2019年12月


2019年12月26日

 今日進次郎不倫のスクープが出た。ホテル代に政治資金を流用したとも言われる。今年夏の時期総理の一般人のアンケート結果では一位石破191票、二位小泉177票、三位安倍126票、四位菅89票、五位が岸田と河野太郎50票、七位野田聖子30票だ。
 環境大臣になって綺麗事を言えなくなり、今回のスクープで凋落の一途を辿る。派閥のバックと地方票がないと総裁にはなれないので、今のままだと石破、岸田、菅だが、石破は鈍い感じ、岸田はひ弱な感じ、菅は貧相な感じ。ワルで良いから強いキャラが必要だ。
 高市総務大臣は、郵政処分の情報漏洩をした官僚トップの次官を処分した。男の大臣なら不問にしたかもしれない。事務方トップの次官に貸しを作ることを考えただろう。ところが現職次官と元次官の実力者で次期郵政社長と目された鈴木副社長の二人をスパッと切った。女性らしい正義感ばかりでなく、イニシアティブをとるための抗争のようにも見えるが、高市は株を上げた。
 次期総理大臣候補は今ひとつ。故に理想と現実の間で力強いアクションが出来そうだという理由で、ここらで女性総理の誕生を切望する。そうすると野田聖子あたりか。サッチャー風の厳しい風潮に向かうかもしれぬがやむを得ない。


2019年12月17日 

 新聞は父母の時代からずっと朝日新聞で、毎日には一目置くとして、他紙は論外だった。朝日は従軍慰安婦問題でミソをつけて攻撃されたが、たしかに唯一の証言者というのは適切ではなかった。しかし日本軍が組織的に慰安婦を強制または陥れて戦地へ送り込んだことは間違いない。日本人として贖罪の心をもて。

 マスコミの使命は時の政権など権力を批判したり、或いは世の中の在りようを広く知らしめて、警鐘を鳴らしまたは賞賛することによって、世論のみ ならず価値判断の基準さえ形成せしめることにある。マスコミの多くが権力の側にくみすれば、情報操作によって権力に都合の良い世論が形成され、腐敗や不正の隠蔽や権力の維持のために利用される。或いはマスコミが大衆に迎合するポピュリズムの走狗と化す。マスコミ論のプロローグはこんな感じか。

 土曜日に朝日新聞の勧誘が自宅に来た。勤めを辞めて自宅を不在にすることが多く、当初は不在期間のみ配達を止めていたのだが、三年ほど前に配達を完全に止めてデジタル版を契約した。ところがデジタルだと読まない記事がドンドンたまりストレスになるのだ。それで一年ほどでそれもやめてしまった。その後はスマホのYahoo!ニュースで済ますようになった。

 考えてみれば、紙の紙面は1ページの構成に妙味があり、パッと目に入る見出しが次の記事を読みたい気分にさせる効果があるのだ。骨のある論評もウェブにはない新聞の価値で、紙面だとボリュームを見たり段落を意識したり、戻って読み直したりできるのだ。新聞は物事を深く考えるきっかけになるが、紙面の方が考えながら読むのに適している。

 ウェブのニュースはYahoo!ニュース以外もGoogle、Microsoft、lineなど無料で読めたり動画付きのものもごまんとあるが、文字数が少なく細切れの情報がほとんどだ。多く読まれるものを優先して掲載する仕組みなので、喜ばれる話や刺激的な話や表現が多い。サンケイ系の中韓蔑視の裏返しの日本ヨイショ的な記事は、実態として嫌韓を煽っていて、ある種の情報操作とも思えるほどだ。

 TVの番組の多くが企業や店舗とのタイアップで作られ、制作側の経費削減と企業側の広告宣伝の手段となっている。また、健康や美容に関する番組も信頼性のある情報というよりも視聴者の目を惹くために作られる傾向がある。新聞はそれほど毒されておらず、専門記者の評価がかなりなされていると考えられる。ウェブはTVよりさらに不確実である。大量で非常に早く情報が得られるが、その中には悪意のあるものすら含まれ、そういう前提で自ら判断するまたはその情報を捨てる能力が必要だ。特に中学生ぐらいまでの子供がウェブの玉石混交の情報にさらされることは危険である。SNSでは年令によって利用制限をしていることが多いが、実態は運用側も把握していないようだ。

 新聞の売り上げはかなり落ちているとのことだ。最近は新聞と折り込み広告専門の古紙回収業者が来なくなったし、リサイクルゴミを見ても新聞が少ないのでそれはわかる。売れなくなれば周り巡って独自の取材力が落ちて、配信情報に頼るようになり、各社似たような記事ばかりになる。デジタル紙面をどげんかせんといかん、ということだ。紙面オリエンテッドから脱し、スマホ画面で次々と興味を持って読めるような見出し画面と、新聞のメリットである深掘りや過去のニュースとの関連づけを丁寧にやって、デジタルの良さを生かしてもらいたい。

 ともあれ現状では紙面の良さを十分に認める私は、朝日の販売店の職員とひとしきり雑談したのちに、販促勧誘に応じてひとまず外出予定のない来年3月まで、紙の新聞を契約することにした。販促員から出た景品の話に、そんな売り方をするなと言ったのに、ビールを1ケース貰ってしまった。年内の半月分は無料とのことだ。



 2019年12月14日  自動運転

  ホンダが来夏、STAGE3の自動運転車を発売する。STAGE3の自動運転車は、高速道路等でほぼ完全な自動運転を実現する。ただし運転者は運転席に着席して、緊急の場合は人間が対応する必要がある。
ちなみにステージ4は、緊急時も自動対応するので、運転者は着席している必要がない。さらにステージ5は特定の道路に限らず運転者を全く必要としないレベルである。

 経産省が自動運転車の発売目標年次とした来年以降は、各社続々と自動運転車が発売される見込みである。
ホンダではレジェンドという、あまり売れていない車に搭載されるとのことだが、おそらく100万円以上高価となるだろう。しかし十分に元がとれるのである。

 東京、大阪間の移動で考えると、四人乗車では新幹線より乗用車の方が片道で約4万円程度安価である。高速道路部分で運転しなくて良いからほぼ無休で走行できるため、時間的には在来線との乗り継ぎなどを考慮すると二時間程度の差であるし、自家用車は夜行も可能である。6年で買い換えるとしても、年間二回ほど四人乗車で片道500km程の長距離ドライブをすれば、鉄道と同等の費用で、もっと自由な移動が実現するのだ。

 特に首都圏の高速道路では、渋滞がマイナスポイントであるが、いずれ多くの車が自動運転車になれば事故が激減することと、管理者側からの制御により渋滞が減少する。
いま急がれることは、道路関連施設を整備し駐車場を拡充することと、その土地ならではの魅力ある体験や商品を育てることだ。鉄道の利用は点から点への移動だが、自動車は線或いは面の移動と言えるだろう。目的地だけでなく、その周辺への広範な移動の可能性が高まる。


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