私の実家にヨドバ×カメラからカタログが送られてきました。
母親を除いた全員に。
特に買いたいモノもなかったけれど、何気なくそのカタログを見ていた時にちょっと気を引くページを見つけました。
「Mobile NET WORK」と書かれた雑誌の1ページ。
そこには今時のアイドルと思われる「眞鍋かを×」という女の子が携帯を耳元に、可愛らしく微笑んでいる写真と携帯の使い勝手についての記事がのっている。
そしてページには大きく
「おもしろチェーンメールにハマッちゃいました」
と・・・。
そして記事の中でも
「不幸の手紙のようなチェーンメールじゃなく面白いやつにハマッてます」


私の心の中の叫びを素直に表現すれば、
「こういうバカがいるからなくならないよねぇ・・・」
となります。


チェーンメールといえばインターネットの世界では悪者の代名詞。
はじめのうちはパソコンでメール交換している人達の間だけのモノでしたが、今では携帯電話にもその姿を見せています。
内容はコンピュータウィルスを含んだモノから悪質な勧誘、違法コピーのソフト販売に記事で書いてあるようなモノまでピンからキリまで・・・。
しかし・・・いくら悪質なモノでなく皆が笑えるからといってチェーンメールと分かっているモノを回すのはどうでしょう?


私の後輩にも同じような事をした人がいました。
「同じメールを3人の人に送ると面白い画像が見れるっていうんで送ってみたんですけど・・・結局見れませんでした」
このメールは送られてきた人も画像は見れず、同じ内容のメールが次々と増殖して延々と回り続けるモノのようです。


さて、問題です。
被害が無いからといってチェーンメールを回してもいいのでしょうか?
さらに、冗談のチェーンメールは本当に被害が無いのでしょうか?


私は携帯を利用する機会がありませんが、会社の同僚からたくさんのチェーンメールなどを見せてもらっています。
中にはマンガをパロディにして本当に見ていて楽しいモノもありますけれど、それはチェーンメールではありません。
普通のメール。
最初に書いた「眞鍋×をり」もチェーンメールでは無く娯楽メールと言葉を使えばよかったのではないでしょうか?


ヨドバシ×メラといえばほとんどの人は知っている大型店です。
しかも、私が貰ったカタログはポイントカードを作った人には送られてくるモノだし、店頭にも山積みになって誰もが持っていけるようになっているもの。
そんな誰の目にも触れるようなカタログに「楽しめるチェーンメールにハマッてる」だなんて。
まあ、これはそのまんま載せた方にも問題があるのですが・・・。


こういった場所にも載るぐらいなのだからこの「眞鍋か×り」とかいう人はある程度は人気のある人なのでしょう。
もしこのカタログを見た他の人が勘違いをしてしまったら?
「そんな大袈裟な・・・」と思うかもしれませんけれど、実際に誰がきいても嘘だと分かる事に簡単に引っ掛かる人はたくさんいます・・・そう、だから悪徳商法は無くならないんです。


最近携帯でも人気キャラクターを使ったコンピュータウィルスが発見されています。
もし、可愛いから見せてあげようと気軽に送ったメールの中にウィルスが入っていたら?
あなたは笑って、何も言わずに送った人をゆるしてあげられますか?
たとえそれがネットの世界で知り合った、顔も素性も分からない相手でも・・・。

答えはNO。
必ず文句は言いますし、素性の分からないネットだけでつながっている相手ならば、目の前で文句いう事もできずにストレスは倍増しますね。


携帯電話やPHSのメールはパソコンと違って、ウィルスソフトを入れて監視する事ができません。
ハッキリいえば現状で携帯・PHSのネット内でウィルスを防ぐ方法はないでしょう・・・すぐにメールデータを削除しない限り。
だからこそ、送る側と送られる側で注意をしなければならないのに・・・そこまで気をつけている人は全くいません。
気軽さに負けて事故防衛なんて言葉さえ知らない人ばかり。
「むかつくぅ〜! 他のヤツにも送ってやろうっ」
「旅は道連れ」ではなく「不幸は道連れ」と被害を拡大する人もいます。


メールのやり取りをするなではないんです。
メールを送る時にはちょっとでいいから考えて下さい。
そして、雑誌など大衆の目に触れる記事に間違った言葉を楽しそうに掲載するのはやめてほしいんです。


こういう人達が言葉を選ばずに軽はずみな発言をするから、いつまでたっても同じ事の繰り返し。
いつの時代になってもおかしな事がくり返されていくんです・・・。


あっ、そうそう・・・記事には「被害のない」なんて事が書いてありましたけど、これは大嘘ですね♪
確実に相手は被害にあっています。
そう、「通信料金」という名の被害です。
相手がすでに同じ理由で何人もの相手から同じメールを受け取っていたら・・・。
もらった人は「もう見たくなーい」と思うでしょう。
それにいっけん安いように感じる携帯での「パケット料金」、実はたくさんのデータをやり取りしているとパソコンでインターネットをする場合の料金よりもはるかに高くなります。


それなりの料金を払って携帯でのネットサーフィンに夢中になったあげく、「面白いから見て」と送られてきたメールにウィルスが入っていて自分の情報が漏れたら・・・当人には悲劇でも、普段から注意している人にとっては喜劇ですね。