最近ちまたをお騒がせしている「IT」
お隣の中国にも負けていて「これじゃあいかんっ、日本もTI導入しちゃうもんねっ」と日本のお騒がせ総理大臣「森」首相が一生懸命に導入しようとしています。
しかし、そのIT導入に関して大きなネックになっているのが悪代官NT○
日本の通信事業のすべてを把握してコントロールしているため、なかなか新しい通信手段が導入できませんでした。
しかし・・・。


ここにきて、その○TTを脅かす存在の会社が登場しました。
日本で3年ほど前からADSLに関しての試験運用を行ってきた「東京めたりっく通信」
2000年9月頃から東京23区内で、商用運営を開始しました。
一般家庭にきている普通の電話線に専用機材を取り付けるだけの手軽さが拍車をかけて加入者が続出。
「めたりっくショック」なる言葉も飛び出し、光ファイバーによる通信を次期通信手段としていたN○Tが、急きょADSLのサービスを開始するほど。
どんなサービスかは読んでいる方達自身で調べていただくとして、ここでは私の家庭にADSLが導入するまでの行程をご紹介したいと思います。
この文を読んで、ADSL導入を考えている方へなにか参考にでもなれば・・・と思っています。





2000年9月19日

この日に読んでいたMacintosh専門月刊紙「マックパワー」の広告欄にこんな文字がありました。
「ISDNの10倍以上の早さ」
この文字が目に飛び込んだ瞬間に「ADSLとおんなじ早さぐらいかなぁ・・・東京めたりっくのライバル会社の広告かな?」と思いつつもよ〜く見るとその東京めたりっくの広告でした。
「へ〜ぇ、東京めたりっくもこうやって広告だすようにしたんだぁ。本格サービスはいつからなのかなぁ」
とページを隅々まで見てみると、
「9月1日、東京23区での受付開始」
「・・・・・・、ええぇ〜っ、もう始まってるのぉぉぉ?」
東京めたりっく通信のホームページはブラウザーのお気に入りに登録してありましたが、ほとんど見ていなかったために職場での泊まり勤務中に真実を知るという結果になってしまいました。
当然、悶えながら悔しがり、早く登録したいという焦りでいっぱいになりました。(笑)





2000年9月20日

早速帰宅した私は、愛用のPowerBookを起動させて東京めたりっくのホームページへ。
ええ、ホームページにも書いてありました。
出遅れです。
しかし、いざ登録作業を始めると1つのことがハッキリとしました。
確かに東京23区内での受付を開始していましたが、私の住んでいる地域のサービス開始予定日が11月23日。
つまり、その日にNT○の基地局での工事が行われるので、実際に家庭への導入はその日以降となるわけです。
すぐに導入・・・というわけにはいきませんが、工事は受け付け順におこなっていくとのことだったので早速受付を開始しました。
私が選んだのは1番高速のサービス、自宅パソコン→サーバーへは270kbps、サーバー →自宅パソコンへは1.6Mbpsのスピードです。
実際のデータ転送速度になおせばそれぞれ1/10すればいいのでサーバーへは毎秒27kバイト、自宅パソコンへは毎秒160kバイトのデータが送受信できるスピードです。
手続きが全て終了した後の午後1時頃、東京めたりっく通信から「お申し込みありがとうございました」とのタイトルでメールが届きました。
やはりメールの中にも私の住んでいる地域のサービスはまだ先になると書いてありました。





2000年9月28日

東京めたりっく通信から「DSLをお申し込みのお客様へお知らせ」とのタイトルでメールが届きました。
内容は現在サービスの手続きを進めているエリアと、10月からサービスを開始するエリアが書いてあり、私自身に直接関係する事は書いてありませんでした。
ただ、このメールを読んで「早くサービス開始しないかなぁ」と気持ちがはやったのは言うまでもありません。(笑)





2000年10月16日

今度は「弊社サービスにお申込みいただいたお客様へ」とのタイトルでメールが。
内容は開通手続きについてとか、開通までかかる日数とか、申し込んだメールアドレスが一部変更になりましたとか・・・そんな内容でした。
私の住んでいるエリアでの工事予定日を指折り数えてジッとがまんの子でした。





2000年11月8日

ようやっと「ありがとうございました」とのタイトルで申し込み内容の確認や東京めたりっくへの問い合わせ持に必要なパスワード、それと貸し出されるモデムの取扱いについての簡単な説明や今後の手続きの流れがかいてありました。
この内容のメールが届くのに1ケ月以上・・・ちょっとかかり過ぎではないのかなぁと思うのは私だけでしょうか?
確かに○TTより先駆けて本格運用をスタートさせて申込者が後を立たないのでしょうが、正直に言ってこういった内容のメールは遅くても2週間以内ぐらいには欲しかったです。
しかし、これで確実に導入への道が開かれたわけです。
23日が工事予定・・・その頃には高速通信を楽しんでいるはずでしょう。





2000年12月13日

「お手続き進行状況報告」のメールが届きました。
内容は今使っている電話回線の調査終了とNT○への工事申請終了、それと今後の見通しについて。
約一週間後に工事が終了するのでそれ以降に私の家庭での設置が行われるとの事でした。
基地局の工事から3週間ほどたってからの出来事ですが、この時点で申し込みから1ケ月以上かかる場合があると東京めたりっくのホームページに表示されていたので、まあまあ早い対応ではないのかなぁと感じました。
他の人だと「遅いよっ」という意見もあるのかもしれませんが、まあOKでしょう。





2000年12月14日

明けて翌日、またもやメールが届いていました。
今度の内容はN○Tでの工事日程についてと、自宅での工事予定日について。
はっきりいって、かなりワクワクしてきていました。
「希望工事日を選んでください」という段階まできたのですから♪
自宅の工事は12月22日以降、時間は3種類あるのでその中から選ぶようになっていました。
早速、指定されたURLのフォームへと行き、希望日と時間を3つ入力。
平日のみの工事なので、休みの日に家族全員立ち会いで・・・という計画はオシャカに。





2000年12月18日

メールが届き14日に申し込んだ工事予定日が正式に決定しました。
第2候補の時間帯「25日の13:00〜15:00」でしたが、これで本当に導入まであとわずか♪
約一週間・・・。
これから毎日、1日たつごとに喜びが大きくなっていく事でしょう。





2000年12月25日

ジングルベール、ジングルベール、鈴がなるぅ〜。
クリスマス当日、自宅工事の日となりました。
荷物の配達や郵便物などは、時間指定しても範囲の最後の当たりに届くので今回も15時ぐらいかなぁ・・・と考えていたら、13時ちょっと過ぎに「今、目の前まできていますが・・・」と電話が入りびっくり。
午後1番で工事となりました。
工事内容は実に簡単。
壁にある電話線の接続口に電話信号とインターネットの信号を分ける小さな装置を取り付けて、電話機と専用モデムを接続するだけ。
一通り終わったあと、工事業者の人がノートパソコンを取り出して確認作業。
「無事開通しました・・・このぐらいの速度ですよ」
とパソコン画面を見せていただきました。

「うわっ、速−いっ!!!!」

自分の素を思いっきりだして驚いてしまいました。
きっとその時の私の目は本当に真ん丸だった事でしょう。
実際の通信速度の最高スピードは1.34Mbps・・・つまり毎秒134kバイトほど。
1.6Mbpsというのは理論値で計算や障害が無い状態でのスピードですから、充分OKです。
その後、専用モデムの入っていた箱の取扱い方法等を聞いて、工事業者の人は帰っていきました。

さて・・・自分のパソコンでの通信を体験しなくちゃっ!
愛用のPowerBookを持ち出し、モデムからのびているLANケーブルを装着っ。
付属ソフトのインストール、設定の変更・・・と何度か再起動をくり返し「さぁっ、ネットの世界へしゅっぱぁ〜つ♪」と専用の接続ソフトを起動させて「接続」ボタンをクリックしましたが・・・なぜか接続しない。

「内部Ethernetで異常が・・・」
そんな感じのメッセージが表示されて私はパソコンの前で「???」。
「Ethrenetの異常?」
取扱い説明書とインストールされているEthrenetドライバーのバージョン、その他必要なソフトのバージョンもチェック・・・クリアしてるのにぃ。
「?? もう1回・・・」
再度「接続」ボタンをおすも同じメッセージが。
「ええ〜っ、なんでなんで? 1本だって線はずしたりしてないし、システムの条件だってちゃんとクリアしてるんだよぉ」
しかたなく、サポートセンターへと電話をかけてみましたが・・・はい、予想通りお話し中で全然つながりません。(泣)

なんだろう、なんだろう・・・と一生懸命悩んでいた時のことでした。
ふと、目に入った専用モデムのランプが1つも点灯していない事に気がつきました。
「あれ?」と電源スイッチに触れてみる・・・ONになっている。
「へんだなぁ」と思っていたその瞬間、
「あぁーっ!! 電源コードちょっとだけ外れてるぅぅぅっ!!」
そうなんです、電源のプラグがほんの少し・・・4・5ミリぐらいでしたが抜けかかっていたんです。
きちんと接続し、パソコンで「接続」ボタンをクリックしたら、無事につながりました。

もちろん、その後はネットサーフィンに夢中になっていました。
本当に速いです。
むちゃむちゃ速いです。
「パッと表示される」、そんな言葉がぴったりとあてはまります。
映画の予告ムービーなどは今まで1番小さい大きさを数分間かけてようやっと見ていたのに、今では中ぐらい(約10Mの大きさ)を迷う事なく選び、ストリーミングで楽しめます。

今までサイズが大きすぎてまったく手を出さないようにしていたMacOS、クイックタイム、ノートンユーティリティーズのアップデートも行いました。
ノートンユーティリティーズのアップデートファイルだけでも3メガだの4メガだのと大きいサイズでしたが、2・3分で終了。
クイックタイムはダウンロードの途中で必ずエラーが発生してしまうので、個別でアップデート。
MacOSの方もファイルは数分でダウンロードが終了し、無事にアップデートは終了しました。



ちょうど私の自宅での工事が行われた日に東京23区内でのNT○基地局での工事が全て終了したとホームページに表示されていました。
1月から2月にかけては西東京地方、3月からは神奈川県横浜地方へと地域拡大していくそうです。
また、すでに大阪めたりっく、名古屋めたりっくとそれぞれへ進出しどんどんADSLサービスを行ってもいます。

小さな会社が起こした本格運用が巨大企業を脅かして、高速通信事業が本格的に導入されようとしています。
このサービスがどの家庭にも届く日が1日でも早く訪れるといいなぁと思う今日この頃。
フレッツISDNの導入には受付でさえ半年ぐらいかかるという話もよく聞きます。
皆さんの地域がカバーされた日にはぜひとも導入を考えてみて下さい。
全然違うネットの世界が待っています。