「ひと休み」

東の森に住んでいるネコとリス。
今日はたくさん収穫のあった作物と美味しい牛乳を届ける日。
朝早くから準備をして西の森へと出発しました。


ネコ
「今日は晴れて良かったね」

リス
「うん」

ネコ
「みんな楽しみに待ってるかな?」


ガタゴトと揺れる馬車・・・馬の調子も良いみたい。
森を抜けひろーい草原に出た頃にはお日様もすっかりと顔を出していました。
眠っていた草花も朝露のシャワーを浴びて元気に目覚めます。
ポカポカと優しく包み込むお日様の光・・・。
時折吹くそよ風がとっても気持ち良い。


ネコ
「良いお天気・・・・」

リス
「うん! あったかいね」


空の一番高い場所でお日様が全ての動物達の姿を見ている頃・・・。
二人は西の森まであと少しの場所まで来ていました。
けれど馬が少し疲れをみせています。
そこで少し休憩をとる事に。


馬は足を休めて柔らかい草を食べ始めました。
草のじゅうたんの上にシーツを広げお気に入りのコップを取り出します。
その中にとれたての牛乳をたっぷりと注ぎ飲み干しました。


ネコ
「はぁ〜、美味しいね」

リス
「うん」


二人はもう一杯ミルクを注いで飲み干します。


ネコ
「美味しい」

リス
「美味しかった・・・みんなにも早く飲ませてあげたいね」


二人を待っている動物達の住む森まであと少し・・・。
でも、二人はもう少しゆっくりと今の時間を楽しみます。
食事の終わった馬がそよ風との鬼ごっこを始めました。
西の森まであと少し。