2016年7月


2016年7月14日 大型車両の速度リミッター取り付けを
 東名、名神高速道路では、アルミの荷室付きの大型トラックが数珠つなぎになって昼夜を問わず多数が走行している。宅配便などの運送会社や生鮮食料品が多い。国内の物流は主にトラック輸送に支えられ、迅速な輸送のためには高速道路が重要な役割を果たしている。

 これらの大型トラックはおおむね時速80kmから100kmで主に左側の走行車線を走り、追い越す際のみ右側の追い越し車線を走行する車が多い。しかし一部の大型車は法定最高速度の80km/hをはるかに超え、常時120km以上の速度で走行している車両があり、しかもスピードを出すものほど無理な割り込みや走行車線での追い越し、退避車線からの追い抜きなどの危険運転を見ることがよくある。

 大型車の追突事故や転倒、側壁を破って転落、炎上などの事故は小型車の事故に比較して重大な死亡事故につながることが多いとの認識である。事故の原因は過労による居眠りや不注意などだが、事故の重大性は走行速度がにより大きく左右され、時速120kmの場合は時速80kmの場合の2倍以上の被害をもたらす。開発中と言われる自動運転技術はヒトの負担を軽減し、特に高速道路では安全性を大きく向上させると考えられるが、普及はまだまだ遠い将来である。

 大型車の事故による被害を軽減するために、法定速度は最高80km/hとされているが、これを徹底することが必要である。そして100km/hを超える速度違反に伴う事故は「危険運転」とみなす法の適用が望まれる。さらに、速度リミッターにより100km/h以上の速度が出せないような車両毎の速度制限装置を設けることが望まれる。一部の高速道路の速度上限がまもなく最高140km/hにされるため、一層大型車の速度制限の徹底が望まれる。
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