ヒトミ


キャラメルボックス「ヒトミ」☆☆☆☆

 ハーフプライスチケットで見せていただきました。金欠病の私には、そうでもなければ見られない筈の舞台でした。ありがとうございました>ネビュラ  ハーフプライスチケット情報 10時ちょいすぎに伊勢丹新館到着。その時点ではあまり売れていないようでした。センターブロックは17列から、左右ブロックはそれよりちょい前の席があったみたいです。30〜40以上あったような「気」がしました。

 私がいままで見せていただいたキャラメルの中では、一番違和感がなく胸に飛び込んできました。いつもなら感動しつつも、「嘘やで、これ〜」と突っ込みを入れたくなるのですが、今回それが気にならなかった。人と人とが分かり合うのは非常に難しい、というよりほとんど不可能であるのに、成井さんと真柴さんは、いや、キャラメルボックスの人たちはそれを信じている、信じようとしていることに感動いたしました。
 なかでも、信じられないような状況の中で、丁寧に心を込め、観客にせつせつと訴えかけてくる坂口理恵さんの存在が大きかったです。彼女なくしては、この舞台はありえなかったでしょう。

 「今、観客を一番つかんでいる劇団はどこか?」と聞かれたならば、迷うことなくキャラメルボックスの名前を上げることでしょう。カーテンコールのアプルには、客席から舞台へとつながるまっすぐの太い線が確かに私には見えましたから。もし舞台の上から眺めたなら、別冊太陽「現代演劇60'S〜80'S」の目次見開きページと全く同じ笑顔をみることができただろうと思います。


演劇集団キャラメルボックス「ヒトミ」☆☆☆☆

【作・演出】成井豊・真柴あずき
【出演】坂口理恵、上川隆也ほか
【会場】シアターアプル 【期間】5/21〜6/4
【観劇】5/31 19:00〜

時かけ


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