デジカメの選び方        2001.5.16作成    2008.5.13更新 (リンクを追加)

6月始めの1週間スイスで山歩きを楽しむちづこおばさんのために、デジカメの購入アドバイス。
もちろん帰ってからも普段使いを考えます。

画素数
画素数というのはデジタル写真の粒子の細かさの程度と言ったら良いだろう。ハガキ大までの印刷なら200万画素クラス。A4までの印刷なら300万画素クラス以上が必要。富士写真フィルムのハニカムと呼ばれるCCDでは数割解像度(画素数)を向上させることができる。

ズーム
一般に表示されている倍率はレンズそのもので画像を拡大する光学的な拡大倍率のことを言う。デジタルデータを加工して拡大するのをデジタルズームといい通常ズームと言われるデジタルカメラには両方の機能がある。もちろんズーム機能が無いものもある。デジタルズームでは大きく拡大すると画面が粗くなる。
ズームの倍率では光学2倍程度から10倍ぐらいまである。一般に35ミリ換算で300ミリを越えるような場合は手持ちでブレずに撮影することは困難。一部には手ブレ防止機能が付いた製品もある。高級機は3倍以上の高倍率が多い。
レンズ焦点距離は35ミリ換算で35〜75とか、39〜119などと言うものがズーム機では一般的。もっと広角の方が(例えば28ミリ)使い安いと思う。例えばパリの凱旋門を写真の中に全部納めるには28ミリが必要だった。単焦点カメラも機構が単純で故障が無くて小型軽量で良い面もある。
マクロ(うんと近くのものを撮る)機能は必要。

CCD
CCDとは光をデジタル信号に変えるためのデジタルカメラの心臓部。CCDのサイズが大きいと暗さに強いと言える。CCDは従来のカメラよりも暗くても撮影可能。ルーブルでフラッシュ無しで写真を撮るときにはISO400のフィルムでもレンズはF1.4クラス以上が必要だが、デジタルカメラは余裕。ただしフラッシュのオートマチックモード゙は外しておく。
1/1.8インチとか1/1.7インチが主流だが小型のものでは1/2.7インチ程度の物も多い。

レンズ
大きいと明るくカメラとしての性能が優れるが、大型で重くなる。良いレンズはカラーがきれいで歪みがない。広角の状態で画面のスミの歪みをチェックすることが出来る。このあたりがカメラメーカの製品の強みといえるだろう。

バッテリー
デジタルカメラはバッテリーがないとフラッシュが使えないだけでなく全く写真を撮ることができない。バッテリーの種類は市販の単三乾電池が使えるもの、ニッケル水素などの充電池、リチウムイオンなどの専用充電池などがある。使用状態にもよるが乾電池だと数枚しか取れない機種もある。旅行などでは一日あたり20枚から最大150枚ぐらい撮影する人もいると思う。同じ枚数でも長時間カメラのスイッチを入れっぱなしにしたり液晶を付けっぱなしにするとバッテリーの消耗が激しい。例えば石田が昨年暮れに買ったクールピクス880は専用のリチウム電池で市販のカメラ用電池も使えるが1200円ぐらいするし、条件が悪いと30枚ぐらいで消耗してしまう。そこで5000円ぐらいの専用充電池を3個買って一応150枚程度に耐える装備を買いそろえた。当然充電器も必要となる。充電器は200ボルト対応の物が良い。

メモリー
付属していないことが多いので注意。
下記3種以外にもSDメモリーカードがあるが、ソニーはメモリースティック、富士、ニコン、コダック、キャノン、カシオはコンパクトフラッシュ。オリンパス、東芝はスマートメディア。つまりコンパクトフラッシュがやや優勢。機種によっては必ずしもこの通りでは有りません。
必要な容量はハガキ大の美しい印刷を行うためには例えばFINEPIX880の場合だとXGA(1024×768ピクセル)でFINEモード(1/4圧縮)だと64MBのメモリーで159枚保存できる計算です。10日程度の海外旅行だと2つでは足りないかも知れません。かといってパソコンをもって行くのも大変。仮にパソコンが有ればデータをパソコンに移せばメモリーは1枚でも足りるでしょう。

コンパクトフラッシュ(32MBで6,100円、64MBで11,500円ぐらい。アダプターは800円ぐらい。)
スマートメディア(32MBで4,800円、64MBで9,800円ぐらい。アダプターは4,200円ぐらい)
メモリースティック(32MBで7,300円、64MBで13,800円ぐらい。アダプターは6,800円ぐらい。ソニーのみ)

液晶モニター
特にマクロ(近接)撮影の時にモニターは必要。ファインダーの視野と実際のレンジの視野が異なると特に近い被写体の場合は上手く取れない。またピントの確認も小さなファインダーよりも液晶モニターのほうが大きくて分かり易い。

フラッシュ
付属のフラッシュはどれも3m以内ぐらいが良いところ。中心部しか光が回らない物もあります。

ボディ
レンズ部と本体がわかれているものはアングルの自由度が大きく、液晶モニターを見ながら自分を撮影することができる。しかし大型で重くなる。
レンズが上等でズーム機能を重視した物は大きく重くなる。
ファッション性を重視した物はコンパクトで軽い。

その他
どんな製品も落とすとおしまい。最近のは落としやすいように作られている。落とした場合はメーカ補償が効かないので注意。首からかけたり手首にしっかりなじむ紐が必要。


結論
スイスの山を好きなアングルで切り取るためにはズームは必要。なるべく広角。
ピントは遠景の場合苦労しないが、花を接写で撮ることもあり。
小型軽量でザックから取り出しやすいもの。

カシオのQV2300UXはどうかとのお尋ね。CCDがやや小さい、本体がやや大きいこと以外は問題がなく、性能の割には大変お得と思います。特に2300は既に発売中止の機種ですから格安で購入できるはず。入門機として使われるのなら充分でしょう。手元に実売価格のデータが有りません。大きいショップで価格を確かめて目安にすると良いと思います。たぶん電気屋さんで聞かれたと思いますが新製品のことを言わないようだと信用できません。
バッテリーが気になりますが悪い評判は聞いていません。市販のアルカリ単三電池が使えます。
充電器が200Vで使えるかどうかぜひ確認してください。


デジカメリンク

デジタルカメラ講座 http://kobe-mari.maxs.jp/camera/index.htm
デジカメガバサク談義 http://takuki.com/gabasaku/index.htm
ALL ABOUT デジカメ http://allabout.co.jp/computer/digitalcamera/
デジカメ選定表 2008.5.13作成


END


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