2017年03月
2017年03月17日 目黒rシネマで観た邦画
映画関係のサイトについて調査。久々にオールシネマを閲覧。ネタバレにならないようにすると大したことが書けないのはやむを得ない。
オールシネマ http://www.allcinema.net/prog/index2.php
キネマ旬報(KINENOTE) http://www.kinenote.com/main/public/home/
SCOOP 邦画 監督 大根仁 2016年10月
気に入りの目黒シネマで「何者」と2本立てで視聴した。目黒シネマは1スクリーンの小さな映画館で、半年落ちぐらいの佳作を見ることができる。ビールやおつまみを自由に持ち込めるのも良い。五反田のNTT東関東病院に入院していた時の土日、許可をもらってでかけた映画館。
映画の概要 オールシネマのDB http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356636
福山雅治が写真誌にスキャンダル写真を売り込むパパラッチで、写真誌の編集者が吉田羊である。この二人の大人の関係が背景にあって、新人編集者役の二階堂ふみを福山がパパラッチとして仕込むというストーリー。二階堂ふみは演技も体形も大根だ。しかし新人らしい雰囲気はあって不細工なのが福山を引き立ててもいて悪くない。友人のリリーフランキーが半ば狂人なのだが、良い味を出している。
アクション有り、カーチェイス有りで、福山の男っぽさを見せる映画なのだが、吉田羊の大人の女の魅力をもう少し見せてもらいたかった。二階堂ふみのカメラマンとしての成長がサブストーリーなのだが、不完全燃焼。
何者 邦画 監督 三浦大輔 2016年10月
目黒シネマは二本立てなのである。SCOOPのあとがこの映画だった。
オールシネマ http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356332
佐藤健主演。仲が良かった学生たちが就職活動を迎え、自分自身や友人との関係性に微妙な変化が生じ、それが佐藤健のSNSを通じて独白調に表現される。演劇やバンドにいそしんだ青春に別れを告げる刹那の葛藤や友人達と次第に隙間が生じていくことがテーマだ。原作は佳作なのだろうが読んだことがない。脚本と演技に物足りなさを感じる。こっちも二階堂ふみが出ている。有村架純ももひとつ。
2017年03月19日 シネマコンプレックスで観た洋画
午前中新宿で人工透析を受けると、夜の飲み会まで時間がある。平日午後の映画館は男性年配者が多い。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち アメリカ映画 監督 ティム・バートン 2017年2月
オールシネマ http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358425
いろいろな超能力を有する子供たちの孤児院の責任者がミス・ペレグリン(エヴァ・グリーン)なのである。英ウェールズの島にある一軒家に住んでいるのだが、ドイツの空爆で破壊される直前に、ミス・ペレグリンの時間を操る能力に寄って一日前に戻して永遠に年をとらない子供たちが住んでいるのだ。ここに迷い込んだ主人公(エイサ・バターフィールド)も実は超能力の持ち主なのだが、住民たちとのトラブルのなかで、子供たちとともに自分の超能力を使って危機を切り抜ける、というストーリー。
美しい昔の英国の風景や日常生活を背景に、くどすぎないCGが様々な不思議な能力を楽しませてくれる。ここで主人公の少年は空気より軽い女性エマ(エラ・パーネル)と恋愛し、成長して年を取らないエマとふたたび巡り合う。ストーリーは他愛ないのだが、シンプルな超能力に素朴な驚きがあり、CGがあふれた現在とても新鮮で楽しめる。
ところが、映画の最後のフルキャストを見て驚き。CGクリエイターだけで数百人。ハリウッド映画のスタッフは千人単位の壮大なプロジェクトなのだ。日本映画では俳優がわずか1週間の拘束などと聞くが、セットも含めて時間とお金のかけ方の違いを感じる。
ラ・ラ・ランド アメリカ映画 監督 デイミアン・チャゼル 2017年02月
オールシネマ http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358727
アカデミー賞の大本命と言われ、アメリカで興行的にも大成功した映画だと聞いていたので、封切りの先月24日に観に行った。タップダンスありのクラシックなミュージカルシネマ。それぞれの夢であるジャズピアニストを目指すセバスチャン(ライアン ゴズリング)と、女優を目指すミア(エマ ストーン)が出会い恋愛する。夜景のきれいな雨上がりの公園で二人が唄い踊るシーンがハイライトである。やがて男は二人の生活のためにジャズを捨てて人気グループの巡業に出かけミアと疎遠になる。別れた後、ミアは女優として成功し家庭をもつ。そして夫と偶然立ち寄ったジャズバーの名は二人が昔夢に描いたジャズバーの名前で、そのステージではセバスチャンがジャズピアノを演奏していたのだ。ミアを見つけたセバスチャンは、昔よく奏でたシンプルな曲を弾く。このCity of Starsという曲が「シェルブールの雨傘」のように映画に陰影をもたらし、昔の二人の恋愛の高揚感に一層の輝きを増す。ミアは黙って立ち去るのだが、そういえばシェルブールも、男が働くガスステーションに別れた女が裕福な夫と娘とともに車で立ち寄って出会うが、無言で立ち去るというラストだった。このミュージカルシネマも古典的なアメリカのミュージカルらしいタップやダンスがノスタルジックな雰囲気を醸し、見るものそれぞれの過去の切ない記憶を喚起する。
アカデミー賞の最も重要な作品賞はこの映画ではなくハーレムで成長する黒人少年を描いた「ムーンライト」が受賞した。前評判通りでなかったのは、トランプの移民政策に対するハリウッドの意思表示ともいわれる。「ラ・ラ・ランド」のエマストーンはアカデミー主演女優賞を獲得した。ミアの少しハスキーな声は、昔のミュージック女優の透き通った声とは異なるのだが、この声がCity of Starrsにぴったりだ。
アサシン クリード 英仏米香港 監督 ジャスティン カーゼル 2017年03月
オールシネマ http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358010
大ヒットしたゲームの映画化といわれるが、ゲームのほうも知らない。超人的なアクションシーンが見ものである。追われる主人公男女が旧市街の屋上屋根を駆け巡って逃走するのだが、百人単位のスタントを使っているようで迫力がある。古風なヨーロッパのシーンなのに突然大掛かりな木製のフィールドアスレチックの施設のようなものが現れ、その中を逃げ回るのはいかにもゲーム風だ。キャストの「カーペンター」というのは大道具のことか。百人単位なので大掛かりな木造建造物も納得できる。ストーリーはあって無きがごとく。しかしまあ楽しめる映画。
2017年3月26日 姫路こども園問題
日曜朝からワイドショーは「こども園」のニュースである。法令違反は数々あって、園長が悪いのはむろん言うまでもない。だが行政が看過したことの責任や認可制度の欠陥については今のところ誰も指摘しない。放送、新聞系のマスコミは行政とかなりの度合いで癒着しているから、いろいろわかっていても自分で口火を切ることはなかなかないのだ。弱いものを横並びで袋叩きにする。さらに、保育士や父母の責任はないのか。違法状態を知りながら加担または黙認していたのではないか。被害者は園児なのだ。園長一人が悪者ではあるまい。
END