ファイバーコリメータの応用例
 ファイバーコリメータの優秀さを利用した光測定用部品への応用例です。
弊社においても製作をお受けします。

(1)ファイバービームスプリッター
 入射光ファイバコリメータと受光用ファイバコリメータを対向させ、そのあいだの空間に光学部材を挿入して入射光に加工を施す光部品です。
ファイバーコリメータで入力されたコリメータ光を様々な形で分岐しますので、分岐後の処理はファイバー入力と空間伝幡の何れでもOKです。
 偏波面や、分岐比など加工対象はユーザの自由な設計に基づきます。次図は分岐の光学系にPBSを一個用いた場合の構成です。出射光はP波とS波に分離できます。出射用ファイバコリメータを取り外せばコリメート光として出射されます。
分岐の光学系にハーフミラー、波長版、などの光学部材を用いますと、偏波面分岐、光量分岐などの回路を構成できます。また、光学部材のみ取り替えることで、様々な光学系を作成できます。

(2)スターカップラー
ファイバービームスプリッターを拡張して、複数の光学部材を用いることで、より複雑な光学系を構成できます。つまり、ファイバーコリメータにより入力されたコリメート光を様々な形で分岐します。分岐の偏波面や分岐比などはユーザの設計に基づきます。

(3)ロータリージョイント
2つのファイバーコリメータを対向させ、空間伝幡させることで光結合しています。
入射側と受光側は回転装置により結合していますので、偏光方向を任意に変更できます。特定の偏光面のみ取り出す光学部品を作成できます。
また、空隙部分にフィルタ、ハーフミラー、波長板など光学部材を挿入することで、受光側ファイバコリメータから加工された光を取り出せます。

(4)遅延器
入射側ファイバコリメータと受光側ファイバコリメータを対向させ、その距離を送り装置でコントロールすることで、伝幡時間の遅延を作り出します。
つまり、遅延器は空間を伝幡する距離を僅かに作り出し、希望する時間だけ伝幡時間を遅延させる部品です。


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