ポカポカと暑くもなく、また涼しくもない、とてもとてもすごしやすい秋のとある日。 動物達はみんなそろってある場所へと出かけました。 大きな荷車を引いている子がいます。 またピクニックにでも行くように、お弁当を持っている子もいます。 みんなで楽しくにぎやかにお話をしていたら、あっという間に目的地に到着しました。 大きく広ーい田んぼ。 その田んぼの中には黄金色に光っている稲が隙間なく辺り1面に・・・。 たっぷりと付いた実の重さで、稲穂は今にも倒れてしまいそう。 ちょっとした風が吹いただけでも大きく大きく稲穂が揺れています。 大収穫!! 一生懸命育てたおかげで、これからもみんな美味しいご飯が食べられるようです。 「さあ、みんなはじめるよ〜!!」 誰かがいったその声で、動物達はみんなでいっせいに稲刈りをはじめました。 大人も子供もみんな・・・。 黄金色1色だった田んぼの中に、ゆっくりゆっくりと土の色が混ざりだしていきます。 ペンギン 「きつねくーん、今年もいっぱい実ったね〜」 きつね 「コンッ!! おっきな実がいっぱいだねっ」 ぶた 「お、重いなぁ・・・でも、ご飯がいっぱい出来てよかった♪」 ぎん 「きゃはははっ!! ひろ〜〜いっ!!」 KAMIU 「こら〜! さぼるなぁぁぁ!」 |
今まで、ず〜っと働いてきたかかしさんも、今夜からはぐっすりと眠れます。 また来年、たくさんの稲を育てるその日まで・・・。 稲穂がどんどん無くなっていき、寂しくなった田んぼ。 でも、その代わりに動物達のにぎやかな声がいつまでも続いていました。 |