成することは、ワープロで文章が作れる人ならとても簡単です。HPの
      文書が出来たら、FTPというソフトであなたのプロバイダ(インターネットの接続事業者)のサ
      ーバに書き込むだけでOK。ホームページを作成すると、世界中の誰でもがあなたのホームページ
      を見ることができるようになります。仲間内や家族で楽しむのも良いし、お店や商品の宣伝もでき
      ます。しかし不特定多数の人に見て貰うことはなかなか難しいのです。
     e.通話、テレビ電話 
2002.3.17 new
       現在ウィンドウズの基本機能として「メッセンジャー」という、特定の個人同士が音声で通話で
      きる機能があります。マイクロソフトに登録したID(個人の識別番号)をお互いに登録するだけ
      で、相手がインターネットに接続すると同時に通信可能となります。もちろん特別な費用は必要あ
      りません。最新のウィンドウズXPにはこれの動画通信機能が備わっていますので、8,000円ぐらい
      のビデオカメラがあれば、回線速度次第でそこそこの品質の画像が相手に送れます。現在では半静
      止画といった所です。
       1〜2年後にFTTH(光伝送)の通信環境が整備されれば、TV画像並の解像度の動画通信が
      ただ(月数千円の接続料のみ)で出来るようになります。そうすると生活や仕事どころか世界中の
      文化が変わります。放送と通信が融合します。コミュニケーションにおいては地理的な距離が無く
      なります。その結果たぶん、世界はあらゆる面で均一化してゆきます。トフラーの「第三の波」で
      は自動化・大量生産をもたらした「産業革命−第二の波」に続く、情報通信の発達による変化とい
      うのは、いわば「輝かしい未来」の予告でした。ですが私は、これまで地域問題とされていたよう
      な貧困や生命の危険さえも、人類全体が共有化して行かねばならない時代なのだと考えています。
  1-1-2 文書作成・表計算・図、イラスト・プレゼンテーションなど
     a.ワードプロセッサとして文書を作成する
       日本語の文書作成装置のことをワードプロセッサと言います。略して「ワープロ」というのは聞
      いたことがあると思います。ワープロ機能は現在ではワープロ専用機もパソコンも実力の差がなく
      なりました。ですから文書作成機能はパソコンの機能の一部となったといっていいでしょう。毛筆
      縦書きなども自由自在です。
       ワープロ機能のメリットは、定型文を保存しておくと一部修正するだけで何度でも使えることで
      す。慣れれば手書きよりも疲れずにずっと早く入力することができます。文章を訂正するのも簡単
      なので思いつくまま作成した文章を後でじっくり推敲する事ができます。知らない漢字も自在に使
      えます。
       欠点は、キーボードで文章を入力するのに、ちょっと慣れを要することです。でもメールでも日
      本語入力は避けて通れませんので、練習するしかありません。
       「一太郎」とか「ワード」が有名なワープロソフトです。このようなソフトを「アプリケーショ
      ンソフト」といいます。これらで作成した文書を印刷するためにはプリンタが必要です。
     b.表計算ソフト
       ちょっと耳慣れないかも知れませんが、例えば家計簿を思い浮かべて下さい。簡単に言うと縦横
      の計算が自動的に出来るような表が簡単に作れます。もちろんあらゆる関数が使えます。入力する
      と瞬時に計算結果が表示されます。「マクロ」という機能を使いこなせるようになると、たいてい
      のプログラムが自分で作れるようになります。入力されたデータから指定した様式のグラフが自動
      的に作成できます。大量のデータの検索や並べ替えもできます。
       表計算ソフトでは「エクセル」や「ロータス123」というのが有名なアプリケーションソフト
      (以下ソフト)です。
     c.図、イラストレーション
       部屋の模様替えのプランなどが簡単に作れるようなソフトもあります。「VISIO(ビジオ)」
      が有名です。
       手書きでイラストを作成することもできます。ちっさなマークを作ってこれをワープロの文書に
      張り付けることもできます。
     d.プレゼンテーション(提案)
       講演や発表などで図表や文書を大勢に見せるとき、以前はスライドやOHP(オーバーヘッドプ
      ロジェクター)が使われていましたが、最近ではパソコン画面を大きなスクリーンに拡大投影して
      見せるビデオプロジェクターが使用されることが多くなってきました。この時使われるのがプレゼ
      ンテーションソフトとして有名な「パワーポイント」です。販売のために商品の説明をするのにも
      便利なソフトです。見せる相手が少人数の場合はパソコンの画面を直接顧客に見せます。
  1-1-3 ゲーム
       ゲームを楽しむのならプレステ2のような専用機のほうが良いと思います。しかし、シミュレー
      ションゲーム(例えば飛行機を操縦するフライトシミュレータ)などパソコン独特のゲームもあり
      ます。囲碁将棋や麻雀などはパソコンで十分楽しめます。
       最近ネットゲームといって、多数が一つのゲームに参加して画面上の登場人物となって戦闘した
      りお金を稼いだりして遊ぶことが流行りつつあります。ゲーム上で獲得する武器などのアイテムを
      参加者同士が金銭で売買するようなケースも発生しています。
  1-1-4 音楽    2002.3.17 更新
     a.MIDIといって、画面上で作曲したりMIDI対応の楽器からパソコンに直接入力して自由に
      音色を変えたりカラオケを作ったりすることができます。本格的には特殊な装置とソフトが必要で
      す。MIDIの価値は、自分で楽器が演奏できなくてもパソコンのソフトで楽譜さえ作れば自作の
      曲をフルオーケストラで演奏させることができるところにあります。得意な楽器があれば、その楽
      器以外のパートをパソコンで演奏させて自分が演奏した音はデジタルで取り込んでマスターを作る
      ことも出来ます。一流のミュージシャンがステージで使うこともあります。カラオケは大半がMI
      DIです。
     b.MPEG3(エムペグスリー)というのは聞いたことがあるかも知れません。音楽のデジタル圧
      縮の規格です。パソコンで大抵の音楽を良い音質で聞くことが出来ます。この場合はオーディオ装
      置につなぐか、音質重視のパソコンが必要となります。
       最近携帯用の音楽再生装置(ウォークマンなど)ではMDが主流ですが、次第にメモリーを使用
      した可動部の全くない記憶装置が普及すると思います。携帯やモバイルPCと融合した製品になる
      可能性もあります。音楽データをデジタル変換し、ファイル形式でメモリーに保存したり、メモリ
      ーから取り出して再生したりするわけですが、厖大な音楽データをなるべく圧縮して限られた容量
      のメモリーを有効に使用するための規格がMPEG3です。
       パソコンでは生の音楽信号(アナログ信号)をデジタル化(オーディオキャプチャーといいます)
      し、データを圧縮し保存することができます。つまり現在も既に販売されている携帯用メモリー式
      音楽再生装置に書き込む音楽ファイルを自由に作成できるというわけです。
       さて、この音楽ファイルは現在の所、実質的に無償で無制限に入手できます。提供する側は違法
      となります。
     c.CD−R/RW
       CD−Rというのは、一度だけ書き込み(記録)が出来るCDのことです。CD−RWというの
      は何度も書き込みが出来るCD、すなわち書き込んだり消したりできるCDのことです。
       CD−R/RWを搭載したパソコンでは好きな音楽CDを作ったり、市販CDのコピーができま
      す。市販の音楽CDでは、コピーを防ぐような機能をCDに持たせようという動きがあります。
  1-1-5 映像      
2002.3.17更新
     a. デジタルカメラ  
       デジタルカメラが本格的に普及しつつあります。デジカメはフィルム不要、現像不要の上、好き
      なサイズで何枚でも自分でプリントができます。でもこの作業は以外に面倒ですし、用紙代やプリ
      ンタのインク代も結構かかります。またパソコンが有る程度使えないとデジカメは使えません。
       デジタルカメラの利点は小型で軽量なこと、可動部が少なくて故障しにくいこと、後で写真の補
      正が容易なこと、その場で移り具合を有る程度確認できることなどです。数年後にはフィルムカメ
      ラは特殊なものになってしまうと思います。自分でデジタル画像をパソコンに取り込んで、パソコ
      ン画面上で見るためのアルバムを作成したり、写真を印刷する場合はどうしてもパソコンの操作を
      習得する必要があります。
       デジタル画像はレタッチといって色調や明暗を変えたり、画像そのものを加工することもできま
      す。トリミングも自由ですしプリントのサイズも設定次第で自由に選択できます。手間をかければ
      背景画像を取り替えたり色を変えることもできます。
     b.ビデオムービーの画像編集
       ビデオムービー(ビデオカメラ)の動画編集も可能です。デジタルビデオの場合はデータをパソ
      コンに取り込んで自由に不要部分をカットしてつなぎ合わせたり、タイトルを入れたりすることが
      でき、再度カメラに挿入したビデオテープに録画したり画像CDやDVDを作成することもできま
      す。
     c.DVD
      DVD装置を搭載したパソコンではDVDを再生することができます。画面のサイズや音質を考え
     ると家庭用テレビに接続して再生した方が良いかも知れません。直接テレビのビデオ入力端子に接続
     できるパソコンはまだ少ないです。最近ではDVD−RAMといって、録画も可能な装置が販売され
     ています。DVD録画装置を購入しても市販DVDのコピーはできません。なお、DVDの録画方式
     は現在3種あります。次世代DVDでは録画方式が規格統一されたので本格的な普及は数年後になり
     ます。
     d.テレビ電話    1-1-1 e 参照
      パソコン同士でテレビ電話ができます。通常の電話回線(モデム)だと小さな画面で静止画が切り
     替わる程度ですが、現在早い通信回線を導入すれば、動く画像をお互いが送受信しながら会話が出来
     ます。
  1-1-7  その他の便利なソフト
    a.鉄道路線時刻表
      「乗り換え案内」「駅スパート」というソフトが代表的です。
      国内のすべての鉄道と航空路線のデータを、出発地と目的地を指定するだけで自動的に経路を検索
     し費用と所用時間とを自動計算します。もちろん出発や到着時間や経由地の指定も可能です。これら
     のソフトは家庭用のパソコンには購入した時から付属していることが多いのですが、新幹線など季節
     ごとに時刻が変わるので常に最新情報に更新するためには費用がかかります。なお、昨秋からJRで
     もホームページで時刻表を無償で提供しています。
    b.辞書・百科事典
      和英などの辞書、百科事典はパソコン版だと重い本を引っぱり出さなくてもたちどころに検索して
     絵や音声も出力できます。特に百科事典は数万円しますが本よりはるかに安く、保管スペースを考え
     るとメリットがあります。百科事典は平凡社の5万円ぐらいのものが昨年11月に1万5千円ぐらい
     でセール販売されていました。改訂中のためと思われますが大変お買い得です。しかしインターネッ
     トで調べる方がはるかに新鮮で詳細な情報が得られると思います。百科事典の唯一メリットは情報の
     信頼性が高いという点だけです。
      英語の自動翻訳ソフトも英語のHPを見るときに同時に使えるようなものがあります。
    c.FAX
      ファックスもパソコンで送ることができます。パソコンで作成したFAXをパソコンで送ると大変
     きれいに送ることが出来ます。コピーとほとんど見分けがつかないくらいです。ほんとは受信するこ
     とも出来るのですが、この場合自分のパソコンを常時通信回線に接続しておく必要があります。
    d.電話
      実は電話もパソコンでかけられます。パソコンのスピーカで相手の話を大勢で聞いたり、音声を記
     録することもできます。このためデスクトップパソコンなどではマイクが付属しているものがありま
     す。小さな画像を送りテレビ電話のように話をすることもできます。現在ではまだ画像の質が悪く、
     とぎれた画像しか送れません。送信側では小さなテレビカメラと専用のソフトが必要になります。
     (1-1-1e参照)
    e.スケジュール管理
      自分の予定や様々なメモを記録しておきます。例えば住所録とか電話番号、知り合いの様々な情報
     日記、などです。それらを簡単に検索したり並べ替えたり抽出したりできます。また、予定の時刻に
     なると音を鳴らして知らせることもできます。手帳の変わりに使えます。でも持ち歩くためには小さ
     なパソコンが必要になります。スケジュール管理の代表的なソフトでは「アウトルック」があります。
    f.年賀状作成・名詞・シール
      さきほどメールで送る年賀状の話をしましたが、ここで言っているのは郵便で送る年賀はがきの作
     成です。パソコンで住所録を作るだけで年賀はがきの表書きは自動的に印刷できます。裏書きは印刷
     屋さんに頼む必要がない位多彩なデザインや写真入りのものが作れます。
      当然名詞やシールも作成できます。シールはあらゆるタイプが発売されており、ビデオやMDのタ
     イトルはもちろん、プリクラも。大きな文房具屋さんではさみ無しで簡単に切り離せる様々なプリン
     ト用紙が発売されています。
      有名なソフトでは「筆自慢」「筆まめ」「筆グルメ」「筆王」などがあります。
    g.コピー・文書や図のパソコンへの取り込み
      紙の状態の文書や図などをパソコン内に保存したり、コピーすることもできます。もっともコピー
     は使い勝手や美しさの点では専用機にはかないませんが。古い写真や絵などをパソコンに取り込むこ
     とも出来ます。1-1-4でデジタルカメラによる画像の編集と言う話をしましたが、デジタルカメラで
     なくても、プリンとされた写真をパソコンに取り込んでメールに添付して画像データとして送ったり
     プリントアウト(プリンタによる出力)もできます。
      これらのためには「スキャナー」という装置が必要です。また印刷するためには当然プリンタも必
     要になります。一旦パソコンに取り込んでしまえばこれらを加工したり拡大縮小もできます。
    h. 携帯電話のデータ編集
      携帯電話の電話番号やメールアドレスなどをパソコンに取り込み、編集して再び携帯電話に書き込
     むことが出来ます。編集用ソフトと専用ケーブルが必要です。

 1-2 パソコンで出来ないこと
    パソコンが役に立つかどうかは使い手次第です。パソコンで何をするかは使い手が決めるのです。パソ
   コンがあれば楽しいなんてことはありません。強いて言えばゲームぐらいでしょうか。つまりパソコンは
   目的ではなくなにかに役立てるための手段です。つまり自分の趣味や仕事のための道具にすぎないのです。
   ですがいまや無くてはならない道具であり、現代社会では十分に使いこなすことが求められているといえ
   ます。しかしパソコンを今使えなくても、生きて行けないなどというとはありません。そして現在の所は
   まだ、パソコンは熟練を要する幼稚な装置に過ぎないのです。これから10年ぐらいの間にはパソコンは
   おそらくパソコンであることを意識する必要がないような装置に進化すると思います。これは私の想像に
   過ぎませんが。そして今始める人はいち早く便利な道具を手に入れることができ、仕事の効率を高めたり
   趣味をより深く広くすることができます。


 1-3 パソコンのようでパソコンでないPDA(携帯情報端末)
    PDAという装置はご存じでしょうか。ゲームボーイ(携帯用ゲーム機)ぐらいのサイズで前面に液晶
   の付いた装置です。スケジュール管理や住所録が基本機能。携帯電話などを接続すればメールやHPの表
   示も可能。保険屋さんが生命保険の計算をして支払額を計算したりします。文字入力は画面で文字を選択
   したり別に小型のキーボードを接続して行えますが、小型であるだけに無理があります。携帯電話よりま
   しな程度。パソコンとのデータ交換が容易です。手帳で充分と思いますが、ポケットに入るからいいとい
   う意見もあります。
    最近セイコーで発売された腕時計端末は、振動によるアラーム機能やスケジュール表示機能を備え、入
   力は全てパソコンに接続して行います。でも字が小さいので年輩者はつらい。でも近い将来には腕時計は
   重要なマンマシンインターフェイス(パソコンと人間が情報をやりとりする装置)の一つになると思いま
   す。

2.パソコンを何処で使うのかを考えよう
   自宅か職場か、自宅なら何処で使うか。自宅でもいつも決まったところで使うのかどうか。
   さらに旅先や出張先でも使うことがあるか。いつも持ち運ぶのか。
   それによってどんなパソコンを選べばよいかと言うことがだいたい決まります。
 2-1 パソコンの種類と特徴
    パソコンの表示部分をディスプレイといいます。ディスプレイの種類には、液晶とCRTの2種類があ
   ります。文字などを入力する部分をキーボードと言います。ディスプレイのある部分を指し示す(ポイン
   タといいます)ためにマウスを使います。ポインタを動かすのはマウス以外にも色々な方法があります。
    ノートパソコンではこれらが一体ですが、デスクトップ形の場合はディスプレイとキーボード以外にパ
   ソコン本体があります。
    パソコンの種類には次のようなものがあります。
  2-1-1 デスクトップ形パソコン
    デスクトップ形というのはCPUやハードディスクが入った本体の箱(筐体)やディスプレイ、キーボ
   ードなどの装置がそれぞれ独立していて大型のものを言います。
    パソコン本体とディスプレイとキーボード以外にマウスやスピーカ、マイクが付属する場合もあります。
   重量はディスプレイによって大きく異なりますが、全て含めると軽くても10kg以上、重いと50kg
   にもなります。ディスプレイが液晶の場合はCRTと違って比較的小さな机にも置くことができます。し
    かしプリンタを置くことも忘れないで下さい。普通の事務机(幅900mm×奥行700mm)だとほとん
   ど一杯になります。配線も一杯になります。
    デスクトップ形はそれぞれの装置をケーブルで一度接続してしまうと、セットした場所以外では使えな
   いと言って良いでしょう。
    デスクトップ形の良いところは、同じ性能だと価格が安くて増設が容易ということです。またCRTデ
   ィスプレイの場合は画面が明るくて色が綺麗なことです。
  2-1-2 ノートパソコン
    ノートパソコンは本体と液晶ディスプレイ(表示部)とキーボードが一体になっていて、マウスが無く
   てもマウスに変わる機能が付属しています。室内での移動や車などでの移動には適しています。
    最大の利点は小型なので簡単に片づけることができることです。もっともプリンタは必要ですが。
    欠点は性能の割に値段が高いことです。
  2-1-3 モバイルパソコン
    メールとスケジュール管理や文書作成程度ならノートパソコンでも特に小型で軽量(1.5kg)なタ
   イプが市販されています。この場合は表示部も小型になるのが欠点です。
    モバイルパソコンではバッテリーの容量が重要です。カタログでは3時間から5時間などと表示されて
   いますが実際は半分ほどです。2年ぐらいがバッテリーの寿命です。
    最近クルーソーという消費電力の少ないCPUを搭載したものが発売されており、カタログデータが10
   時間を超えるものもでてきました。ようやくモバイルも実用近しという感がします。
  2-1-4 パソコンの寿命
    パソコンの寿命はがんばっても7年ぐらいです。メールやワープロとして使うならこれぐらいならほぼ
   問題有りません。でもパソコンのハードやソフトの進歩はめまぐるしく、新しいソフトや周辺装置を使おう
   とすると3年ぐらいで古い装置では使えないものが増えてきます。
    デスクトップの場合購入して2年ぐらいの間は増設が比較的容易です。ノートやモバイルパソコンは本
   体の増設はやや困難です。増設する装置類の大半は外付けになります。
 2ー2 海外での使用
    電源と通信の問題がありますが海外でも使えます。ココム規制でCPUの種類によって持ち出しできな
   い国も有るので注意。通信については大手のプロバイダは海外のプロバイダと提携していて、先進国では
   比較的容易にインターネットに接続できます。

3.パソコンとプリンタの購入について
 3-1 パソコンの選び方
   これまでパソコンを何に使うか、どこでどのように使うかと言うことについて一通りのことを述べました。
  これで自分の使い方に合ったパソコンやソフトが大体イメージできると思います。
   でもパソコンは毎日使用する道具ですからデザインや使い勝手も重要です。ショップでは実際に触ってみ
  てキーボードの感触や画面の違いなどを確かめると良いと思います。
   音質や画面サイズが機種によって最も大きな違いが有るところです。
 3-2 パソコンのメーカと購入方法
    初心者が一人で始める場合は、マニュアルが充実していてメーカのサポート体制が手厚いことが重要で
   す。富士通またはNECが良いでしょう。ソニーの「バイオ」はこの2年ぐらいでは前の2社に次いで良
   く売れています。デザインが良くキータッチも優れていますが、マニュアルはおそまつです。付属ソフト
   も前2社に比べるとちょっと見劣りします。ソニーはマニュアルを印刷物としては付属せずに、オンライ
   ンマニュアル(インターネットで画面で閲覧するマニュアル)としています。かなりパソコンを使える人
   が細かい点だけを調べるような場合はそれでも良いのですが、全くの初心者がこれから始めようと言う場
   合には困ります。
    季節ごとに新製品が大量に発売されますがこの3社のパソコンは安定して人気があります。
    このほかにはIBMやソーテック、東芝、シャープなどのメーカが二番手です。これらのパソコンは買
   ったときからソフトが初めから使える状態になっています。お買い得なのは通販メーカーのデル、アキア、
   エプソンダイレクトなどです。同一価格で性能が良いのが特徴です。そのほかの特徴は注文生産のためあ
   る程度仕様を自分で決められること(ビルトオンといいます)と、ソフトが最低限のため無駄がないこと
   です。用途や使いたいソフトが明確であればこちらをおすすめします。
    同じメーカでも非常にたくさんの種類があり選択に悩むことが多いと思います。ノートタイプでは価格
   と画面サイズがまず基準になります。デスクトップでは音質も重要なポイントです。DVD(ビデオは今
   後DVDが主流になります)再生機能やCD−R/RW(音楽CDなどが作成できます)が必要かどうか
   も考えます。現在では動画の編集や三次元動画像の作成まで可能ですがこれらの場合は本体が30万円か
   ら40万円程度以上の価格になります。
    文章入力主体に使う人はキーボードが重要です。最近デルのノートパソコンを触る機会が合ったのです
   がほれぼれするようなタッチです。良いキーボードとは、キーのガタがなくストロークがあり、程良い力
   で押せることと、配列の良いものであることです。IBMのキーボードも定評があります。
    一般にノートパソコンではマウスが付属していません。別途購入した方が良いでしょう。マウスはホイ
   ール付きの光学マウスをお勧めします。ホイールのしっかりしたものが良いと思います。手にしっくりな
   じむものがよいでしょう。5千円位のもので十分です。
    結論として、初心者が購入しようという場合はノートパソコンを勧めます。最近では16万円ぐらいで
   も購入できる位に液晶が安価になってきたこと、特に音楽や映像関係の機能が必要なければ普及品でも実
   用上十分な性能になってきたことが理由です。一年前ならこうは言い切れなかったのですが。

 3-3 プリンタのメーカと機種について 
(2002.1.4更新)
    パソコン本体の次ぐらいに必要な周辺装置です。昨年はエプソンがカット紙やハガキも縁なし印刷が可
   能な機種を売り出したが、今年からキャノンも対応するようになった。A4までだとCD−Rにも対応で
   きるエプソンの890Cがおすすめ。年末山田電気では2万8千円で売っていた。安い機種ではベストセ
   ラー780Cの後継機といえるPM−730Cが1万7千円。ただし、印刷スピードが大変遅い。キャノ
   ンのBJS500(2万2千円)は印刷スピードが速いので文書印刷が多い人にもお勧め。これをさらに
   高速にしたのがBJS700(2万8千円)。日本HPのdeskjet948c(2万2千円)は小型で高速。
   とことん写真の高画質を求める人はエプソンのPM−950C(4万4千円)写真が高画質でスピードが
   必要な人はキャノンのBJF900(4万4千円)
    結論としてA4までの普及機なら、これからパソコンを始める人には写真印刷では文句のつけようのな
   いエプソンのカラリオ890C。文書を結構印刷する人は高速のキャノンのピクサスBJS700(2万
   8千円)。写真がフチありでもOKならインク代も安くて高速、小型のHPデスクジェット948cです。
    プリンタメーカはエプソン、キャノン、HP(ヒューレットパッカード)が売れ筋の順位です。画質の
   エプソン、画質では二番手だが高速でエプソン同様縁なし対応が出来るようになったキャノン、小型で静
   かで高速でインクカートリッジの安価なHP。
    プリンタのケーブルは別売ですがショップでは一般におまけしてくれます。「パラレルかUSBか」と
   聞かれると思います。パソコンとの接続方法を聞かれているわけですが、現時点ではUSB端子をなるべ
   く空けておく程度の意味でパラレルで良いと思います。なおUSBというのはウインドウズ98以降で使
   用可能な周辺装置との通信ポートで、近い内に高速のタイプUSB2となります。パソコンの接続は次第
   にUSB2のみとなり、その次は「ブルートゥース」という規格の無線になると思います。

4.インターネットの接続業者と通信について
 4-1 プロバイダ(接続業者)について
    パソコンでインターネットに接続するためには、プロバイダという接続業者と契約する必要があります。
   プロバイダというのは世界中に張り巡らされた通信回線にあなたのパソコンを接続してくれる業者のこと
   です。プロバイダと契約し、その上で自分のパソコンを電話回線などでプロバイダに接続してプロバイダ
   のサーバを経由して世界中のサーバに接続可能となるわけです。サーバというのはホームページやメール
   の情報などを蓄積しておくための装置で、計算機で制御される大きな記憶装置と理解しておいて下さい。
    
    基本的には接続時間によってこれらプロバイダに料金を支払います。さらに通信料金(電話料金など)
   が別に必要になります。プロバイダへの支払方法はクレジットや銀行の自動引き落としで支払います。
    自分の「メールアドレス」はプロバイダと契約した時に申し込むともらえます。接続するための「ユー
   ザーID(ユーザアカウントという場合もある)」と「パスワード」もプロバイダから支給されます。
    プロバイダ(接続業者)は「OCN」「ニフティ」「ODN」「DION」「SONET」「アサヒネ
   ット」などが大手です。どのプロバイダが良いかと言うことは、接続料金だけでなくホームページを作り
   たい場合はその料金、家族でまとめて入りたい場合は家族割引があるかどうか、市内電話で接続できるか
   どうかということなどを考えます。ホームページを作る場合の制限などもプロバイダによって異なります。
    次にひとつの接続業者でも様々な契約の種類があり、ひと月にどの程度の時間インターネットを使うか
   によって有利な契約を選びます。電話料金と接続料金をまとめてプロバイダに支払う契約や常時接続とい
   う契約もあります。
    ホームページの容量が大きく、家族でまとめて入るなら料金的には「アサヒネット」が比較的有利です。
    入会金が不要で使用料もできるだけ低価格のプロバイダにとりあえず加入して、あとはひと月あたりの
   自分の利用時間などを把握し、その後でゆっくり自分に適したプロバイダを選びなおせばよいでしょう。

    以下にプロバイダーを示します。プロバイダーの評価と会員数は全く一致しません。
  [プロバイダ一覧表(会員数のトップ10)]
     アットニフティ @nifty(富士通系。会員数500万弱)
     BIGLOBE(NEC系。会員数400万弱)
     OCN(NTTコム)
     DION(KDDI)
     ODN(日本テレコム)
     So−net(ソニー系)
     ゼロ(独立系。携帯の10円メールサービス)
     ドリームネット(NTTデータとNTTドコモ)
     JUST−NET(ウェブオンラインネットワーク。ジャストシステム系)
     アサヒネット(独立系)
     その他 [IIJ(NTT),Panasonic Hi-HO(松下),kozima.net(コジマ),DTI(三菱電機系)など]

 4-2 通信のこと
(既に内容が古いため改訂作業中です)
    通信というのはプロバイダに接続する方法のことですが、最も簡単なのは一般の電話回線です。家庭用
   のパソコンの場合は電話線に接続するための「モデム」が内蔵されています。これからパソコンを始めよ
   うという人にはとりあえずこの「モデム」で接続することをおすすめします。
    このほかに「ISDN」で接続すると通信と通話が同時に2回線使用できるようになります。「ISD
   N」については別の項で詳しく説明しましたのでご覧ください。

    さらに最近ではケーブルテレビの業者が高速の回線を提供しています。この場合はケーブルテレビ「C
   ATV」の業者がプロバイダとなります。私の現在住んでいるところの「高槻ケーブルネットワーク」だ
   と月額6千円で常時接続となります。CATVの場合電話回線と異なり、イーサネットという通信方式で
   接続します。このためにはパソコン側でLANカードが必要となります。プロバイダとの間の通信速度は
  「高槻ケーブルネットワーク」の場合、登りが128kbit/s下りが10Mbit/sということになっています
   が早さが実感できるのは明け方ぐらいと思われます。プロバイダの費用が含まれる点は有利ですが、CA
   TVの実体は地域独占事業で、なんとなく官の臭いが強くて料金は横並び、ホームページなどでの自由度
   も低くて私は嫌いです。

    通信の契約では、一般の加入電話回線の場合夜間の通信料金が定額となる「テレホーダイ」があり、I
   SDNでは昼夜を問わず通信料金が定額となる「フレッツISDN]などのサービスが始まりました。
    通信料金と接続料を一括して支払うプロバイダも現れています。どんどん新しい制度が増えていますの
   で良く注意を払って有利な契約をきちんと利用すべきです。これは一般の通話についても言えることです。
    さて、最近新聞でご覧になった方も多いと思いますが、今後5年ぐらいまでの通信の大本命と考えられ
   るのが「DSL」です。現在ではまだ契約できる地域が限られていますが、たぶん今後2年ぐらいで「I
   SDN」に代わって最も普及すると思います。「DSL」では通信速度が一桁速くなりまた常時接続が主
   流になると考えられます。

    通信方式で何が良いかということについて結論を言いますと、メール程度しか使わない人を除けば現在
   の最善の選択は「DSL」です。今後半年以内に主要都市で契約可能になると考えられます。これからパ
   ソコンを買う人はそれまで少しの間ですから「モデム」で辛抱してください。既にISDNを使用してい
   る人は当面そのままで。通信料が月額5000円を超えるような人は「フレッツISDN」の契約を急い
   だほうが良いでしょう。近近「フレッツISDN」は3000円/月に値下げになるとのことです。

    家庭の通信は動画伝送ができる速度が最終的な目標といって良いでしょう。そのためには現在よりも二
   桁程度通信速度を向上させる必要があります。私は5年以後10年以内には実現すると考えています。
    テレビ放送では好きなときに好きな番組を楽しむことができる(オンデマンドといいます)ようになり
   ます。そのときには「放送」という概念が災害時などの緊急放送だけになるかもしれません。それよりも、
   これまで「見せられてきた」テレビ放送が、「必要な情報を選ぶ」という視聴者の能動的な行為が加わる
   ことによって「文化の破壊者」としての終焉を迎えるのか、あるいはコマーシャルメディアの覇者の地位
   を守るために新たな仕組みをつくってこれまでの座を保ち得るのか興味あるところです。

 4-3 家庭内ネットワーク 
2002.3.17 new
    テレビと同じように家庭内でも複数のパソコンを使用するケースが増えています。最近のパソコンでは
   LAN機能が備えられていますのでパソコン同士をケーブルで接続して簡単な設定をすればファイルや周
   辺装置が共有化できます。近い将来、家庭でも常時インターネットに接続されたサーバーと、個人が必要
   に応じて使用するクライアント(個人用端末)によるネットワークを構成するのが一般的になると思いま
   す。

5.パソコンを使いこなすには

 5ー1 パソコンを使いこなすために必要な知識や練習
    パソコンを使いこなすためには、初めは文字入力に苦労するし、目は疲れるし、肩は凝るし。まあ必ず
   必要なメールあたりから始めるのが良いと思います。
    それでもテレビなどとは異なり、誰でも直ぐに買ってきた日から使いこなせるものではありません。
    例えば
     電源の入れ方−電源スイッチをゆっくり押す(3秒ぐらい長押し)。
     電源の消し方−マウスで画面上のボタンを操作して切る。マウスが動かなくなったときなど特別な場合
           にはリセットボタンも機能しないときに、ディスクなどが動いていないことを確認して電
           源スイッチでOFFしても良い。
    もううんざりした人がいるかもしれません。毎日パソコンを使っている私の場合、3日に一度ぐらいは全
   く動かなくなるなどの何らかのトラブルのため電源をスイッチで切らざるを得ないことがあります。つまり、
   パソコンはまだまだ完成された道具ではないのです。したがって携帯電話によるメールやインターネット
  (実は携帯電話でも小さな画面でインターネットのホームページを見ることが出来るのです)のほうが普及は
   早いと考えられています。でもパソコンでないと大画面で楽しいホームページを見たり長い文書を作ったり
   はできません。
    
    パソコンを使いこなすために必要な知識や練習は以下のような内容です。初歩的なことはこのホームページ
   でお伝えしたいと思っています。
     [必要な知識]  パソコンのハードウェアの名称と基本的な機能
              周辺装置の基本機能と使い方
              ネットワーク(通信)の基本的な知識
              文書入力(仮名漢字変換など)の知識
              それぞれのソフトの基本機能と使い方
     [必要な練習]  キーボードを使った入力(できればブラインドタッチ)
  5-1-1 ブラインドタッチの習得がどうしても必要です
     ブラインドタッチというのは、キーボードをほとんど見ずに両手で文字入力を行う技術です。
     パソコンを自由に使いこなすためには是非とも必要な能力です。なぜなら、パソコンに文字入力をする
    ためには、今のところキーボードに代わる方法はありません。従ってストレス無くキーボードで文字が入
    力できない人にとっては、パソコンは単に疲れるだけの役立たずの装置となってしまうのです。
     一本指でもキーの位置は解っているから大丈夫と思うかも知れません。でも一本指だとキーを探すのに
    やっぱり集中力の一部を割かれてしまい文章自体に集中できないのです。文章を紙にペンで書く以上に
    パソコンが便利な道具で有るためには、ブラインドタッチの技術はどうしても習得すべき技術なのです。
     そして一旦ブラインドタッチを身につけたら生涯文字を書くより遙かに楽に早く文章を作ることが出来
    るようになります。
     ブラインドタッチの習得のためには、60代の人ならローマ字の習得を含めて10日ぐらい練習が必要
    です。でも20代なら3日で十分。私の経験では延べ20名以上に教えましたが、出来なかった人は皆無
    です。毎日1時間半の練習で平均すると1週間でだれでもブラインドタッチができるようになります。
  5-1-2 マウスの使い方
     私はマウスで苦労したことは無かったのですが、母が苦労しているのでマウスを購入してみたりしたの
    ですが、手になじむことが重要だと思います。それからダブルクリックの時にマウスが少し動いてしまう
    人も多く、ホイールマウスの場合はホイールボタンにダブルクリックを設定すると良いでしょう。
     マウスの掃除も上手に出来ない人が多いので光学式のものがおすすめ。最近は安くなっており4千円ぐ
    らいで買えます。

  5-1-3 用語
     パソコンや通信の言葉はどうしても英語が多くなります。この文章の他のところで説明した言葉を除き
    最も重要なことだけを簡単に解説します。
    a. プロパティ
      一言で言うと「属性情報」という意味です。つまり「ファイルのプロパティ」なら、ファイルの名称
     や容量、作成日付や更新日付、作成者名などが属性情報にあたります。
    b.ファイルとフォルダ
      パソコンのハードディスクの中を覗いてみましょう。覗くためのプログラムを「エクスプローラ」と
     いいます。スタートボタンのところを右クリックすると「エクスプローラ」というのがあらわれます。
     そこを左クリックするとソフトが立ち上がります。
      「エクスプローラ」の左側の欄はフォルダの構成を示しています。フォルダが階層構造になっている
     ことが良くわかると思います。「マイコンピュータ」が最上位の階層になっているように表示されてい
     ますが、実は大事なのはその一段階下の「3.5インチFD(A:)」や「C:」の階層です。この
     「A:」や「C:」を「ドライブ」と言って、パソコンの外部記憶装置毎にアルファベットが割り付け
     られています。例えばMO(光磁気ディスク)とか、スキャナを取り付けるとこのドライブがどんどん
     増えてゆきます。このドライブの階層をルートディレクトリすなわち「根っこ(おおもと)の階層」と
     言っています。Cドライブ(C:)は現在では殆どの場合、内蔵ハードディスクに割り当てられたドラ
     イブ名称です。この(C:)の中にアプリケーションソフトウェアの殆どが収納されています。フォル
     ダのプラスの印をマウスで左クリックしてみると、フォルダの中にさらにフォルダが沢山あることがわ
     かります。さて、フォルダの中には様々な名前が付けられたファイルが収納されています。プログラム
     は普通は多くのファイルで構成されています。データもファイルの一種です。例えば私たちがワープロ
     で作成する文書も保存すると一定の形式のファイルになります。例えば画像データ(デジカメの写真デ
     ータなど)なども、もちろんファイルの一種です。

      エクスプローラではこれらのファイルをフォルダ間で自由に移動したりコピーしたりすることができ
     ます。またフォルダを新規に作成して新しい名前を付けることもできます。ただし、大事なプログラム
     の内容を書き換えたり削除すると当然プログラムは動かなくなります。
      ファイルは同じフォルダにある限り同じ名称を付けることはできません。コンピュータはファイルを
     その名称だけで区別しています。従って同じ名前のファイルを無理に保存しようとすると、元のファイ
     ルが上書きされて失われてしまいます。
   c.画面に関する用語
      ディスプレイ装置には起動しているアプリケーション毎に複数の四角い画面が現れます。この四角い
     表示をウィンドウと言います。ひとつのウィンドウの一番上の部分をタイトルバーといいます。ここに
     アプリケーション名とそのアプリケーションが現在開いているファイル名称が記入されています。複数
     ウィンドウが同時に表示されている場合は、タイトルバーがブルーになっているウィンドウが現在作業
     中のウィンドウです。このタイトルバーをつまんで(マウスの左クリックを押したままにする)移動で
     きます。
      タイトルバーのすぐ下の部分をメニューバーといいます。ここにはファイル、編集、表示・・・ヘル
     プなどの文字が記入されており、これをメニューといいます。このメニューのところを左クリックする
     とドロップダウンメニューといって第二段階のメニューが現れ、ここでコマンドを選択します。さらに
     第三段階のメニューがある場合もあります。
      ウィンドウに表示されているデータの内容全体を動かして隠れている部分を表示させることをスクロ
     ールと言います。画面をスクロールさせるためには右側または下側のスクロールバーと言われる部分の
     両端どちらかの矢印をクリックするか、ボタン部分をドラッグ(マウスの左ボタンを押したままにして
     動かす)します。
      さて、メニューバーの下にはアイコン(絵ボタン)が並んでいることが多いのですが、この部分を
     ツールボックスといいます。このアイコンはアプリケーションの例えば「印刷」などのコマンド「命令」
     を表しており、ドロップダウンメニューの中にも同じ機能が用意されているのですがワンタッチでソフ
     トを操作するために用意されているものです。
   d.カーソルとポインタ
     文字入力の時に一つの文字がブリンク(点滅)していますが、これをカーソルと言います。文字に下線
    が表示されたり文字間に縦線が入るような場合もあります。パソコンに対して文字入力などの位置を指示
    するための機能です。カーソルは通常矢印キーで動かしますが、マウスで位置を指示して左クリックする
    ことによってもカーソルの位置を変更することができます。
     ポインタはマウスで動かします。通常は斜め左上を向いた矢印の表示です。画面上のアイコン(絵ボタ
    ン)を左クリックで押したり、ドロップダウンメニューでコマンドを選択したりします。

 5-2 アプリケーションソフトの覚え方
  5-2-1 アプリケーションソフトウェア
    恐れず使ってみることです。パソコンは落としたり、叩いたりしなければ壊れません。
    まったく初めてのアプリケーションソフトを使おうと言うときには簡単なマニュアルが必要です。市販
   の教則本もいろいろあります。内容を見て自分がよくわかりそうなものを選ぶことと、薄いものにするの
   が良いと思います。
    市販マニュアル本の買い方は、そのソフトのバージョン(版。ソフトウェアは年々改良されるのでバー
   ジョン2.5というように大改造番号と小改造番号の組み合わせで版数が表示されている)と対応OSを
   確かめて購入します。NECや富士通のパソコンには購入時の付属ソフトのほぼ全部の丁寧なマニュアル
   が付属しています。
    しかし、例えば子供にパソコンを与えたとします。簡単にソフトの立ち上げ方を教えてちょこっとやっ
   て見せたとします。1週間もすると子供は十分に使いこなせるようになってしまいます。つまり、いじっ
   ている内に何とかなるのです。そして今のアプリケーションソフトウェアは熟成がすすみ、あなたが想像
   できるようなことは大抵機能が備わっています。つまりこんなことができれば良いなあと思うようなこと
   はとっくにできるようになっているというわけです。後はどうやってその機能を使うのかを探せばよいの
   です。探し方は簡単です。画面上のいろんなところをいじってみれば良いのです。好奇心旺盛で記憶力抜
   群で手の運動機能も柔軟な子供はゲーム感覚で自然に覚えてしまうというわけです。子供に戻っていろい
   ろ触りほうだい触ってみて、すごいなあと感心しながら次第に覚えてゆくというのが楽しい方法かもしれ
   ません。

  5-2-2 仮名漢字変換ソフト
    仮名漢字変換用のアプリケーションソフトについては、代表的なものにATOK(エイトックと読みま
   す)とIMEとがあります。いずれもパソコンを買ったときまたはワープロソフトの一太郎またはワード
   を購入した時に付属するソフトです。これらの仮名漢字変換用ソフトを「フロント(エンド)プロセッサ」
   と言い、ワープロを使わないときでも「漢字変換モード」に切り替えることによって他のソフトでも日本
   語入力の際にいつでも仮名漢字変換が行えるようになります。どちらがよいかというと、機能的にはAT
   OKがやや優れていると思います。現在大半のパソコンを買ったときに付いてくるのはマイクロソフトの
   作ったIMEです。わざわざATOKを購入することも無いと思うので、IMEに慣れて戴いたら良いと
   思います。
    仮名漢字変換の方法については大抵のパソコンを購入したときにマニュアルが付いています。例題を読
   んで実際にパソコンに入力してみて基本的な変換方法を覚えて下さい。
    日本語入力の方法は私はローマ字入力をお勧めします。日本語変換の方法は、文節毎に短く区切って変
   換する方法をお勧めします。
    
  5-2-3 ワープロ(日本語文書作成)
    文書作成のためにパソコンは仕事では既になくてはならない道具になっています。パソコンによる文書
   作成の最も便利な機能として、似た文書を呼び出して一部変更して使うという方法があります。ですがこ
   こではワープロによって新規で文書を作る場合の手順だけをお伝えします。実はこのことが最も大事だと
   思うのですがマニュアルには書かれていないのです。
    ワープロによる文書の作成方法としては、まずどんな大きさの紙(例えばA4サイズ)をどのように
   (たとえば縦)に置いて、どれくらいの字の大きさ(例えば10.5ポイント:印刷したときの文字のサ
   イズ)で横書きなら大体1ページあたり何行で、一行あたり何文字にするか、ということをイメージして
   みます。初めはまったくイメージできないし10.5ポイントといっても大きさの感覚がないので、とに
   かく実際にプリンターでどんどん印刷してみて感覚をつかみます。
    これらの基本的な設定を行い、印刷した時のイメージをつかんだ上でどんどん文字を入力してゆきます。
   途中で「プレビュー」という機能で、画面で印刷イメージを確認してみます。ここでは改ページ位置や段
   落などを検討し、誤字を修正します。入力が一通り終わったら試しプリント。最後に余白などをもう一度
   調整してできあがり。1行の文字数を変更したり字の大きさを後で変えると修正にちょっと手こずります。
    ある程度文書作成に慣れたらマニュアルをざっと斜めに読んで、どんな便利な機能があるのかを知って
   おいた方が良いでしょう。その次に文書を作るときに少しずつ新しい機能を使ってみるようにします。な
   お慣れるまでは一月おなじアプリケーションを触らないと初心者に逆戻りしてしまいます。

 5-3 ブラインドタッチの練習方法 
     ブラインドタッチの練習方法をお教えします。タイトルをクリックして下さい。
     
 5-4 パソコンのハードと周辺装置の基礎
  5-4-1 本体
     パソコンの心臓部はCPU(中央演算処理装置)といいますが、代表的なものに「インテル」(メー
   カーの名称)の「ペンティアム」と言うのがあります。インテルには安価版の「セレロン」というCPU
   もあります。「インテル」と対抗するのが「AMD」です。CPUの能力は動作速度をあらわす「クロッ
   ク周波数」で表します。現在最新のCPUでは1GHz(ギガヘルツ)を超えています。
    このCPUで処理するデータを一時的に保存しておく場所のことをRAM(ラム)といいます。現在ノ
   ートパソコンでは64kB(キロバイトと読みます。容量を表します)、デスクトップでは128kBが
   一般的です。今年冬モデルからは新しいOSが実装される予定ですが、その時点では256kBが主流に
   なると思います。
    ハードディスクは、ソフトウェア(プログラム)やデータを収納しておく外部記憶装置の一種ですが本
   体に内蔵されています。現在では20GB(ギガバイト)を超えるものが主流です。動画を扱わなければ
   十分な容量です。

  5-4-2 ディスプレイについて
    ディスプレイの種類は液晶とCRTとがあります。
    液晶は薄型で軽く最近では液晶がはやりです。液晶は高価でCRTより色彩などの機能は劣ります。
    液晶にも種類があり視野角(見易い角度)や応答性(動きが早いものに表示が追随する程度)が異なる
   のですが、現在は特に低価格のもの以外はTFTという種類が主流になっています。おなじTFTでも機
   種ごとにも色調や性能が多少異なります。ディスプレイの大きさは液晶では14.1インチから15インチ
  (画面の対角線の長さ)ですが現在ノートパソコンでは14.1インチが主流です。デスクトップ用の液晶では
   15インチが増えてきています。この春から液晶がかなりお安くなり、15インチTFT液晶で5万円台、
   17インチで10万円ぐらいになっています。ディスプレイはテレビチューナー付きが増えてきています
   が、わざわざパソコンでテレビを見る必要はないと思います。
    画面の明るさや彩度、視野角、応答性などの機能ではCRTの方が優れています。デスクトップを購入
   するのなら液晶よりはCRTにすべきでしょう。でも最近はデスクトップでも15インチぐらいの大型の
   液晶ディスプレイが良く売れています。CRTも19インチ以上になると40kg程度以上の重さになり
   机上にも置きにくくなるためです。
    CRTの大きさでは15インチが安価でお買い得ですができれば17インチ、場所さえあれば19イン
   チを勧めます。液晶の15インチはCRTの17インチに相当します。これはCRTでは実質的な表示部
   が小さくなるためです。

    ディスプレイの解像度について少し詳しく話をします。
    ディスプレイの解像度というのは画面に表示できるドット数で示します。現在ノートパソコンでは14.
   1インチのXGAが主流です。そしてほとんどのホームページは1世代前のSVGAに対応して作成され
   ているのでXGAのディスプレイでSVGA対応のHPを見ると右の方が空いているというわけです。
     SVGA(800×600)
     XGA(1024×768) 
     SXGA(1280×1024)
     SXGA+(1400×1050)
     UXGA(1600×1200)
    さて、例えば液晶の場合は表示部の細かさは一定なので、例えば画面の解像度を切り替えても実際の表
   示は拡大や縮小されるわけではありません。しかしCRTでは解像度を低くすれば画像が拡大されるので
   す。この点は年輩の方が使う場合には大きな利点となります。ちなみに我が家のメインのパソコンは19
   インチSXGAのCRTで、母が使う場合にはSVGA、私が使う場合にはXGAとしています。

  5-4-3 マウス、キーボード
    マウスは画面上のポインタ(矢印)を移動することによって、カーソル(次に入力する文字がディスプ
   レイ上でどこに表示されるかを示すマーク)を移動させたり、アイコン(画面上の絵のボタン)を押した
   りして、パソコンやアプリケーションソフトを画面上で制御するための装置です。
    マウスは通常ボタンが二つついており、このボタンを押すことを「クリック」と言いますが、左ボタン
   は「選択」、左ボタンのダブルクリック(2回続けて押すこと)は「実行」、右ボタンは「補助機能」と
   覚えておいて下さい。
    最近は「ホイールマウス」が主流で、二つのボタンの間にあるホイールを回転させると画面などの「ス
   クロール」(画面全体が上下に移動すること)、押すと「ダブルクリック」などの機能を持たせることが
   できます。
    マウスに代わる装置はいろいろあります。トラックボールというのは球をぐるぐる動かしてポインタを
   動かします。省スペースですが装置そのものはマウスより大きいのが欠点です。
    ノートパソコンでは四角い窓がキーボードの下部に付いたパソコンがありますが、これはフラット型ポ
   インティングデバイスといって、この窓の中を指で触ってポインタを移動させます。
    キーボードの中央部にスティックがあるタイプもあります。スティック型ポインティングデバイスと言
   います。これらは多少の慣れを必要とします。いずれも省スペースのための装置です。マウス以上に使い
   易いものは無いようですので、ノートパソコンを購入する場合でもマウスは買った方が良いと思います。

    キーボードは文字などを入力するためのボタンがたくさんついた入力装置です。一般にデスクトップの
   キーボードは「テンキー」(電卓のキー)が右端についており、数字をたくさん入力する場合は便利です。
   ノートパソコンのキーボードにはテンキーがついていません。カーソルキー(カーソルを移動させるため
   の矢印キー)などもやや使いづらいのですが、慣れれば問題有りません。
    ノートパソコンを買ったとしてもし数字入力をする機会が多いなら、テンキーボードを購入することを
   お勧めします。最近は単体でも電卓機能を有するような装置もあります。

  5-4-4 モデム、TA、ADSLモデム
    ここでモデムというのは、NTTの一般加入電話回線を使用してパソコンのデジタル信号を音声帯域の
   信号に変換して送る装置を言います。市販の家庭用のパソコンには現在ほとんどこのモデム装置が付属し
   ています。その場合電話コードをパソコンにつなぐだけで直ぐに通信が始められます。
    TAというのはISDN契約をした場合に必要な装置で「ターミナルアダプタ」と言います。NTTか
   ら購入することもできます。TAにはパソコン2台以上で使えるものや無線でも使えるものがあります。
    ADSLの場合、ADSLモデムとスプリッタという装置が必要になります。2年ぐらい使うのなら購
   入せずにレンタルする方が得です。ADSLの場合、複数のパソコンで使う場合にはルータという装置が
   必要です。ルータには無線のものも発売されています。

  5-4-5 スピーカ、マイク
     パソコンには電話機能が備わっています。そのためマイクが付属している場合があります。しかし殆
    どの場合マイクは必要ないでしょう。
     パソコンでは様々な場合に警告したり操作を確認したりするために音声が使われます。最近ではMP
    EG3という音声の圧縮規格が広まって、パソコンを使ってCDをMPEG3で圧縮保存したりMPE
    G3のプレーヤーで楽しんだりする人が増えています。
     そのため従来は付け足し的な安物が使われていたスピーカも最近ではかなり良いものがつけられるよ
    うになりました。それでもノートパソコンでは音楽が聴けるようなスピーカは望めません。またデスク
    トップでもサウンドカード(音声の入出力部)を含めてスピーカは良いものを選ぶ必要があります。
     音楽を楽しむ人はソニーまたはソーテックで良い製品が出されています。また通販ではスピーカの良
    いものを選べる場合が一般的です。

  5-4-6 FD、CD−ROM、CD−R、CD−RW、MO、DVD
     以前はパソコンの外部記憶装置として代表的なものはフロッピーディスク(FD)でした。しかしフ
    ロッピーディスクは1.44Mbyteの容量しか無く、せいぜいワープロのデータぐらいのやりとりが可
    能なものでした。このようにデータを収納しておくものをメディア(英語で媒体という意味)といいま
    す。フロッピー装置(ドライバ)は一部の小型のモバイルパソコンを除く全てのパソコンに備えられて
    います。
     現在プログラムはほとんどCD−ROMに収納されています。このCDは音楽CDと全く同じもので
    従って大抵のパソコンは音楽CDの再生もできます。でも音は期待はずれでしょう。
     このCDは640Mbyteの容量があり、動画でなければ必要にして十分な容量です。
     ROM「ロム」というのは「リードオンリーメモリ」すなわち読み出し専用ということですが、最近
    CDでも書き込みができるものが発売されています。一度の書き込みだけできるものがCD−R。何度
    も書き換えできるものがCD−RWと呼ばれており、特にCD−Rは価格が100円以下ですので音楽
    CDのコピーに適しています。今年の夏発売されたパソコンではCD−R/RWがほぼ標準的に付属さ
    れるようになりました。パソコンで作成した音楽CDをラジカセなどで再生する場合、一般にCD−R
    は問題有りませんがCD−RWは適合しません。CD−Rは音楽メディアとしてはMDより音質が優れ
    るため非常な勢いで普及しつつあります。
     CDと同じぐらいの容量のメディアにはMO(光ディスク)があります。ビジネスユースでは現在も
    大容量メディアとしてはMOが主流です。MOは何度でも書き換えが出来ます。
     さらに大容量のメディアではDVDがあります。DVDはで記録と消去が可能なものは既に発売され
    ていますが現在のところ高価なため殆ど普及していません。私は近い将来の内にメディアは全てDVD
    になると考えています。うんと小型のものは可動部分のないICメモリになるでしょう。ウォークマン
    などは後者です。
     最近のパソコンでは標準的にDVDが再生できるものが主流になっています。ですがパソコンの小さ
    い画面でDVDの映画を見てもつまらないと思います。画像も音もテレビに接続して見ることができる
    パソコンを購入した方が良いでしょう。DVD−RAM(ラム。書き込み可能なメモリ)は既に発売さ
    れていますが、本格的な普及はまだ先です。

  5-4-7 プリンタ
     プリンタは安くて随分きれいなカラープリントができるようになりました。ここ数年の激しい競争で
    エプソン、キャノン、HP以外のメーカは殆ど淘汰されてしまいました。インクジェットプリンタはほ
    ぼ完成された装置と考えられます。インクジェットプリンタは実は購入後のインクカートリッジの費用
    が馬鹿にならないのです。HPがコスト的にはやや良心的かも知れません。数年先にはレーザプリンタ
    が印刷速度の点で主流になると思います。
     プリンタは機械的な駆動部があるのでインクカートリッジの交換などはきちんとマニュアルに基づい
    て丁寧にやって下さい。いつもインクカートリッジの予備を用意しておくことを勧めます。
     ここでドライバについて触れておきます。パソコンの周辺装置を使う場合にはそれぞれの周辺装置を
    上手く動かす為のソフトウェアをパソコンにインストール(組み込む)する必要があります。この駆動
    用のソフトウェアのことをドライバまたはドライブソフトといいます。CDの駆動装置もドライバとい
    いますがこちらはハードのことです。プリンタをパソコンで動かす為にはプリンタ付属の専用ドライバ
    ソフトを、OSを確かめた上でマニュアルに従ってインストールして下さい。

  5-4-8 スキャナー
     フラットベット形(台状で上部が全面ガラスになっていて本などでもそのまま置いて読み込むことが
    できる)のスキャナーがあると、様々な画像がパソコンに取り込めます。印刷された文書なら自動文字
    認識によって文章を取り込めるので様々に加工して使えます。ただし著作権に注意してください。文書
    や写真は全てそれを作った人のものなのです。

     ここで大事な話をします。スキャナーで取り込んだ図形は単なるドット(点)の集まりなのです。こ
    の様なデータのことをラスターデータまたはイメージデータといいます。たとえばコンパスで紙に円を
    書いたとします。この図形をスキャナーで読み込んだら円が画面に表示されます。ですがパソコンはこ
    の図形が円であるとは認識していないのです。あくまで点の集まりです。ですからスキャナー上のゴミ
    も情報である円状の点の集まりも区別できません。一方、パソコンの図形作成ソフト(例えばオートC
    ADやVISIOなどが有名なソフトです)で作成した円は、中心と半径をきちんと認識した円として
    認識されています。このように図形を図形として認識しているデータをベクトルデータといいます。違
    いは図形を変更したり移動したり様々に加工できるのはベクトルデータだけだということです。
     次に情報量について説明します。ラスターデータは非常に大きいのです。細かく読み込むほど膨大な
    数の点を読み込むわけですから当然ですね。精細な写真は720dpi(ドットパーインチ:1インチ当たり
    720ドットという意味)程度だと十分に美しいしデジタルぽい画面の点点がほぼ気にならなくなります。
    1インチは25.4ミリですから、1ミリ当たり28.35個の点を認識するのだから当然ですね。これで面積が
    わかったらデータ量を求められるでしょう。720dpiで109mm×148mmの官製ハガキサイズの図形は13×10
    さらにカラーの場合は3倍なのでこれを3倍してbyteに換算(1byte=8bitなので8で割る)と5Mbyte。
    つまりハガキ大の画像でも高精細の美しい写真だとフロッピー(1.44Mbyte)で3.4枚も必要となるほどの
    大容量になるというわけです。

     今度はこの写真をパソコンの画面に表示するとします。長手を横にすると、148×28.35=4,195.8ドット
    が横の長さとなりますが現在のパソコンの画面は1024×768ドットで表示するものが大半ですから1/4しか
    見えないことになります。パソコンで見るためにはもっと小さくして画面の1/4程度で表示すれば良く、
    そのためには100dpiぐらいで十分だったと言うわけです。
     スキャナーやデジカメを使いこなすためにはこのようなことが知識として必要になります。

     さて、文字の話に戻ります。文字だってスキャナーでスキャンしただけだとただの点の集まりです。
    ところが最近はパソコンで文字の画像を認識してただの点の集まりを文字であると判断し、さらにはど
    んな文字であるかもかなりの精度で見分けることができるのです。この結果新聞などをスキャナーで読
    み込んでそのデータを自動文字認識によってテキストデータにして、さらにワープロソフトで読み込ん
    で自由に編集する、デスクトップパブリッシング(DTP)ができます。

     例えばキャノンのプリンタは、専用のヘッドを購入するとスキャナーになります。プリントするとき
    と同じように紙の方を送ってやらねばなりません。ですからある程度大きさのある紙でないと紙送りが
    できません。スキャンしたいものは写真や本の一部で有ることが多いのでプリンタ兼用のスキャナ−は
    殆ど使えないと考えた方が良いでしょう。

     さらに画像圧縮の話をします。実はスキャナーで読み込んだだけの画像はビットマップといいファイ
    ル名称の拡張子が「.bmp」となります。このファイル名称についてはあとで詳しく説明します。例えば
    この画像をジェイベグ方式で圧縮すると画質を数段階で選ぶのですが最高画質で8割ぐらい。最低画質
    では3割ぐらいのデータ量になります。このデータ量は画像の種類によってかなり変化します。データ
    量を減らすことがなぜ大事なのかというと、パソコンで送ったりホームページに掲載したりする場合に
    容量が1Mbyteもあると10分以上かかってしまうからなのです。パソコンの画像はできれば10kbyte
    ぐらい、我慢して貰うとしてもせいぜい1枚当たり100kbyteぐらいにすべきです。あと数年後通信事情
    が変わればこんな苦労はなくなるかも知れませんが。

  5-4-9 デジタルカメラ
     はやりのデジタルカメラを使うとスキャナーを使うより手軽に写真をパソコンに取り込めます。でも
    画像の用途によって必要なサイズや解像度が異なるので撮影する時点であらかじめ用途を考えておく必
    要があります。パソコンで見るためなら安物で十分。ハガキサイズでプリントするなら200万画素ク
    ラス。A4でプリントしたり部分を大きく拡大する場合は300万画素クラス以上。カメラとしての機
    能も選ぶ必要があります。
     今ものすごく売れている、と言うことは製品開発にも莫大な投資が為されている、ということは進歩
    が早くあっという間に安くなると考えられます。カメラの中枢であるCCDは現にどんどん安くなって
    います。急いで買う必要はないでしょう。またパソコンを使いこなしていないと買っても意味がないで
    すよ。購入アドバイスになってしまいました。
     ついでに記憶装置の話。取った写真を記憶しておくメモリーが必要ですがこれの種類がものすごくた
    くさんあるのです。一向に種類が統一される気配がありません。そして64Mbyteで8千円から1万5
    千円位という価格もあまり変動がありません。はっきり言ってもうどうでも良いという感じです。色々
    あるなかでSDメモリーカードというメモリーが主流になると考えていましたが私は結局コンパクトフ
    ラッシュを買ってしまいました。
     
 5-5 ソフトウェアの基礎
  5-5-1 OSについて
    「オペレーティングシステム」のことをOSといいます。「基本ソフト」と訳されます。OSはキーボ
   ードや画面、様々な入出力などを使用するためのいわばコンピュータを制御するためのソフトです。従っ
   て、OSは例えば「一太郎」などのような「文章を作成する」といった特定の目的をもった「アプリケー
   ションソフト」とパソコン本体とのいわば間に入ってパソコンの様々な部分を効率的に制御する機能を果
   たしているわけです。
    パソコンのOSは現在ではウィンドウズ系がほぼ独占していると言って良いでしょう。私たちがウィン
   ドウズパソコンと言っているのはマイクロソフト社が作成した一連の「ウィンドウズ」と名付けられたO
   Sに対応した装置だからなのです。
    約たった10年以前は、私たちがパソコンを触るときはMS−DOS(エムエスドス:マイクロソフト
   ディスクオペレーティングシステム」を使用しており、特殊なコンピュータ用の言葉を使いこなせないと
   ほとんどパソコンを使えませんでした。その後「ウィンドウズ3.1」が発売され初めてウィンドウズと
   いう言葉が使われました。ウィンドウズという言葉は複数のアプリケーションが画面上のそれぞれの枠の
   中に表示され、あたかもたくさんの窓を同時に開いていろいろな景色を眺めるようにソフトウェアを一覧
   するという意味なのです。
    さてウインドウズは95年に「ウインドウズ95」が発売されこれによって細々と残るMAC系を除い
   てほぼ世界のパソコンのOSを独占しました。「ウィンドウズ95」の特徴はアイコン(画面上の小さな
   図形。マウスなどで制御するスイッチ機能がある)による操作性の向上です。家庭用パソコンのOSはそ
   の後「ウィンドウズ98」「ウィンドウズME」となりましたが、相変わらずバグ(プログラムの小さな
   ミス)が多く、使い方にもよりますがしばしばフリーズしました。これらのOSは信頼性が低いため例え
   ば工場などの制御用としては現在でもほぼ使えないのが実体です。ウィンドウズ95では格段の操作性と
   画面の美しさでブームとなりましたが、その後発売されたOSは販売促進効果をねらっただけでたいした
   進歩のない改良でした。OSの変更は全てのアプリケーションの変更を必要としますので、マイクロソフ
   トに振り回されることの問題が次第に認識されてきたとも言えます。
    一方「ウィンドウズ95」が発売された頃からある「ウィンドウズNE」という一見3.1に似た画面
   のOSは安定性が高く現在でも企業などのネットワークコンピュータのサーバや工場などでの制御用では
   主流です。このNEはその後「ウィンドウズ2000」となっており、現在マイクロソフトのOSはこの
   2系統が存在します。今年11月16日に、この2系統を統一した「ウィンドウズXP」が発売されます。
   現在個人が購入する場合の無難な選択は単に最も新しいという理由で「ウィンドウズME」であり、上級
   ユーザーなら「ウィンドウズ2000」であろうと思いますが、この秋以降パソコンを購入しようという
   人は、もう3ヶ月辛抱して新しいOSを待つのも良いと思います。

    さて少なくとも「ウィンドウズ95」以前はウィンドウズより優れたOSと言われてきたアップル社の
   パソコンであるマッキントッシュに搭載されてきたOSである「MAC OS」は、1984年以来基本
   構造を変えることなく進化してきましたが、新しい「MAC 0S]」の発売目前です。このOSは「マル
   チタスク」「メモリー保護」「MAC OS\」のソフトが動く点が特徴とされています。MACのOSは
   特にメモリー不足になるとしょっちゅう突然止まってしまい、長時間の作業を無駄にされることがしばし
   ばです。私も以前使っていた時期があり、ずいぶん恨みがあります。(しかし憎めないやつというべきか)

    LINUX(リナックス)は前途有望なOSです。マイクロソフトに対抗して確かスウェーデンの若者
   が考案し、世界に無料公開することによって全世界で同時開発し機能を高めてゆこうというものです。既
   にリナックス対応のネットワー機器もかなり発売されています。でも現時点では大半の市販アプリケーシ
   ョンが使えません。

    さてここまではパソコン用のOSの話でしたが、汎用計算機のOSとして最も有名なものがユニックス
   です。大企業のネットワークのサーバやプロバイダのサーバは汎用のコンピュータが使用され、OSはユ
   ニックスであることが殆どです。名前ぐらいは覚えておいて下さい。ちなみにHPのファイル名称が半角
   英数でないといけないのは、ユニックスサーバゆえ。

  5-5-2 ファイル名称について
     ファイルの名称はドットを含む一連の文字列となっています。このドットの右側の3つ、まれに4つ
    の文字列のことを「拡張子」といって、ファイルの種類を区別するという大事な役割を果たしています。
    例えば「□□□□□.exe」なら実行可能なファイル、すなわちプログラムを表します。同様に「.txt」
    なら、テキスト形式の文書であることがわかります。このテキストというのは文字コードのことを意味
    します。テキストファイルと言う場合は、文字コードの羅列すなわち原始的な文章をデータとするファ
    イルということです。これに対してワープロのファイルは文字のフォント(大きさや字体)、色や下線
    など以外にも枠開けやページ情報、印刷のための情報などもなにもかも含まれたデータになっています。
    そうすると、文書のファイルといっても他のワープロソフトで簡単に眺めてみるわけにはいかないので
    す。
     話がそれましたが、拡張子でファイルの種類が区別されるといいました。例えばデータのファイルを
    ダブルクリックすると自動的に対応するアプリケーションソフトが立ち上がるのは、データファイルの
    拡張子によってパソコンが自動的に判断しているという訳です。いつも使うアプリケーションのデータ
    ファイルの拡張子ぐらいは覚えておきましょう。

  5-5-3 アプリケーションソフトのバージョンアップについて
     例えば一太郎のファイル名称だと一太郎のバージョンによって「.jbw」とか「.jtd」という拡張子が
    付けられています。ワードの場合は「.doc」となりますが、問題はどんどんバージョンアップがなされ
    るので「.doc]だけだとどのバージョンだかわからなくて困る点です。普通は古いバージョンのソフトだ
    と、新しいバージョンのソフトで作られたファイルは読めないことが多いのです。
     ワープロなどのアプリケーションソフトは大体2年ぐらいでバージョンアップします。いわば車のモ
    デルチェンジのようなもので、どうでも良いような進化しかないのですが、新しいOSへの対応もバー
    ジョンアップの理由ですからやはりみんな新しいバージョンを買うのです。このことが貴方の買ったパ
    ソコンが古くなってゆく理由です。しかし心配はいりません。相手に自分のバージョンに合わせたデー
    タを要求すれば良いのです。新しいバージョンのプログラムには殆どの場合古いバージョンの形式でデ
    ータを保存する機能が備えられています。

 5-6 マッキントッシュのこと      
これを書くとMAC好きから反論がでてきそうだなあと思いつつ−作者独白
   マッキントッシュというのはリンゴの商標で知られているアップル社のパソコンで、通称マックと言われ
  ています。ウィンドウズとはOSが異なります。したがってソフトウェアもMAC専用のものを揃える必要
  があります。マッキントッシュ(パソコン)のOSはMAC OS(マックオーエス)といい、ウィンドウズ
  パソコンとは画面の雰囲気もかなり異なります。アイコンをマウスでクリックするような操作方法はもとも
  とMACが始めたもので、ツールバーなどウィンドウズの機能はほとんど全部MACの模倣といってよいで
  しょう。コンピュータをディスプレイ上で視覚的に操作することをGUI(グラフィカルユーザーインター
  フェース)といい、その後汎用コンピュータではユニックスの「Xウィンドウ」、パソコンでは「MSウィ
  ンドウズ」が普及しました。ミュージシャンや服飾デザイナーは今でもMACを使う人が多いかも知れませ
  ん。しかし、実は現在では主要なソフトでMACでしか使えないソフトはありません。一方MACは日本語
  入力機能はやや弱いといってよいでしょう。MACを購入するのはその欠点までを愛せるような、いわば外
  車を買うようなものだといえるでしょう。ウィンドウズでPCを支配しているマイクロソフト帝国に反感が
  ある人にはお勧めします。
   MACのデザインは昔から道具として所有する喜びを得られるような大変優れたものです。周辺装置も本
  体と統一されたデザインのものが作られています。NECや富士通のちょっと情けないデザインのパソコン
  を見ていると、気の利いた女性などにはMACを勧めたいと密かに思ってしまいます。MACを使う人には
  なんとなくインテリジェンスを感じます。逆に言うと今やMACがポイントを稼げるのはデザインとイメー
  ジだけだと言って良いかも知れません。
   さて、現在のMAC OS\はまもなくMAC OS]に衣替えされる予定です。MACの特徴は突然のフ
  リーズ(画面が全く動かなくなりリセット以外に復旧できない状態になること)でしたが、その欠点が大幅
  に改善されると言われています。でもあんまり期待しない方がよいと思います。
    
以上     copyright 石田琢哉