2年 化学TB 資料9 化学反応式と物質量

  2年    組    番 氏名(                    )

化学反応式…化学反応を(化学式)を組み合わせて表したもの

(1)矢印→の左辺に 反応する物質(反応物) を、右辺に 生成する物質(生成物)を、それぞれ(化学式)で書く。

(2)各元素の原子の数が左辺と右辺で等しくなるように、化学式の前に(係数)をつける。係数は最も簡単な整数の比となるようにする(係数1は書かない)。

化学反応式を書くうえでは、反応する物質が何か、生成する物質が何かを見極める必要がある。

 また、(触媒)のように、反応の前後で変化しない物質は化学反応式には書かない。

例 水素の燃焼

    2H + O → 2HO 

例 過酸化水素水に酸化マンガン(W)を加えて酸素を発生させるときの化学反応式

   2HO → 2HO + O

問20       次の変化を化学反応式で記せ。

(ア)     水素と窒素からアンモニアができる。

(イ)     希塩酸にアルミニウムを入れると水素が出て、AlClができる。

例題 メタンCH が完全に燃焼するときの反応を化学反応式で表せ。

化学式で表すと、

 反応物は(       ) + (       )、生成物は(        ) + (        )

このときCH の係数を 1 とすると、CとHの原子数から右辺の係数が決まる。

    1CH +          →           +             

全体を最も簡単な整数の比にし、係数1を省略すれば次のようになる。

問21       次の化学反応式の係数を定めよ。

 (ア)    CHOH +    O  →    CO  +    HO 

 (イ)    MnO +    HCl  → MnCl +    HO  +    Cl 

化学反応式の量的関係…化学反応式は、反応物からどのような生成物ができるかだけでなく、

反応の前後で物質の量がどのように変わっているかも表している。

例 水素と酸素から水ができる反応

              2H + O → 2HO 

 反応式の係数は 物質量の比を表しているので、

(1)     水素2分子 と 酸素1分子 が反応すると、 2分子の水 ができる。

(2)     2molの水素Hと1molの酸素Oが反応すると、2molの水HOができる。

それぞれの物質量を質量や体積に換算すれば、質量や気体の体積の関係もわかる。

(3)     水素4.0gと酸素32.0gが反応して水36.0gを生じる。

(4)     標準状態で44.8lの水素と反応する酸素は22.4lである。

例題 標準状態で11.2lのプロパンCを完全燃焼させるのに必要な酸素の物質量、生成する二酸化炭素の標準状態での体積、および生成する水の質量を求めよ。

 

解 プロパンCの完全燃焼 化学反応式

              C  +   O   →    CO  +   HO 

物質量の関係は       mol       mol        mol         mol

 

問 メタンCH4 0.48gを完全に燃焼させるとき、生じる二酸化炭素と水の質量、およびこの反応に使われる酸素の標準状態での体積を求めよ。