ハリウッドマンション


喇叭屋『ハリウッドマンション』☆☆☆

前説さんの招待日だったので、ネビュラに電話して入れてもらいました。(^_^) 楽しいひとときをありがとうございました。
Special Thanks to Gorou Maesethu

<STORY>
このマンションは、元映画館だったのを、館主の死後、改装して作られたものでその名も、ハリウッドマンション。その影響があってか否か、住人たちはみんな映画好きで、近くのレンタルビデオ店に足繁く通っています。彼らは皆、会った時の挨拶程度で、それほど深い付き合いはありませんでした。でも、皆それぞれ、毎日の生活には飽きがきはじめていたのです。時々会う美しい奥さんが気になったり、昔の同級生と偶然に再会したり、教え子の言葉が妙に気になったり、それぞれが新しい刺激を求め出します。無人の筈の10階に幽霊が出るとの噂も出て、少しずつ皆の間に波風が立ち始めた丁度その頃、頭を殴られて借りてきたビデオを盗まれるという事件が続発します。近くのレンタルビデオ店が襲われたこともあって刑事が登場、皆の好奇心が嫌が応でも高まる中、他人の目を極度に避ける一人の不審な住人が‥‥。

<Thoughts>
喇叭屋のお芝居は、いつもアイデアに感心させられます。今回の舞台はある新興マンション。真ん中にエレベータがあって、左右に部屋がある。上下階とも同じ作りなので、全く同じセットで、エレベータの動きを観客にわからせることが出来れば舞台上は、階の移動を観客に納得させる事ができるというわけです。ここまでは、誰でも考えそうなことだと思いますが、そのエレベータの動きの表現を実にうまく処理していました。う〜ん、さすがだ。

あぱっしゅさんも書かれていましたが、喇叭屋の醸し出す雰囲気というのは、アットホームで、心の底からリラックスして楽しむことが出来ます。頭の中も弛緩しちゃって、思考が、「あぁ、楽しいなぁ」から始まって、「もうすぐ芝居も終っちゃうんだなぁ」、とか「人生って短いんだなぁ」とか、「今のうち十分楽しんどかなくっちゃなぁ」などとあらぬ方へと展開していったりもします。

ラストは、ある事をめぐって、一人一人が見栄を切る場面があるのですが、 (^◇^;)「あぁ、つか芝居してるなぁ」と、楽しくなっちゃいました。(^_^;)


喇叭屋第14回公演『ハリウッドマンション』☆☆☆
Comedy
Book & Directed by Satoshi Suzuki
Cast:Shyoji Yogi,Miyako Wada,Yoshiaki Takeuchi,Yumi Hirano
THEATER/TOPS 3-20-8,Shinjuku
Tel.(03)3350-9696
Date:pm6:00 23/09/92 Seat:D-12

時かけ



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