バーチャストライカー2は、セガAM2研が1997年5月にリリースしたアーケードのサッカーゲームです。
主な特徴として以下の点が挙げられます。
で、2というからには、当然前作も存在するわけです。
バーチャストライカー2の前身となるバーチャストライカーは、1994年に同じくセガAM2研から発表されました。バーチャファイター2などと同じModel2基盤を使用することで、画期的ともいえるフルポリゴンでのサッカーゲームを実現していました。フィールドの中をモーションキャプチャーによる滑らかな動きの選手が走り回り、多彩なプレイを実現しつつも、操作自体はレバー+ボタン3つのみのイージー操作。
対戦主眼の設定のスポーツゲームというのも当時としては画期的でした。格闘ゲームは苦手だけど....という人も対戦プレイのプレイの楽しさを知り、多くの100円玉をつぎ込むこととなりました(もちろん、僕もその一人)。
私見ですが、バーチャストライカー2がリリースされるまでの3年間、これを越えるサッカーゲームはなかったと思います。実際、このゲームはリリースから3年たった2が登場する直前においても多くのゲームスポットで稼働しており、非常に息の長いゲームとなっていました。
そして、満を持してリリースされたバーチャストライカー2。新世代基盤となるModel3基盤を使用して、前作を遥かに越える画面のクオリティを実現し、前作での不満点だった多くの点も改良された渾身の作ともいえるゲーム....だと思います。いや、まだリリースされたばかりで未知の部分も多いもので。
「前作をやったことはあるんだけど」という方のために、違いを簡単に挙げておきたいと思います(以下、バーチャストライカーをVS1、バーチャストライカー2をVS2と表記します)。
もー、とにかくキレイになって動きもなめらかになっています。これはとにかく見てそしてプレイして貰わないとわからないと思います。
VS1では結構ドリブルが強くて、キックオフから一人のドリブルのみでゴールまで持って行かれることもありましたが、VS2では相手のドリブルからボールをカットするのがかなり容易になっています。
上と関連しますが、カットされやすいということはすなわちボールキープが難しくなっているという事です。特に自陣でディフェンスがボールを持っているときに相手フォワードが迫ってきたりするとヒヤヒヤものです。早め早めの的確なパス出しをマスターする必要があるでしょうね。
VS1ではパスは基本的に選手が向いている方向にしか出せませんでしたが、VS2では横方向や後方に出せたりするなどかなり自由度が高くなっています。特に後方にパスを出した場合にはヒールパスとなります。これは、非常にかっこいいですのですが、パス自体は弱めになってしまうので使うにはちょっと注意が必要です。
またロングパスのつながりがかなり良くなっていて、うまく使うと自陣から相手ゴール前までヘディングだけで持っていくようなこともできてしまったりします。
更にパスボタンを先行入力することでダイレクトパスをすることができます。ワンツーパスも可能です。
シュートを狙う場合のコースの向け方がシビアになっています。VS1ではある程度自動的にゴール方法にシュートが向かうようになっていたようですが、VS2ではきっちり狙わないとあさっての方向にシュートが飛んでいったりします。
VS1でも多少そういう面がありましたが、VS2では尚一層ボタンを押してからパスやシュートが出るまでに時間がかかるようになったような感じです。これは慣れるしかないんでしょうね。
ボールのクリア時などかなり積極的にPAぎりぎりまで出てきます。守備も上手くなっているようです。でもやっぱり時々バックパスをとれずにオウンゴールになってしまったりして....。
試合中にスタートボタンを押すことで、通常、守備的、攻撃的と戦略を切り替えることが可能となりました。これについての詳細はこちらをどうぞ。
18-1+7で24ヶ国になっています。VS1にある国でもフォーメーションが変わっているのが結構あります。
全体的な操作感覚としては、足まわりの感覚全般が一新されたという感じです。おそらく全く新規に処理を作りなおしたのでしょう。VS1をやり込んでいる人ほど、新しい感覚になれるのは大変かなという感じもします。